2013年08月01日

ブログ 引っ越ししました

京都の旅 らくたびの日帰り散策 「 京都さんぽ 」 レポートは
2013年7月より下記のサイトへ引っ越ししました。

引き続きブログ、Facebook、Twitter にて楽しい京都情報を
お届けしておりますので、ぜひともご覧くださいませ♪

 ◆ 若村亮の京都の旅コラム 
   http://rakutabi.kyo2.jp/ 

 ◆ はんなりエッセイ  
   http://essay.kyo2.jp/

 ◆ らくたびFacebook
   https://www.facebook.com/rakutabi/

 ◆ らくたびTwitter 
   https://twitter.com/

引き続き、らくたびをよろしくお願い致します。

らくたびスタッフ一同
  


Posted by らくたび  at 09:00

2013年07月15日

7/7 唐招提寺の蓮と荘厳な金堂や三重塔が建つ薬師寺

7月7日のらくたび京都さんぽは、鑑真和上ゆかりの唐招提寺で蓮を鑑賞し、
薬師寺では金堂や三重塔など白鳳時代を彷彿とさせる境内を歩き、
お昼はレストラン・アムリットでパスタランチを頂きました。


出発は近鉄の尼ヶ辻駅。滅多に下りることのない駅ですが、
駅の近くには巨大な前方後円墳、垂仁天皇陵があります。
大きな墳丘は山のようですが、地図で見ると綺麗な鍵穴の形をしています。


垂仁天皇陵の濠の中には、天皇のために不老不死となる果物を探してきた
タヂマモリの墓という墳丘があるのが面白いです。
残念ながら果物は間に合わず、天皇が亡くなったのを知ってタヂマモリも
泣き叫びながら亡くなったとされます。


一気に歩いて、唐招提寺へとやってきました。
この日は35℃に迫る厳しい暑さでしたが、青空は綺麗です。


金堂では、全宇宙を照らすという本尊・盧舎那仏像
現在も千本近い手を残す千手観音像、
薬壺を持たない古式の薬師如来像と、
いずれも国宝の仏像と向き合えます。若村先生の解説にも熱が入りました!


境内を先生から順番に解説して頂きながら奥へと進んで行きます。
唐招提寺を開いた鑑真和上の御廟へと向かう道は
木漏れ日が射してとても美しい場所でした。


そしての鉢が置かれた一角へ。
どうやら今年は蓮の進みが少し遅いようで、
咲き乱れる形ではありませんでしたが、綺麗な花を見ることが出来ました。


また、休憩所の横にも珍しいグラデーションのが咲き、
目を楽しませてくれました。


唐招提寺をじっくりと回った後は、南にある薬師寺へと向かいます。
途中には夏らしくスイカが売られていました。


薬師寺も広い境内と巨大な伽藍を持つお寺です。
東塔は解体修理中ですが、まるでビルのような存在感でした。
私たちが小さく見えますね(笑)


昭和56(1981)年に復興された西塔は色彩も佇まいも美しい塔です。
三重塔ですが、裳階(もこし)という飾り屋根が付いているため、
幾層もあるように見えます。


金堂も大きな建物。内部では白鳳時代の薬師三尊像と向き合えます。


続く大講堂には、京都では珍しい弥勒如来像があります。
釈迦の死後、56億7000万年後の未来に姿を現すとされる仏様。
大講堂の裏には、仏足石も残されています。


唐招提寺と薬師寺を満喫して、いよいよお待ちかね(?)のランチタイム。
薬師寺の南にあるリストランテ・アムリットです。
アムリットには「不老長寿の薬」の意味があるそう。


まずは小さな前菜の盛り合わせ。
一つ一つがしっかりとした味わいで美味でした。


そしてメインは、
かぼちゃとモッツァレラチーズのトマトソーススパゲッティ
お皿の横にパスタを巻くスプーン代わりのくぼみが付いていました。
皆さんと歓談しながらおいしく頂きました


デザートもさっぱりとしていて、満足させていただきました。



この後、西ノ京駅で解散となりました。

梅雨明けと変わらない猛暑となった奈良でしたが、
風景は広く美しく、古墳や仏像、大伽藍と、
京都とは一味違った歴史の深さを感じられた散策だったと思います。
遠方からを含め、多くの方にご参加いただきましてありがとうございました。

  


Posted by らくたび  at 00:10奈良エリア

2013年07月06日

6/30 両足院の半夏生 茅の輪・夏越祓とご利益巡り

6月30日のらくたび京都さんぽは、
祇園から八坂を歩きながら、夏越祓(なごしはらい)の茅の輪くぐりで半年間の罪穢れを払い、
ご利益巡りをしながら、両足院では葉が白く色づく半夏生(ハンゲショウ)の庭を鑑賞しました。


出発は祇園四条駅、早速祇園白川へと向かいました。
祇園白川もが綺麗です。



歌人の吉井勇の古希の祝いに建てられたかにかくに碑の周りには
紫陽花の花も咲いていました。勇が好んだ花だそう。


こちらは辰巳大明神
辰巳とは御所から見た時の方角で東南を差します。
芸事上達の神様として、祇園の芸舞妓さんからも信仰が篤いお社です。


白川の美しい流れを横切り・・・


京都らしい風情のある路地も通って・・・


八坂神社へとやってきました。疫(えき)神社では、厄除けを祈願します。
祇園祭の最後、7月31日にはこの神社の前で茅の輪くぐりも行われています。


境内には小さくともご利益たっぷりのお社がいくつもあります。
北向蛭子社は、商売繁盛の「えべっさん」をお祀りしています。


ちょうどこの日は、祇園祭の山鉾曳き手ボランティアの皆様の
お払いなどが行われていたため、本殿裏からご参拝。
祇園祭では、お稚児さんのお千度参りの時に、裏でもご参拝されます。


続いて、美御前社(うつくしごぜんしゃ)へ。
三柱の女性の神様(宗像三女神)を祀り、美人祈願の信仰を集めています。
祇園の芸舞妓さんも通われていますよ。


そして本日のメインともいえるのが茅の輪くぐり
京都では各地の神社に茅の輪が登場します。茅の輪を3回(または4回)くぐることで、
半年間の罪穢れが落とせるとされます。


