2011年06月30日
城南宮・人形流しと茅の輪くぐり+鳥羽離宮ゆかりの安楽寿院
6月30日(木)京都さんぽ
「城南宮・人形流しと茅の輪くぐり+鳥羽離宮ゆかりの安楽寿院」が
開催されました。この日は地下鉄・竹田駅に集合をして鳥羽を散策です。
このあたりは今から920年ほど前に白河上皇によって鳥羽離宮が
造営されたところ。

平安京から南へ約3キロのこの地に造られた、東西1.5㎞、南北1.0㎞の
広大な敷地に、御所、お堂、庭園、をはじめ、貴族・役人の邸宅、仏所まで
建ち並び、その様子は「都遷りがごとし(平安京が移ってきたようだ)」
だったとか。高速道路が走る現在の姿からは、とても想像できませんね。
白河上皇によって造営が開始された鳥羽離宮は、白河上皇の孫・鳥羽上皇の
時代にほぼ完成。そんな鳥羽上皇が営んだ御堂に始まるのが安楽寿院です。

こちらでは鳥羽上皇の念阿弥陀三尊像を特別拝観しました。
この仏さまは、長らく鳥羽上皇の御廟に安置されていた「秘仏」であったこと
から、とてもきれいなお姿を留めておられました。
続いて、鳥羽離宮にゆかりのあった上皇の御廟めぐりです。
まずは、鳥羽上皇の皇子・76代近衛天皇陵。

立派な宝塔が建っています。
「前からこの塔は何かな~と思ってたんや!」と参加者のFさん。
疑問が解決したと喜んでおられました。
この近衛天皇が17歳という若さで急逝されたため、その後継者をめぐって
争ったのが「保元の乱」。
この乱で敗れた崇徳天皇は讃岐に流され無念の死を遂げ、その無念は天高く
舞い上がって怨霊になり・・・と崇徳天皇の怨霊伝説に繋がります。
続いて、第74代鳥羽天皇陵。こちらも大きな御廟ですが、もとはもっと大きく、
さらに幅8mのお濠で囲まれていたんだとか。

そして、第72代白河天皇陵。白河天皇といえば、三不如意(白河天皇の思い
通りにならかった3つ)「賀茂の水、サイコロの目、比叡山の法師」が有名です。

でも、これ以外はなんでも思うままになった=それほどの権力者であったということ。
また、この白河上皇が熱心に足を運ばれたのが「熊野詣」であり、その時に旅の安全を
祈願されたのが、次に向かう城南宮です。
「城の南を護る」という意味を持つ城南宮。

こちらのご利益は・・・
1.方除け
平安京遷都の時に、「城(=平安京)の南を護る」ためのお社であり、
鳥羽離宮ができてからはその鎮守社であったことから。
2.安産・子育て
安産・子育ての神さまである神功皇后をお祀りすることから。
3.交通安全
歴代上皇が熊野詣に向かう時、旅の安全を祈願したことから。
この日は1年のちょうど半分にあたる日であることから、
前半年の罪や穢れを祓い、残り後半年の無病息災を願う「夏越祓(なごしのはらえ)」が
行われていて、皆さん一緒にお参りをしました。

まずは、茅の輪を「8の字に3回」くぐります。何回くぐったか数えておいてくださいね。

「あれ?今、2回だよね?」とIさん
「3回くぐったよ!」とGさん
Iさん&Gさんコンビはいつも明るい笑いでいっぱいです。
続いて人形(ひとがた)流しへ。
人の形をした紙に自分の罪・穢れを移し、流れる小川に流します。
「主人と息子の分もお願いしておくわ!」とFさん。優しいお母さんですね。



「あっ、私の人形が石で止まった~!」
大丈夫、神社の方がちゃんと棒で助けて流してくれます。

流れていく人形を見ていると、とてもすっきりした気持ちになりました。

また、城南宮には名水も涌いています。暑かったので水分補給も
させていただきました。

駐車場には7/1~7/7にくぐることができる「車用のジャンボ茅の輪」が
スタンバイ!

