9月23日 千姫神輿・特別拝観 と 伏見桃山御陵を訪ねて

らくたび

2011年10月07日 20:00

御香宮神社拝殿 屋根の下に施されている絢爛豪華な彫刻は必見!


「 千姫の金の神輿特別拝観と伏見桃山御陵を訪ねて 」 が開催されました。

まずは、日本第一安産守護之大神として広く崇められている御香宮神社を参拝。
豊臣秀吉が建てた伏見城の守護神とし、徳川将軍家からも厚い信仰を集め、幕末には、薩摩藩を中心とする官軍の陣地となり、鳥羽・伏見の戦いの最前線となったここ御香宮神社。


御香宮神社 小堀遠州ゆかりの名庭


その歴史深い神社に残る宝物を今回は特別に拝見させていただきました!


見よ! この荘厳豪華なのお神輿を
通称「 千姫神輿 」と呼ばれているこのお神輿は、徳川二代将軍・秀忠が長女・千姫の誕生を祝い、御香宮に寄進したものです。


日本一の重さでなんと 2.3t !
しかし担ぎ手が足らず、昭和36年(1961年)以降担がれていないそうです。


あまりの豪華さに「 おお〜っ!」と参加者の皆さんから驚愕の声が聞こえてきました。たっぷりと拝見させていただき私たちがその場を立ち去ろると・・・すぐに扉が閉じられました。それを見て「ほんとに特別に見せていただいたんやね〜っ!」と今度は喜びの声が聞こえてきました。


さあ、特別拝観を堪能したあとは、天皇陵のご参拝です。
まずは、乃木将軍( 乃木希典 )を祀る乃木神社へ。
明治天皇が崩御され、それに付き従うように夫人と共に殉死されたとは・・・昔の方はすごいなと感心することしかできません。


乃木神社から足を進めて数分、長〜い階段が見えてきました!
この上にある壮大な桃山御陵( 明治天皇陵 )へと向かいます。
このときは皆さんまだまだ余裕たっぷり!


明治天皇陵 階段を登り詰めると、神々しい空気に包まれます。


遥か先には京都市の南端が見えま〜す。


次ぎの天皇陵を目指し、天皇陵の森を進みます。


と、その道中にお城が・・・なんと伏見城です!
もちろん秀吉のお城でも、家康のお城でもありませんが、立派な伏見城です。


2003年までは「 伏見桃山城キャッスルランド 」として京都人にとっては数少ないプレイランドだったんですよ。私もお年頃だったころよく遊びに来ました
現在はこの模擬天守を中心に運動公園や市民の憩いの場となっています。
桜の季節に来たらきっと綺麗でしょうね。

そして平安京を造営された桓武天皇陵の参拝です。
「京に都を遷してくださりありがとうございました」と心に刻みながらいにしえの栄華をしのびました。


天皇陵の参拝を終え、伏見の城下町を歩きました。当時はこのあたりは賑やかだったんでしょうね。そんな城下町にもたくさんのお寺が点在してます。

こちらは伊達政宗の伏見屋敷跡に建つ海寶寺( かいほうじ )
普茶料理や画家の伊藤若冲ゆかりのお寺としてもよく知られています。


境内には樹齢約400年とも言われている伊達政宗お手植えのモッコクが今でも健在です。


散策も終盤、あとは駅に向かうだけだと思っていたら、ここでサプライズ!
曹洞宗の栄春寺。なんとこちらでは貴重な伏見城の遺構を見ることができるんです!


本堂裏手の墓地には伏見城の土塁が一部残っているんです。


皆さん、 らくたびの ” 京都さんぽ ” だからこそのサプライズに興味津々♪
案内なしでは知ることもなく、もちろん見ることも出来なかったですよね〜。


この小高い墓地から遠くに伏見城が見えました。
お城の位置が少しは変わっていると言えど、伏見城ってこんなに広い敷地だったんですね。

今回の京都さんぽはよく歩きましたが、金の御輿に魅せられ、神妙な気持ちで天皇陵を参拝し、サプライズ的なこともあり満足感溢れる散策となりました。

ご参加いただいたみなさん、お疲れさまでした!

そして、秋本番!
散策が気持ち良い季節です。
次回はお会いすることを楽しみにしてま〜す。


                       写真/らくたび会員 岩崎 真紀枝様
                       文・写真/らくたび会員 奥村なるみ

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