茅の輪をくぐった後は、下河原通から石塀小路へ。
ドラマの撮影でも使われる京都らしい雰囲気の道を歩いていきました。


次に訪れた八坂庚申堂では、欲望をくくりつけるカラフルなくくり猿が。
山門の上には「見ざる言わざる聞かざる」の三猿もいますよ。


庚申堂から八坂の塔を仰ぎ見て、安井金毘羅宮へ。


縁切りと縁結びをセットで拝めるのが安井金毘羅宮
この日は厄除けの茅の輪も出ていました。
人と人とのご縁だけでなく、病気と縁を切り健康と縁を結ぶという考え方もできますね。


最後に、建仁寺へとやってきました。
両足院(りょうそくいん)では、7月10日まで半夏生(ハンゲショウ)の庭が
特別公開されています。


半夏生は、今の時期に葉の片面が真っ白に色づく不思議な植物。
鮮やかな緑のお庭の中に、まるで純白の花が咲いているかのようです。
この時期の「旬」なお庭を眺めて、本日の散策は解散となりました。


八坂や祇園も四季折々に美しく、
夏越祓での茅の輪くぐりは京都では欠かすことのできない行事です。
両足院の半夏生も見頃で、今回も充実した散策だったと思います。
多くの方にご参加頂き、ありがとうございました。


                                  ご案内 / らくたび代表・若村 亮
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 17:24祇園~円山エリア

2013年05月27日

5/19 頑張ろう!宇治 宇治川の屋形船と石臼挽き抹茶体験

5月19日(日)のらくたび京都さんぽは、
宇治の史跡を巡り、宇治川では屋形船に乗って
ゆったりと舟弁当を頂きました。食事の後は福寿園さんで
石臼でお抹茶を挽き、挽きたてをその場で頂きました。



出発は京阪・三室戸駅。
最初に向かったのは菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の墓。
後の仁徳天皇となるオオサザキと3年間皇位を譲り合った話が心に響きます。



宇治橋からは、宇治川の流れの速さがよくわかります。
川に向かってせり出した三の間からは、
秀吉が茶会の水を汲ませたと伝わります。


こちらは橋姫神社
橋姫伝説に由来する縁切りのご利益で知られています。
詳しくは、らくたび文庫の「京都 歴史ミステリー」でも
紹介されていますよ。


続いて県神社(あがたじんじゃ)へ。
ご祭神は桜のように美しく儚いものの象徴、コノハナサクヤビメ。
そのためご神紋も桜になっています。


歩いてきてお腹も空き始めた頃に、
いよいよお待ちかねの屋形船と舟弁当。
橋を渡って船乗り場へと向かいます。


船に乗りこんで、出発です!


舟弁当は、宇治らしく食材にお茶が使われていました。
優雅な船の上で宇治の風景を頂くお食事は格別です!


2隻に分かれた船どうしがすれ違う時には、
お互いに手を振りあいました


船の上からは、何度も見ている風景も少し違って見えて、
ゆったりとした時間を過ごさせていただきました。


屋形船の魅力を楽しんだ後は、付近を散策。
こちらは十三重の石塔です。


宇治川の戦いでの先陣争いを伝える石碑の前では、
若村先生から、当時の情景があらありと想像できるような
物語が語られました。


そして朝霧橋を渡って、福寿園さんへ。
こちらの石臼でお抹茶を挽いて、その場でお菓子とともに頂く体験を行いました。
2組に分かれて、宇治上神社などの散策と交互に楽しみます。


石臼をグルグルと回してお茶の葉を挽いて行きますが、
速すぎず遅すぎず、一定の速さで回すことが大切なのだとか。


石臼は10分~15分ほどかけて挽いて行きます。
ある程度の重さを感じるので頑張りもいりますが、
その分、この後のお抹茶が美味しくなるのですね!


こちらが挽けてきたお抹茶。見た目も綺麗なお抹茶色です。


いよいよ自分たちで挽いたお抹茶を、和菓子と一緒に頂きます。
茶せんでの泡立ても行いますよ。上手く出来ない時は、
福寿園の方が助けてくれます。

参加者からは、口々に「おいしい!」との声が!
頑張って挽いた分、格別の味になりますね。
2杯ほど頂くことができました。



今回は、社寺修復で観光が打撃を受けている宇治の散策でしたが、
屋形船での舟弁当や、石臼での抹茶挽き体験美しい風景など、
宇治の魅力をたくさん感じられました!

是非また、宇治を訪れて楽しんで頂ければと思います。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!


                                  ご案内 / らくたび代表・若村 亮
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥  


Posted by らくたび  at 00:40宇治エリア

2013年05月19日

5/12 新緑の下鴨神社「御蔭祭」見学と、吉田山・百万遍散策

5月12日のらくたび京都さんぽは、
下鴨神社で行われた神迎えの儀式御蔭祭を見学し、
新緑の吉田山百万遍知恩寺などを散策しました。

今回は百万遍の交差点から出発して、京都大学を抜け、
早速、吉田神社へとやってきました。


吉田神社でもちょうどお祭りが行われ、
地元の子どもたちによる吹奏楽の演奏があったり、
剣鉾も登場していました。


本殿に参拝をして、次に向かったのは菓祖神社
垂仁天皇のため、常世の国から不老不死になる果物を持ちかえった
タヂマモリと、饅頭を日本に伝えた林浄因が祀られています。


続いて、吉田山の山中へと入って行きます。
坂を登ると現れたのが「紅もゆる丘の花」の碑。
現在の京大につながる旧制第三高等学校の「寮歌」で、
山村先生を始め、皆さんで唱和しました。


石碑のほど近くから、竹中稲荷神社に入って行きます。
境内は紅葉や桜の隠れ名所ですが、この時期は新緑が見事に輝いていました!


神社の裏には「お塚」もあって、雰囲気が一変します。


その中にあるのが在原業平の業平塚
業平は吉田山に葬られたとする説があるそうです。


木々の緑が気持ちよい吉田山を進み・・・


大文字山が望める場所へとやってきました。
送り火を見るのもよさそうですね。


ちなみに竹中稲荷神社の辺りからも「」がはっきりと見えました。


一気に吉田山を下って、志賀越道に立つ白川大仏へとやってきました。
秀吉にまつわる伝説が山村先生から語られます。


今出川通を進むと、京大の近くに後二条天皇陵があります。
後二条天皇は後醍醐天皇の兄で、当時の時代背景が語られました。


そして百万遍知恩寺へ。スタート地点の近くです。


墓地には、法然上人(円光大師)の御廟が。
この鳥居のような門は「」の字を表していますよ。
近くには、家康の忠臣・鳥居元忠のお墓もあります。


知恩寺から東大路、そして御陰通を経て、下鴨神社へとやってきました。
糺の森の新緑も素晴らしいの一言です!