「車は8の字にくぐりませんよね(笑)」とTさん。一同爆笑!
(車は1回通り過ぎるだけでOKです)
その後、城南宮の門前名物「おせき餅」で一服し、鳥羽離宮跡公園に向かい
この日の散策は終了となりました。
大変暑い中での散策となりましたが、参加者の皆さま、お疲れさまでした。
皆さまにとって、2011年の後半がより楽しく、より元気な日々でありますように!
また、お会いできる日を楽しみにしておりま~す。
ご案内・文・写真/らくたび 森
受付・添乗員/富田
~次回の京都さんぽのお知らせ~
7月10日(日)『親鸞の歩き方』出版記念第3弾!
若き親鸞の足跡をめぐる東山散策 ( 詳細は こちら ) をご案内します。
ご案内はらくたび講師の若村です。
若村より見どころを一言!
「本願寺発祥の地・崇泰院を訪れます。吉水カフェでのお茶タイムもお楽しみください♪」
皆さまのご参加お待ちしています。
~今後の京都さんぽの予定~
★7月10日(日)
若き親鸞の足跡をめぐる東山散策( 詳細は こちら )
★7月12日(火)
鉾の曳初めと山鉾町上ル下ル( 詳細は こちら )
★7月16日(土)
祇園祭 宵山の夕べ ( 詳細は こちら )
★7月23日(土)
鴨脚家庭園特別見学と下鴨神社御手洗祭( 詳細は こちら )
★7月25日(月)
安楽寺かぼちゃ供養と夏の旅特別公開・大寧軒( 詳細は こちら )
~らくたびガイドと歩く京都めぐり~
★7月~9月 毎週日曜日 午前10:00 京都駅スタート
親鸞聖人750回大遠忌に賑わう 東本願寺と西本願寺
( 詳細は こちら )
★7月~9月 毎週日曜 午後13:30 四条京町家スタート
祇園祭を受け継ぐ山鉾町めぐりと信長の最後の地・旧本能寺へ
( 詳細は こちら )
「城南宮・人形流しと茅の輪くぐり+鳥羽離宮ゆかりの安楽寿院」が
開催されました。この日は地下鉄・竹田駅に集合をして鳥羽を散策です。
このあたりは今から920年ほど前に白河上皇によって鳥羽離宮が
造営されたところ。
平安京から南へ約3キロのこの地に造られた、東西1.5㎞、南北1.0㎞の
広大な敷地に、御所、お堂、庭園、をはじめ、貴族・役人の邸宅、仏所まで
建ち並び、その様子は「都遷りがごとし(平安京が移ってきたようだ)」
だったとか。高速道路が走る現在の姿からは、とても想像できませんね。
白河上皇によって造営が開始された鳥羽離宮は、白河上皇の孫・鳥羽上皇の
時代にほぼ完成。そんな鳥羽上皇が営んだ御堂に始まるのが安楽寿院です。
こちらでは鳥羽上皇の念阿弥陀三尊像を特別拝観しました。
この仏さまは、長らく鳥羽上皇の御廟に安置されていた「秘仏」であったこと
から、とてもきれいなお姿を留めておられました。
続いて、鳥羽離宮にゆかりのあった上皇の御廟めぐりです。
まずは、鳥羽上皇の皇子・76代近衛天皇陵。
立派な宝塔が建っています。
「前からこの塔は何かな~と思ってたんや!」と参加者のFさん。
疑問が解決したと喜んでおられました。
この近衛天皇が17歳という若さで急逝されたため、その後継者をめぐって
争ったのが「保元の乱」。
この乱で敗れた崇徳天皇は讃岐に流され無念の死を遂げ、その無念は天高く
舞い上がって怨霊になり・・・と崇徳天皇の怨霊伝説に繋がります。
続いて、第74代鳥羽天皇陵。こちらも大きな御廟ですが、もとはもっと大きく、
さらに幅8mのお濠で囲まれていたんだとか。
そして、第72代白河天皇陵。白河天皇といえば、三不如意(白河天皇の思い
