7月28日 下鴨神社・御手洗祭 御苑の百日紅と廬山寺の桔梗
7月28日(土)のらくたび京都さんぽは、
御苑に残る九条家の茶室・
拾翠亭(しゅうすいてい)を見学し、
咲き始めた
百日紅(サルスベリ)の花を観賞。
御所東では
廬山寺の桔梗を愛で、
最後は
下鴨神社の厄除けの行事・
御手洗(みたらし)祭で、
冷たい水に足を浸して無病息災を祈願しました。
まずは丸太町駅を出発し、
京都御苑内に残る
九条家のお茶室・
拾翠亭へと向かいました。
九条池に面したお茶室は築200年。
一流公家も使った場所に、現在は気軽に上がることが出来ます。
「翠(みどり)」の草花を「拾」い集めるという
素敵な意味が込められた
拾翠亭からは、
緑に囲まれて池にかかる高倉橋が望めました。
拾翠亭の2階からは咲き始めた
百日紅の花が!
お公家さんの目線で楽しめます(笑)
お茶室からの眺めを楽しんだ後は、先ほど見ていた
高倉橋へ。
橋から眺めるお茶室も、これまた優雅です。
御苑を抜けて、
寺町通へ。
鴨沂(おうき)高校の正門も、九条家から移築されたもの。
図書館には6万冊もの蔵書があるなど、山村先生から豆知識が!
廬山寺に到着しました。この地は
紫式部の邸宅跡とされ、
源氏物語の世界をイメージした、
桔梗の咲くお庭があります。
物語に出てくる朝顔の花は実は桔梗のことなのだそう!
廬山寺の墓地には、平等院の阿弥陀如来像の作者で知られる
あの大仏師・
定朝のお墓があります。
しかも境内東の土手は、豊臣秀吉が築いた
お土居の跡です。
たいへん貴重な遺構ですね。
廬山寺のお隣は
梨木神社。
境内には京都三名水の一つ、
染井(そめのい)が湧きます。
皆さんで一服しながら頂きました。
下鴨神社へと向かう道の途中の駐車場には
木村英輝氏が描いた象の絵があります。
青蓮院の襖絵などで知られている方ですね。
賀茂川近くの
妙音弁財天。
弁天様のお使いは
蛇ということで、境内には蛇の絵が奉納されています。
来年はへび年ですので、注目を集めるかもしれませんね。
出町柳の三角地帯の葵公園には、映画俳優・
尾上松之助の胸像があります。
昭和41年に当時の知事・蜷川虎三によって建てられました。
さて、糺の森に入り
河合神社へ。
祀られているのは神武天皇の母の玉依姫命。
下鴨神社のご祭神とは別の神様で、美人祈願で知られています。
糺の森は緑が美しく、空を覆う木々の陰で涼しい森です。
森にはかつて
神宮寺もありましたが、
明治期の神仏分離令に伴う廃仏毀釈運動で姿を消しました。
今は池の跡が残され、木漏れ日の美しいスポットになっています。
こちらは文豪・
谷崎潤一郎が住んだ場所。
引っ越しの多かった谷崎も下鴨の地を気に入っていたそうですが、
冬の寒さが厳しかったようで、温かい熱海に引っ越して行きました。
さて、いよいよ
御手洗祭へとやってきました。
冷たい水に足を浸して無病息災を願います。
この日の気温は、なんと
37.5℃まで上がる厳しい猛暑!
まさに生き返るような心地がしました。
足を浸した後は、
ご神水を頂きます。
これがまた冷たくておいしい!皆さまの無病息災を願いつつ、
こちらで解散とさせて頂きました。
今回は御所の
拾翠亭で優雅なお茶室からの眺めを楽しみ、
廬山寺の桔梗も色鮮やかに咲き、梨木神社では名水を頂き、
下鴨神社では
御手洗祭で無病息災を願いつつ涼を頂きました。
皆さま本当にお疲れ様でした。
ご案内 / らくたび代表・山村 純也
受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
関連記事