御蔭祭の行列を待つ間、河合神社に参拝しました。
最近になって境内が綺麗に整備されました。
かりんの美人水も頂けますよ。


しばらくすると、御蔭祭の行列が進んできました。
朝に下鴨神社を出発して、比叡山麓の御蔭神社で新たな神を迎え、
再び隊列を整えて下鴨神社へと戻ってきます。
神は馬に乗せられて、進んでいきました。



行列は糺の森に入り、中ほどの「切芝」と呼ばれるやや広い場所で、
切芝神事を行います。糺の森の精霊と新たな神がご覧になるのが、
東遊(あずまあそび)。枕草子でも「いとおかし」と­評された優雅な舞です。
運よく人の間から見ることが出来た方も多かったのではないでしょうか。



今回は、吉田神社から吉田山の新緑の中を散策し、
見どころの多い知恩寺を経て、下鴨神社の御蔭祭と、
歴史や風景、祭事まで様々な京都の表情を楽しんで頂けたのではと思います。

多くの方にご参加いただきまして、ありがとうございました。


                                  ご案内 / らくたび代表・山村 純也
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 22:40岡崎~吉田山エリア

2013年05月04日

5月4日 大坂夏の陣 四天王寺に散った真田幸村の夢

本日の京都さんぽは、
 なにわたび第2弾!
「 大坂夏の陣 」
四天王寺に散った真田幸村の夢
と題し、大阪・四天王寺界隈を散策しました。
( 2012年開催 「 大坂冬の陣 」は こちら  )

本日のご案内は・・・
戦国スペシャリスト!らくたび代表 山村 純也 ICON59
 
集合の四天王寺駅には38名の参加者さまがご集結してくださいました。
ありがとうございます。いざ、大坂夏の陣に出陣じゃ~!


【 堀越神社 】

「 堀越 」の名前の由来は、和気清麻呂が築いた「 堀を越えたところ 」に
あるからだそうです。こちらでは、一生に一度のお願いごとを
祈願するとご利益があるそうな・・・(笑)

ご神木のクスノキからパワーをいただきました。

【 四天王寺 】

約1400年前、聖徳太子にによって、鎮護国家の道場として、また
済世利民の実践所として創建された日本初の官寺です。

西側の石の鳥居は、日本で3番目に古い鳥居です。

度重なる戦乱の被害を受け、建物は焼失と再建を繰り返してきました。

現在の伽藍は昭和30年代、飛鳥時代の創建当初の様式、規模で
再建したもので「 四天王寺式伽藍 」と呼ばれる配置になっています。
京都の寺院で見る伽藍配置との違いがわかっておもしろい!


【 愛染堂 】


今でいう、福祉施設として四天王寺と同時期に創建されました。

縁結びの霊木・愛染かつら。
ここで愛を誓ったカップルICON61は絶対に別れないとか・・・(笑)

【 大江神社 】
かつてはこのあたりまで、海が広がっていたそうで、水上安全の神さまが
お祀りされています。



山村 : この奥にちょっとおもしろい場所がありまして・・・
      好き嫌いはあると思いますが、大阪の方は好きだと思います。


何やら意味ありげないい方で・・・ えっ??何?何?ICON45

先にあったものは・・・

阪神タイガースファンの祈願所(?)
もとはこの場所に毘沙門天が祀られていたそうですが、空襲等の被害を
受けてなくなったあと、毘沙門天のお使い=トラICON166 にちなんで、狛トラが
奉納されたそうです。さすが!大阪~!

【 清水寺 】
四天王寺の支院であり、聖徳太子作の伝承を持つ千手観音像を、
京都の清水寺から譲り受けてご本尊としたといわれています。

境内の奥に入っていくと京都の清水寺の音羽の滝にそっくりな
「 玉出の滝 」と呼ばれる滝がありました。

山村 : 「 滝があるということは・・・ 清水の舞台もちゃんとあるんです! 」
ということで、清水の舞台を目指して階段を上ると・・・

わぁぁぁ~!ホントに舞台だ!

かつては、海が見渡せたという清水の舞台。今では高層ビル群が見えます!

奥に見えるのは通天閣。清水の舞台と通天閣のコラボレーションです。

【 安居神社 】
少彦名神、菅原道真を祀る古社。昌泰4(901)年、菅原道真が太宰府に左遷
される時、河内の道明寺にいた伯母を訪ねて行く途中、ここへ立ち寄ったそう。
その時、道真に同情した村人がおこしを差し上げると、お礼にと菅原家の紋所
「 梅鉢 」をもらったことから、大阪名物の「 粟おこし 」の商標が梅鉢となったと
いわれています。意外なつながりにビックリ!

慶長20(1615)年5月、大坂夏の陣において、豊臣方の武将・真田幸村
最期を迎えた場所でもあります。 

山村いわく、真田幸村を一言でいうと“ 武将が憧れた武将 ” だそう。

幸村は3000の兵を率いて、徳川家康の首をとることだけにターゲットを
定め、突撃を敢行。その鬼気迫る戦いの結果、家康の本陣まで
たどり着き、ついに家康の旗印を倒しました。家康は踏み倒された
自らの旗印を見て、もはやこれまで・・・と2度も切腹しようとしましたが、
側近らによって、なんとか命をつなぎました。

幸村は奮戦を続けましたが、やはり、多勢に無勢・・・
さすがの幸村も追い詰められ、この地で最期を遂げたそうです。

山村が幸村の戦いぶりを臨場感たっぷりにご紹介しました。

大勢の方に自らの戦いぶりをきいてもらって、幸村さんも嬉しかったことでしょう。


【 一心寺 】
文治元(1185)年、法然上人が四天王寺西門の西側あたりに、草庵を結んだことに
始まりとされています。平安末期には後白河法皇もこの地で、西方に沈みゆく太陽に
向かって念仏を唱え、極楽生涯を願う「 日想観 」の修行を行ったといわれています。

大坂冬・夏の陣では徳川家康の本陣はこの地に置かれました。
また「 お骨佛の寺 」としても知られ、江戸時代末期から宗派を問わず人びとが
納骨に訪れ、その納骨でもって「 お骨佛 」がつくられ安置されています。
ご住職さんが建築家でもあるそうで、ミュージアムのような建築もありました。


【 新世界 】
本日のゴールに到着です!すごい、ディープなエリアですね。
私は新世界に行ったのが初めてだったので、ビックリしましたface08

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
今後も 「 なにわたび 」 を開催できればと思いますので、
どうぞよろしくお願い致します。

【 散策の後は・・・ 】

新世界といえば・・・ 串カツ。

いつ行くの? 今でしょ!
というわけで・・・

串かつ一本80円~と安さとおいしさを兼ねそろえたネタはなんと40種以上!
レンコン、さつま芋が特においしかったです!
 ◆ 串カツ・どて焼きの 壱番 公式HP こちら へ
びっくりしたのは、このお店 「 24時間営業 」だそう(笑)
朝ごはんに串カツが食べられるんだ~!