通りにならかった3つ)「賀茂の水、サイコロの目、比叡山の法師」が有名です。
でも、これ以外はなんでも思うままになった=それほどの権力者であったということ。
また、この白河上皇が熱心に足を運ばれたのが「熊野詣」であり、その時に旅の安全を
祈願されたのが、次に向かう城南宮です。
「城の南を護る」という意味を持つ城南宮。
こちらのご利益は・・・
1.方除け
平安京遷都の時に、「城(=平安京)の南を護る」ためのお社であり、
鳥羽離宮ができてからはその鎮守社であったことから。
2.安産・子育て
安産・子育ての神さまである神功皇后をお祀りすることから。
3.交通安全
歴代上皇が熊野詣に向かう時、旅の安全を祈願したことから。
この日は1年のちょうど半分にあたる日であることから、
前半年の罪や穢れを祓い、残り後半年の無病息災を願う「夏越祓(なごしのはらえ)」が
行われていて、皆さん一緒にお参りをしました。
まずは、茅の輪を「8の字に3回」くぐります。何回くぐったか数えておいてくださいね。
「あれ?今、2回だよね?」とIさん
「3回くぐったよ!」とGさん
Iさん&Gさんコンビはいつも明るい笑いでいっぱいです。
続いて人形(ひとがた)流しへ。
人の形をした紙に自分の罪・穢れを移し、流れる小川に流します。
「主人と息子の分もお願いしておくわ!」とFさん。優しいお母さんですね。
「あっ、私の人形が石で止まった~!」
大丈夫、神社の方がちゃんと棒で助けて流してくれます。
流れていく人形を見ていると、とてもすっきりした気持ちになりました。
また、城南宮には名水も涌いています。暑かったので水分補給も
させていただきました。
駐車場には7/1~7/7にくぐることができる「車用のジャンボ茅の輪」が
スタンバイ!
「車は8の字にくぐりませんよね(笑)」とTさん。一同爆笑!
(車は1回通り過ぎるだけでOKです)
その後、城南宮の門前名物「おせき餅」で一服し、鳥羽離宮跡公園に向かい
この日の散策は終了となりました。
大変暑い中での散策となりましたが、参加者の皆さま、お疲れさまでした。
皆さまにとって、2011年の後半がより楽しく、より元気な日々でありますように!
また、お会いできる日を楽しみにしておりま~す。
ご案内・文・写真/らくたび 森
受付・添乗員/富田
~次回の京都さんぽのお知らせ~
7月10日(日)『親鸞の歩き方』出版記念第3弾!
若き親鸞の足跡をめぐる東山散策 ( 詳細は こちら ) をご案内します。
ご案内はらくたび講師の若村です。
若村より見どころを一言!
「本願寺発祥の地・崇泰院を訪れます。吉水カフェでのお茶タイムもお楽しみください♪」
皆さまのご参加お待ちしています。
~今後の京都さんぽの予定~
★7月10日(日)
若き親鸞の足跡をめぐる東山散策( 詳細は こちら )
★7月12日(火)
鉾の曳初めと山鉾町上ル下ル( 詳細は こちら )
★7月16日(土)
祇園祭 宵山の夕べ ( 詳細は こちら )
★7月23日(土)
鴨脚家庭園特別見学と下鴨神社御手洗祭( 詳細は こちら )
★7月25日(月)
安楽寺かぼちゃ供養と夏の旅特別公開・大寧軒( 詳細は こちら )
~らくたびガイドと歩く京都めぐり~
★7月~9月 毎週日曜日 午前10:00 京都駅スタート
親鸞聖人750回大遠忌に賑わう 東本願寺と西本願寺
( 詳細は こちら )
★7月~9月 毎週日曜 午後13:30 四条京町家スタート
祇園祭を受け継ぐ山鉾町めぐりと信長の最後の地・旧本能寺へ
( 詳細は こちら )