10月27日 国宝五重塔の海住山寺と聖武天皇ゆかりの恭仁京

らくたび

2012年11月04日 23:02

10月27日(日)のらくたび京都さんぽは、
特別公開の五重塔などが見られる海住山寺
観音座像が見られる現光寺、下鴨神社縁の地でもある岡田鴨神社
かつての都・恭仁京跡などをめぐりました。


集合はJR加茂駅
春には岩船寺や浄瑠璃寺へと訪れた際にも集合した駅で、
今回は反対側の海住山寺などを巡っていきます。



最初は、珍しい座像の十一面観音を拝むことができる現光寺
海住山寺の末寺で、今回は特別に拝観させていただけました。
が、残念ながら写真がありません。ごめんなさい!
現光寺からはタクシーに乗り込んで岡田鴨神社へと向かいました。


下鴨神社の御祭神・賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は、
葛城山から「岡田の鴨」に至った後に、
鴨川をさかのぼって賀茂の地に鎮まったとされます。
その岡田の鴨の由緒を伝えるのが岡田鴨神社です。


さらにタクシーで海住山寺へと向かいます。
海住山寺でひと際目を引くのはやはり五重塔
現光寺に引き続いて、住職の方からご説明いただきました。



塔の高さは17mで、東寺(高さ55m)や八坂の塔(46m)の
大きさに慣れてしまうと小さくも見えますが、
実は歴史はより古く、数ある五重塔の中でも唯一鎌倉時代の五重塔
国宝に指定されています。
特別公開では、五重塔内部に安置されている
四天王像などを見ることができました。



この後、本堂内でご本尊を間近で拝見し、
素晴らしい寺宝の数々を見させていただきました。



本坊からの楓の風景は、私も個人的に大好きな眺め。
もうじき真っ赤に染まる様子を想像するのも楽しいですね。


境内には見晴らしの良い場所もあります。
ずいぶんと高いところへとやってきました。


境内を散策して五重塔の前に再集合。
よく見ると屋根が6層あるように見えますが、
一番下は「裳階(もこし)」と呼ばれる飾り屋根です。



さて、海住山寺の境内から山道を進んで行くと、
解脱上人・貞慶の墓があります。海住山寺は貞慶によって復興され、
今年は800年御遠忌に当たります。


海住山寺からの下り道はヘアピンカーブの続く急傾斜!
前と後ろで手が振れるくらいの高低差がありましたよ(笑)




途中、加茂の街並みを見渡せる場所もありました。



海住山寺から下りきると、そこには綺麗なコスモス畑が広がっていました。


そんなコスモスに囲まれて遺跡が残るのが恭仁京(くにきょう)跡
奈良時代の聖武天皇は、藤原広嗣の乱が起こった際に旅に出て、
最後の滞在地であるこの地が都に定められました。
その後も、紫香楽宮・難波宮と放浪をつづけた天皇で、
恭仁京が都であったのも短い間でした。


恭仁京跡は、後に国分寺として活用され、
その石碑や七重塔の礎石も残されています。


それにしてもコスモスが綺麗!
ということで、皆さん写真撮影です(笑)


かつての都を偲びながら、長閑な道を歩き
最後は木津川の橋を渡ってJR加茂駅へと戻りました。



今回は普段なかなか訪れる機会のない南山城の社寺をめぐりました。
特に海住山寺は、美しい五重塔に楓のお庭、
抜群の眺望など魅力にあふれていました。
山村先生に縁の地ということもあって、
解説もここでしか聞けないものがあったと思います。

コスモスも綺麗で癒しの空気もありました。
今回も多くの方にご参加いただきまして
本当にありがとうございました。



                                  ご案内 / らくたび代表・山村 純也
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥

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