テレビでしか見たことのなかったこの風景を、大阪出身の
会員さまの案内で「 串カツさんぽ 」しました。

いや~、楽しい一日でした。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

「 今度は鶴橋で焼き肉食べたいな~ 」なんて話も出てました~!

                              散策のご案内 / らくたび代表 山村
                              添乗・文・写真 / らくたび 森  


Posted by らくたび  at 23:00Comments(0)大阪エリア

2013年04月30日

4/27 幻の都・長岡京 春爛漫!霧島ツツジと牡丹の競演

4月27日のらくたび京都さんぽは、
わずか10年で姿を消した幻の都・長岡京大極殿跡を歩き、
乙訓寺では牡丹を観賞し、長岡天満宮では
真っ赤な霧島ツツジに囲まれた参道を通りぬけました。


出発は、阪急の西向日駅。
駅からすぐの場所に、長岡宮の朝堂院跡の史跡公園があります。
長岡京の中心は実は向日市にあります。


さらに、大極殿跡へ。
大極殿は国の重要な儀式や政治を行う場所で、まさに都の中心
山村先生から都の概要や、平安京に移った経緯などが語られました。



続いて、南真経寺へ。
かつては真言宗でしたが、日蓮宗を京都に広めた日像上人によって
日蓮宗へと改宗したお寺です。先生から日像上人の苦労話が語られます。



そして向日神社
長い参道は桜が美しいのですが、この日は新緑も輝いていました。


本殿は室町時代に建てられた古建築で
国の重要文化財に指定されています。


向日神社は丘の上にあり、
神社のとなりには乙訓地域最大の古墳もあります。


さて、向日神社からしばらく歩いて、
牡丹が美しい乙訓寺へとやってきました。


ちょうど牡丹は見頃で、番傘が趣を添えています。
参加者も大満足だったようです。



最後に長岡天満宮へ。
遠くからでも霧島ツツジが目立っていました。


霧島ツツジは、まさにこの日がピークとも言えるほどの見事さ!
深紅に彩られた参道を歩いて参拝させて頂きました。


今回は長岡天満宮で解散です。

前半は、長岡京や向日市に秘められた歴史に触れ、
後半は、いずれも見ごろの牡丹や霧島ツツジを眺めることができました。
特に花は見事でまさに最高の時期だったのではないでしょうか。
今回はご参加いただきましてありがとうございました。


5月の連休も、らくたびでは大阪・滋賀と小旅行の散策が続いて行きます。
多くの皆様のご参加、お待ちしております!


                                  ご案内 / らくたび代表・山村 純也
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 20:32Comments(0)西山~長岡エリア

2013年04月21日

4/14 白峯神宮の奉納蹴鞠見学と雨宝院の遅咲き桜を訪ねて

4月14日(日)のらくたび京都さんぽは、
白峯神宮の春の例祭で奉納される、貴族のたしなみ蹴鞠を見学し、
西陣の路地を通りぬけながら、雨宝院などの遅咲き桜を楽しみました。



出発は、地下鉄今出川駅。まずは妙顕寺を目指します。
烏丸通から上立売通、室町通に囲まれた一角には
かつて室町幕府の花の御所があったと、
先生より解説して頂きます。何気ない街中にも歴史が隠されていますね。


妙顕寺には、まだ遅咲きのしだれ桜が残っていてくれました。
今回は、17日連続の「とっておきの桜さんぽ」の一企画で、
遅咲き桜もあちこちで咲いていました。


西陣には日蓮宗の本山がいくつもありますが、
中でも妙顕寺は、京都に日蓮宗を布教した日像上人
京都で初めて開いたお寺です。



続いて、同じ日蓮宗の妙覚寺へ。
聚楽第の遺構とも伝わる門前では、八重桜が咲き誇っていました。


妙覚寺は、戦国時代に織田信長の宿所としても使われ、
もし信長が打たれた時に妙覚寺にいれば
妙覚寺の変」になったかもなど、
本能寺の変に関わる興味深いお話が山村先生から語られます。



堀川通に面した水火天満宮も、しだれ桜が美しい神社。
道真を大宰府に左遷した醍醐天皇によって創建された
由緒ある天満宮です。


堀川通を渡って、櫟谷(いちいだに)七野神社へ。
神社は、賀茂社に奉仕する斎王の御所である賀茂斎院の跡地です。
葵祭に際しては、斎王代も参拝に来られるのだとか。


西陣を散策して、いよいよ今回の桜のメイン、雨宝院へとやってきました。
境内は遅咲き桜が所狭しと咲いていて、空が見えないほどです。


弘法大師によって創建されたという雨宝院には、
平安時代初期の十一面観音像が伝わります。私たちも拝観を行いました。
穏やかな表情をされた立派な仏様で、すぐ近くで拝ませて頂きました。



境内は桜が見事で、足元を見れば雪のように花弁が積もっています。


黄緑色の花を咲かせる御衣黄(ぎょいこう)桜も、知られています。



続いて、西陣の細い路地を抜けながら、
蹴鞠が奉納される白峯神宮へと向かいました。



4月14日は、白峯神宮の淳仁天皇大祭です。
白峯神宮の境内は蹴鞠の飛鳥井家の邸宅跡で、
蹴鞠道の神である精大明神も祀られているため、
祭事では蹴鞠が奉納されます。


