2012年03月06日

2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ
小雨降る午後、花園駅に集合し
「 雨きつくならへんかったらいいねぇ〜icon03 」などと言いながら
妙心寺へと向かいました。

平安時代、双ヶ丘の麓には四季折々の美しい花が咲き誇ったことから
『 花園 』 と呼ばれた。
その地に室町初期には花園天皇が離宮を営み、のちに禅寺に改められた
ことが妙心寺の始まりです。現在は、臨済宗妙心寺派の大本山で、
広大な敷地に46の塔頭寺院が立ち並んでいます。

山村先生の後ろに見えるのは浴室・明智風呂
光秀の叔父である密宗和尚が光秀の菩提を弔うために建立したとされる。
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

今回は『 京の冬の旅 』( 〜3/18 )で特別公開されている、妙心寺にとって
最も由緒ある塔頭・玉鳳院を拝観しました。
残念ながら撮影禁止ですが、花園法皇を祀る開山堂「 微笑庵 」や、
狩野派の襖絵、豊臣秀吉の子鶴松の霊屋などをたっぷりと拝見しました。
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

そして広大な境内にある塔頭寺院の説明をそれぞれ受けながら通り抜け、
東へと進み、地蔵院へと向かいました。

浄土宗・地蔵院( 洛陽三十三所観音霊場の第三十番札所 )
神亀三年 ( 726 )行基が、聖武天皇の勅願により創建したのが始まりである
というほどの歴史をもつ古刹です。こちらは通称 「 椿寺 」と呼ばれている。
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

写真の椿は「 五色八重散り椿 」といい豊臣秀吉が北野大茶会の縁により
献木したと伝えられています。
現在は二代目で樹齢約100年!、毎年3月下旬〜4月中旬が見頃です。
花びらが一片づつ散るのが特徴で、側に咲く満開の枝垂桜散椿との
競演がみごとなので、その季節にぜひお越しくださいねface02

らくたびご一行様は、「 妖怪ストリート 」と呼ばれる一条通を東へと進みます!
こんな妖怪や、
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ
あんな妖怪が次々に登場します。
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ
妖怪を見てワイワイicon14と言いながら、大将軍八神社へ到着!

大将軍八神社( だいしょうぐんはちじんじゃ )
桓武天皇が平安遷都の際、王城鎮護( 西の方位を守護するため )に
創建された神社です。この神社には素盞鳴尊( スサノオノミコト ) と
その御子( ミコ )八神、暦神八神、そして聖武天皇、桓武天皇と
多くの神様が祀られる ありがた〜い神社です。
方徳殿( 宝物殿 )では貴重なご神像 80体を拝見することができます。
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

そしていよいよこの後、北野天満宮へ。

まずは天神市で賑わう境内の側にある東向観音寺( ひがしむきかんのんじ )をご参拝。
神仏習合時代の創建で、明治になり神仏分離令がなされた後も神社の
境内の中にお寺がるあるという神宮寺( じんぐうじ )として現存するのは
この東向観音寺のみだとか。
ご本尊は菅原道真自作という十一面観音菩薩です。
( 洛陽三十三所観音霊場の第三十一番札所 )
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

こちらの境内には、京都学ではかかせない京都三珍鳥居のひとつ
伴氏社にお祀りされている道真公のお母様のお墓があります。
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

そしてこちらは、土蜘蛛塚と呼ばれる石灯籠。京の町には怨霊めいた
伝承がたくさんあり、その中のひとつがこの土蜘蛛塚です。
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

     平安時代の武将・源頼光が熱病にかかったが、
     夜中に目覚めると枕元に怪しい僧の姿が・・・。
           斬りつけた血の跡を四天王が追うと巨大な土蜘蛛が!
     これを退治し河原に晒すと、頼光の熱病が治ったという。

このようなコ〜ワいお話が残る『 塚 』は、強いパワーがあるので興味本位で
写真を撮らないようにしましょうICON49

さあ、最後は天満宮さんのご参拝です!
この日は、京都に春の訪れを告げる北野天満宮の梅花祭が
行われていたことから、境内はとっても賑わっていました。
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

楼門には、あまりにも有名な道真公の歌が詠まれていました。
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

みなさんが見上げておられるのは・・・そう! 三光門です。
豊富な彫刻の中にある【 日・月・星 】を探しておられるんですね〜。
みなさん、楽しそう〜icon14
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

境内には約1500本という梅があり、この日は 3分咲きほどでした。
それでも梅の花の芳しい甘〜い香りが立ちこめ、もうすぐそこまで
春がやってきているなぁICON64、と感じることができました。
2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ

参加者の皆さま、ほんとうにお疲れ様でした!

北野天満宮・梅宮大社・御苑、城南宮に、隨心院と。
京都の梅の見頃はまだまだこれからです!
お気に入りの梅の名所を訪れてみてくださいねface01

              ご案内 : らくたび代表 山村 純也
              写真 : らくたび会員 五島 千恵様
              文&写真 : らくたびレポーター 奥村


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Posted by らくたび  at 09:00 │Comments(0)西陣~北野エリア

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