取れそうもない玉を拾ってしまうなど
見事な足技を見せて頂きました。
ちょうど「黄桜」も満開で、
珍しい薄黄緑色の花を咲かせていました。



再び界隈の散策へ。
こちらは本阿弥光悦の京屋敷跡
鷹峯のイメージが強いですが、代々の屋敷が街中にありました。


続いて、狩野元信の屋敷跡
狩野派2代めの人物です。


さらに武者小路千家の前へ。
落ちついた佇まいをされていました。


新町通にある霊光殿天満宮
鳥居には「天下無敵 必勝利運」と書かれた額が。
この神社のご神徳で蒙古を撃退できたとして、
時の天皇から授かった言葉だそうです。



最後は福長神社
ご祭神は元は宮中に祀られていた井戸の神で、
現在も住宅街の中で大切に祀られていました。


この後、地下鉄今出川駅に戻って、解散となりました。

今回は遅咲き桜も見られ、蹴鞠の妙技を堪能でき、
点在している史跡や歴史を秘めたお社へも足を運ぶなど、
密度の濃い散策だったのではないかと思います。
ご参加頂きまして、ありがとうございました。

(霊光殿天満宮に、牡丹が咲いていました。)




                                  ご案内 / らくたび代表・山村 純也
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 18:57Comments(0)西陣~北野エリア

2013年04月21日

3/30~4/15 ≪ 17日間連続開催 桜さんぽ ≫

今春、らくたびが3/30~4/15までの連続17日間実施しました
≪ 京都 とっておきの桜さんぽ ≫ 
4/15(月)にフィナーレを迎えることができました。

今年は例年になく桜の開花が早まり「 最終日まで桜は咲いているのか・・・face07
と大変心配しましたが、いずれのコースも桜や椿、雪柳などの花々や新緑を
見ることができ、参加者の皆さまにも楽しんでいただけたと思います。

担当の講師・らくたびガイドから「 桜、きれいやったよ~face02 」という報告とともに
届いたとっておきの京都の桜風景をご紹介しましょう。 

3月30日(土)
京都に春を告げる早咲きの桜
気象予報士がお届けするさくら便り


京都中の桜を見てきたガイドいわく、「 京都で一番立ち姿が美しい桜 」だそう。

3月30日(土)
近代化遺産「 琵琶湖疏水 」と桜さんぽ
時代の最先端を歩んだ世紀の大事業


琵琶湖疏水の流れにそって桜さんぽ!晴天に恵まれ最高のお花見となりました。

3月31日(日)
春らんまん!隨心院「 はねず踊り 」と
京都最大のしだれ桜・醍醐の花見


参加者の皆さまが「 もう・・・大満足です! 」と絶賛された醍醐の桜です。

4月1日(月)
第1章『源氏物語』を歩く - 末摘花の巻 -
早咲きの近衛桜と京都御苑に咲く雅の桜


『 源氏物語 』を愛するガイドが、御苑内で物語の一部を朗読しました。

4月2日(火)
第2章『源氏物語』を歩く - 葵の巻 -
織りの町「 西陣 」ひみつの桜めぐり


紫式部のお墓にお線香を手向け、西陣の桜をめぐり歩きました。

4月3日(水)
平安貴族がこよなく愛した春景色
車折神社と絶景の天龍寺・枝垂れ桜


知る人ぞ知る桜スポットをめぐりながら、天龍寺、さらには嵐山公園へ!

4月4日(木)
心静かに愛でる隠れた桜の名所
伏見&深草の古刹を彩る桜


混雑知らず、静かな深草エリアをのんびり散策。山門と桜がすてきです。

4月5日(金)
桜景色はまさに絶景かな、絶景かな!
南禅寺・黒谷・吉田山の桜めぐり


青空のもと、満開の桜のトンネルの下を歩きました。あぁ、絶景かな~!

4月5日(金)
イヤホンガイドで春らんまんの夜桜さんぽ
桜月夜 こよひ逢う人みな美しき


イヤホンガイドの案内を聞きながら、夜桜見物へ。感動の風景が広がっていました。

4月6日(土)
らくたびガイド講習生によるモニターツアー
とっておきの東山・桜さんぽ


春の嵐のなかでの開催。お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。

4月7日(日)
王朝の香ゆかしい嵯峨野めぐり
「 千代の古道 」から大覚寺へ


当日まで秘密にしていた「 とっておきの桜スポット 」は大好評でした。

4月8日(月)
「 桜 」と「 椿 」が競演する東山めぐり
哲学の桜並木道を歩いて椿の名所・霊鑑寺へ


桜、椿、どちらも満開!おしゃべりにも花が咲いた楽しい散策となりました。

4月9日(火)
ひみつの桜ミステリーさんぽ♪
行き先は当日のお楽しみ!


ガイドが真冬に歩いて探し回った「 秘密の桜コース 」をご紹介しました。

4月10日(水)
桜花に華やぐ伏見桃山城
お城の桜と史跡めぐり


青空に映える桜とお城。花吹雪も舞ってこれぞニッポンの風景です。

4月11日(木)
西行桜が咲き誇る勝持寺と
「 洛西の春日大社 」大原野神社へ


桜と新緑、国宝の仏像拝観・・・さらには名物・草餅もついてお腹いっぱい?!

4月12日(金)
山桜に霞たなびく大原の里
おつう伝説の里をめぐる


のどかな里山で桜さんぽ、昼食、桜染め・・・大原を満喫した一日となりました。

4月13日(土)
圧巻!紅枝垂れ桜のトンネルを歩く
半木の道から社家と上賀茂神社へ


「 待っていたよ~ 」と言わんばかりに、斎王桜が満開の装いでお出迎え!

4月14日(日)
白峯神宮の妙技・奉納蹴鞠見学と
雨宝院の遅咲きの桜を訪ねて


蹴鞠をゆっくりとご覧いただいたあと、西陣の隠れ桜を探しに行きました。

4月15日(月)
京都の春の最後を彩る仁和寺「 御室桜 」へ
仁和寺・平野神社「 桜 」と地蔵院「 椿 」
 


ついに最終日!京都の桜のフィナーレを飾るのはやっぱり御室桜!

なんとか、最終日まで桜を堪能することができ、よかったですface02
開花は早まったものの、桜もよく頑張ってくれましたICON59
あの春の嵐に耐えてくれるとは・・・京都の桜は気丈ですねicon21icon10

らくたびスタッフ・ガイド一同、ご参加いただきました皆さまと
美しい花を楽しませてくれた京都の桜たちICON144に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございましたICON61

                                    らくたびスタッフ・ガイド一同  


Posted by らくたび  at 08:51Comments(0)その他

2013年04月11日

4/11 西行桜と洛西の春日大社・大原野神社へ

今春、らくたびが企画した【 17日間連続!とっておきの桜さんぽ 】
13日目の本日は、私の地元・洛西方面を散策しました。

11時半に阪急桂駅を出発し、市バスにて洛西へ!
大原野めぐりの起点となるのは「 南春日町バス停 」
この辺りが「 春日 」と呼ばれるのは、大原野神社が「 春日大社 」の
分霊を祀ることにちなむものです。

こちらから、まずは、願徳寺に向かい、国宝に指定される仏さまを拝観。
「 ここまで来た甲斐があった 」と皆さんを納得させる美しさでした。

続いては「 花の寺 」と称される勝持寺へ。

こちらも知る人ぞ知る仏像の宝庫。非常に珍しいポーズをした薬師如来や、
日光・月光菩薩、十二神将 、仁王像、西行像がお祀りされています。

勝持寺は平安末期~鎌倉にかけての歌僧・西行が出家をした寺。
西行が愛した桜は「 西行桜 」と呼ばれ、いつしか寺は「 花の寺 」と
呼ばれるようになりました。


西行桜は散っていましたが、紅しだれ桜は満開です!
1週間前は参拝者で境内は混雑していましたが、今日はほぼ貸切状態!
新緑も同時に楽しむことができました。

続いて、大原野神社へ。

長岡京遷都によって、藤原氏が氏神・春日大社への参拝が不便になり、
この地に分霊を祀りました。 

なので、社殿前には・・・狛鹿が!

ちなみに私が子どもの頃は春日大社同様に、本物の鹿がいたんです!
花々もきれいに咲いていました。



咲き誇った姿が千の眼があるように見えることから名づけられた
「 千眼桜 」は開花の時期がとても短く、なかなか花を目に
することができません。多少散っていますが・・・でもラッキーです!



弘法大師が42歳の厄除け祈願をされたことから「 西山のお大師さん 」
呼ばれる正法寺
こちらも紅しだれ桜も十分見頃です!
「 京都の桜、終わってなかったんやね 」との声が。ええ、そうなんです。
京都は桜の種類が豊富なので、まだまだ楽しんでいただけるんですよ!

最後は・・・ 名物・草もち でおやつタイム♪

西山は京たけのこの産地。おみやげにお買い上げになった方もありました。


花を愛で、のんびりと散策し、本日の京都さんぽは終了となりました。
「 桜さんぽ 」シリーズなので、皆さまに「 桜、楽しめましたか? 」
お伺いしたところ・・・ 皆さまから「 OK face02をいただくことができました!
よかったです。

皆さま、遠いところお越しいただき、ありがとうございました。
このコース、秋にも歩きたいな~!
 
                                     らくたび 森  


Posted by らくたび  at 18:20Comments(0)西山~長岡エリア

2013年04月10日

4/9 桜ミステリーさんぽ 

ただ今、実施中の【 とっておきの桜さんぽ 】( こちらも後半突入!
本日は「 桜ミステリーさんぽ 」に行って来ました。

今年は予想をはるかに上回る早さで桜が開花し、桜も絶望か・・・face07
と心配したのですが、まだまだ楽しめましたよ~♪

集合は京阪・東福寺駅。ここから桜ミステリーさんぽへLet's go !
【 東福寺 臥雲橋 】

「 桜さんぽ 」ですが、新緑がきれいなので、いきなり寄り道!
鮮やかな緑に思わず歓声が上がるほどの美しさ!
こちらでは「 東福寺に桜の木が少ないワケ 」をご紹介。

【 ひみつの桜 】


よかった~!花が咲いている!安心しましたface02
よく見ると、まだつぼみもあります。近くに大きな樹木が多いので
この辺りは少し気温が低いのかもしれません。
私がこの桜の木に出会ったのは1月中旬のこと。
偶然見つけて一目ぼれした木です。「 皆さんにも見ていただきたい!」って
思っていたので、ホントよかったです。

【 しだれ桜も満開 】

こちらも心配していましたが、がんばって残ってくれていました。
ヒラヒラと風に花びらが舞う風景が映画のワンシーンを見ているよう。

【 京都タワーを借景に・・・ 】

散策中 「 桜 × 新緑 × 京都タワー 」のコラボレーションで写真が
撮れる場所を参加者の皆さんと発見!

【 めずらしい花や木もありました 】

1本の桃の木から白、ピンク、赤の花が咲いています。
まさに「 おどろき、桃の木 」 face08

1本の枝だけ花が残っている不思議な桜の木。
日当り?風の関係?参加者の皆さんと「 おもしろいね~ 」と。

新緑が眩しい境内で、見事に紅葉している木が!
こちらは新芽が赤く、日が経つごとに、黄色、緑と変化する種類です。

こんな感じで、和気あいあいとおしゃべりしつつ、無事、ゴール!
とっても楽しい散策となりました。

正直なところ、予定していた桜はすでに落花し、花をご覧いただけなかった
ところもありました。予定より早い、いや、早過ぎる桜の開花を恨めしく
思ったりしました。でも、その代わりに出会えた花も、たくさんあったのだと
思います。人も自然も、一期一会なんですね。

解散場所の東山七条からは各自で帰るはずだったのですが、
「 お別れするのがお名残り惜しいな~ 」ということで、結局、皆さんで
さらに歩き、京都駅でお別れとなりました。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
来年、「 あのすごい桜 」のリベンジツアーをしたいですね!

                                らくたび 森 ICON144  


Posted by らくたび  at 00:54Comments(0)七条エリア

2013年04月07日

4/7 王朝の古式ゆかしい嵯峨野めぐり

4/7(日)の京都さんぽは平安王朝の雅を感じる嵯峨野めぐりへ!
昨日からの暴風雨で、開催すら危ぶまれましたが、なんとか天気も
回復。そして・・・まだまだ美しい桜を楽しむことができました。

≪ とっておきの桜スポット ≫



今は遅咲き桜が見ごろとなっています。少しずつ花の形が異なるので
比べて見るのも楽しいですね。

≪ 広沢池と遍照寺山 ≫

「 嵯峨富士 」とも称される美しい山。広沢池は月の名所としても名高く
多くの和歌にも詠まれています。

 いにしえの人は汀に影絶えて 月のみ澄める広沢池  - 源頼政 -

この後、観音島にも足を延ばしました。

≪ 大覚寺 ≫

「 旅行会社のポスターになりそうな写真が撮れました! 」とおっしゃったKさん。
ええ、私もです(笑) 白砂 × 桜 × 唐門が京都らしい~。

今回は大沢池も散策。すると、昨日の暴風で散った桜が池面を染める貴重な
風景に遭遇!ある意味、昨日の嵐に感謝です。
Tさんからは「 大覚寺は何回も来ているけど、池に降りたのは初めて! 」と。
楽しんでいただけたようでよかったです!
大覚寺は嵯峨天皇の離宮「嵯峨院」に始まるお寺。そんな由緒正しき
庭園を京都さんぽが貸切状態でした。

今年は桜の開花が想像以上に早く、正直なところ、私も今日の散策は
桜は期待できないので、お越しくださるお客さまにも申し訳ない・・・と
思っていました。ところが・・・嵐に耐えた桜、桜吹雪、花筏、散り桜
春の嵐が作ってくれた予想外のシーンを堪能することができました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

らくたびでは、まだまだ、桜さんぽやってます。( こちら
「 らくたびの散策は桜が散っていても十分見どころがある場所に
案内してくれるから楽しいよ 」
と言ってくださったMさん!
ありがとうございます!その言葉を励みに4/15までがんばります~(*^_^*) 

                            らくたび 森 ICON144  


Posted by らくたび  at 18:00Comments(0)嵐山~嵯峨野エリア

2013年04月06日

4/6 第5回らくたびガイド養成講座モニターツター

4/6(土) 第5回らくたびガイド養成講座( こちら )の受講生による
モニターツアーが開催されました。

1月からこの日のために練習を重ねてきた≪ らくたびガイド養成講座 ≫
受講生が、春の東山散策へとご案内。この日は春の嵐が西日本に接近という
状況の中、ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございます。
13時に京阪・祇園四条駅を出発~!

≪ 祇園白川 ≫

桜のピンクと柳の新芽のコントラストがとってもきれい!
吉井勇さんの「 かにかくに碑 」も桜模様になっていました。

比較的早くに咲き始めた祇園白川の桜ですが、私たちの訪問を
待っていたかのように、きれいに花を咲かせてくれていました。
辰巳大明神あたりでは「 サスペンスドラマとかでよく出てくるところ
ですよね? 」
とご質問が。そうそう、ここですよ!

八坂神社境内の≪ 美御前社 ≫では、「 美人祈願 」を(笑)
こちらは、みんなでワイワイ言いながら参拝するのが楽しいface02

ねねの道に建つ≪ 祇園閣 ≫は、通常非公開なのですが、
ご参加いただいた皆さまには次の公開予定日程をご案内。
「 その時に来てみるわ~ 」というお声をいただきました。

豊臣秀吉の正室・ねね様が晩年を過ごした≪ 高台寺 ≫
天下人を支え続けたねね様について、ガイドが熱く語りました!

このあと、安井金比羅宮、建仁寺を訪問し、モニターツアーは
無事終了となりました。

ガイドは聞いてくださるお客さまがいてくださってこそ成長する
ことができる仕事です。本日ご案内させていただいた5名、そして、
らくたびスタッフ、らくたびガイド一同、これからも「 お客さまに
育てていただいてる 」
感謝を忘れずに、京都の魅力を存分に
お届けできるよう精進して参りたいと思いますので、どうぞよろしく
お願い申し上げます。

ガイド講座受講生の皆さん、お疲れさまでした!
この3ヶ月で学ばれたことを活かし、ガイドやお仕事の
場で活躍されることを応援しています~!

よぉぉぉ~!パン!ICON59 → 最後は一本締めで終わりました(笑)

                               らくたび 森  


Posted by らくたび  at 18:00Comments(0)祇園~円山エリア

2013年03月25日

3月17日(日) 義満・義政が残した非公開寺院と寺町通

3月17日のらくたび京都さんぽは、
足利義満が築いた花の御所の跡や相国寺を歩き、
京の冬の旅で特別公開された大聖寺と慈照院を拝観して、
寺町通では織田信長の墓などを訪ねました。

出発は地下鉄・今出川駅。まずは特別公開中の大聖寺を目指します。
大聖寺は、足利義満が築いた花の御所の跡に立ち、
境内には石碑も立っています。

残念ながら境内は全て撮影禁止でしたので、写真はありませんが、
かつて御寺(おてら)御所と呼ばれた尼門跡寺院らしく
源氏物語の優雅な屏風美しい障壁画を見学することができました。


続いて、相国寺の境内へ。
かつては広大な敷地面積を誇りましたが、
現在は空間の多い境内。実は、この場所にもかつてはお堂が立っていたそうです。


さらに宗旦稲荷神社に参拝しました。
江戸初期に活躍した茶人・千宗旦に化けた白狐が祀られています。
ユニークな伝説が山村先生から語られました。


こちらは浴室
昔は湯船につかるのではなく、蒸し風呂でした。
相国寺の浴室は、例年春と秋に公開されています。


相国寺の境内を北へと抜けると、
今回二つ目の特別公開寺院、相国寺塔頭の慈照院があります。
こちらのお庭は写真撮影OKでした(笑)


慈照院足利義政の菩提所となったお寺で、義政の木像もありました。
銀閣寺の正式名が慈照寺ですが、いずれも義政の法号から名付けられています。


慈照院のお茶室は、
宗旦狐が茶会で見事なお手前を披露した場所と伝わります。
茶室内には宗旦狐の軸も掛けられていました。
また、茶室のとなりでは、樹齢300年という胡蝶侘助が見事な花を見せていました。


さて、慈照院から住宅街を抜けると、上御霊神社に到着します。
足利義政の時代に巻き起こった応仁の乱の勃発地でもあります。
かつては御霊林という森に覆われ、ここでの戦いをきっかけに
世の混乱は極まって行きました。


神社に参拝した後は、寺町通に向かいます。
まずは額縁門で知られる天寧寺
山門の奥には本当にぴったりと比叡山が覗けます!
山村先生に、境内もじっくりと解説して頂きました。


続いて西園寺へ。総理経験者で最後の元老としても知られる
西園寺公望(きんもち)が書いた額がかかる西園寺家ゆかりのお寺です。


必見なのは、槌留(つちどめ)地蔵のお堂の内部。
お堂にあるスイッチを押すとライトがついて、
江戸時代に描かれたという地獄と極楽の絵が、
色鮮やかに現れます。参加者からも驚きの声があがりました。


西園寺に続いて阿弥陀寺へ。あの織田信長のお墓があります。
信長の墓と呼ばれるものは京都だけでも複数個所にありますが、
唯一亡骸が埋葬されている可能性があるのが、この阿弥陀寺の墓です。


こちらが信長とその嫡男・信忠の墓。右が信長です。
周りには森蘭丸ら、家臣たちの墓も並んでいます。


阿弥陀寺を後にして本満寺へ。この日はまだ枝垂れ桜は開花前でした。
佇まいが美しく、ファンの多い桜です。


本満寺でもお墓参りを。山中鹿之助のお墓です。
出雲の尼子家家臣として知られる戦国時代の人物です。


この日の最後は妙音弁財天を解説して頂き、解散となりました。

今回は特別公開の寺院を二つ巡り、解説があってこそ理解が深まる、
寺町通のお寺を訪問する散策でした。きっと意外な発見や
新しい知識を得られた方も多いのではないでしょうか。
多くの方にご参加いただきまして、ありがとうございました。



なお、30日からは17日間連続
とっておきの桜さんぽ」が実施されます。
らくたびガイドの一同も、しっかりとご案内して参りますので、
多くの方にご参加頂けますと幸いです。詳細はこちらをご覧下さい


                                  ご案内 / らくたび代表・山村 純也
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 21:54Comments(0)御所~下鴨エリア

2013年02月04日

1月26日(土) 「雪の庭」の妙満寺・円通寺と秘密のカフェへ

1月26日のらくたび京都さんぽは、一年で最も雪の降りやすいこの時期に
雪の庭」で知られる妙満寺を訪ね、比叡山の借景が美しい円通寺
そして冷えた体を暖める、ひみつのカフェへにも訪れてきました。



出発は、地下鉄の国際会館駅。
1月26日は一年で最も寒い「大寒」の時期で、
洛北ほど雪の降りやすい期間に当たります。

雪景色の可能性もありましたが、残念ながら雪は積もりませんでした。
ただ、空気は澄んで雄大な比叡山が美しく望め、借景庭園への期待が高まります。


最初は妙満寺へ。
春のツツジでも知られるお寺です。


妙満寺には、その名も「雪の庭」があります。
俳諧の祖・松永貞徳が作庭した、雪月花三名園の一つで、
清水寺の成就院にも「月の庭」が残されています。


お客人を迎えるため、室内から座って眺める
最も美しいように作られているそうです。


ここで若村先生から、とっておきの楽しみ方が!
こうして障子を閉めると、暖かい室内からは雪見窓で、
外の景色を堪能できる仕掛けだそうです。


雪の庭」に雪が積もれば、期待を裏切らない美しさが現れます。
個人的に、1月18日に雪の庭を訪れる機会がありました。
雪が静寂を作り出し、何度も来ている妙満寺でも初めて味わう雰囲気。
確率的には、雪予報の日で、雪が残りやすい午前中がお勧めです。


安珍清姫の鐘などを見て、妙満寺の境内も散策。
本堂前から振り返ると、雄大な比叡山の眺めも堪能できました。



妙満寺を後にして、借景の見事な円通寺へ。
都の富士」とも呼ばれ、後水尾天皇が探し当てた、
比叡山が最も美しく見える場所です。


木漏れ日差すお庭は、も見事でした。



じっくりと美しいお庭を堪能したあとは、
いよいよ秘密のカフェへ♪
円通寺から西の坂を登って行くと、カフェ「リブラ」さんがあります。


少し高台にある分、
窓からの比叡山の眺めは絶景そのもの!
冷えた体も暖まり、ほっこりとした時間を過ごせました。



今回は期待された雪は降りませんでしたが、
その代わりに、比叡山の美しい眺めを各地で楽しむことが出来ました。
洛北は比叡山に近く、雄大な光景で迎えてくれますね。

寒い一日でしたが、
多くの方に参加頂きましてありがとうございました。



                                  ご案内 / らくたび代表・若村 亮
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 17:34Comments(0)上賀茂~北山エリア

2013年01月20日

1月13日(日)三十三間堂 柳のお加持と通し矢 馬町界隈巡り

1月13日のらくたび京都さんぽは、
三十三間堂にて頭痛に効くとされる柳のお加持
新春の風物詩・通し矢を見学し、豊臣秀吉のゆかりのスポットも巡りながら
戦争の歴史が残る馬町界隈を散策しました。


集合は川端七条。三十三間堂の通し矢は午前中から行われていて、
競技を終えた学生さんたちとすれ違いました。


この日は、三十三間堂無料開放されて、柳のお加持も行われています。
境内は多くの人で賑わっていました。


柳のお加持は、頭痛持ちだった後白河上皇にちなみ、
7日間祈祷された法水を、柳の木で参拝者の頭にかけて頂けます。
実際、柳の木には鎮痛作用もあるそうですよ。


お堂の外では通し矢も行われています。
江戸時代の紀州藩と尾張藩のメンツをかけた
競い合いの話も面白いですね。(写真は昨年の通し矢です)


通し矢では、20歳の新成人およそ2000人が矢を射て、
午後は午前の予選を通過した方の決勝戦が行われています。
多くの方が見に来られるため、写真を撮るのは大変ですが、
雰囲気を感じることはできました。


三十三間堂に続いて法住寺へ。
新春恒例の大根焚きも行われ、
後白河法皇の座像なども公開されていました。


三十三間堂の南側には、豊臣秀吉が建てた太閤塀が残されています。
大仏のあった方広寺の境内は、実はここまでありました。


同じく秀吉ゆかりの智積院の境内へ。
秀吉が亡くした鶴松を弔うために建てた祥雲禅寺が前身です。


参拝をして、境内奥へと抜けて行きました。


京都女子大学の建物の間を通って渋谷街道を少し上り、
小松谷の正林寺へ。平清盛の嫡男・重盛の邸宅が
この辺りにあったといわれています。


本堂前は、保育園の運動場と一体化していますが、
この日は参拝させていただけました!


正林寺を後にして、馬町界隈へ。
戦時中には、まさにこの辺りに爆撃がありました。
かなりの被害は出ていましたが、情報統制が行われて
あまり大きな騒ぎにはならなかったそうです。


東大路を越えて、京都らしい細い路地も抜けて行きます。


こちらは住宅街の中ですが、実は方広寺の北の端
道の端を覗きこむと、土台の大きな石垣が残っていますよ。


そして方広寺の大仏殿跡の公園へ。
何度も作りなおされた大仏も、今は京都から姿を消しています。


ただ、豊臣家滅亡のきっかけとなった大きな鐘は残っています。
「国家安康」「君臣豊楽」の鐘銘は有名ですね。
ちなみに重さは約83トンで、知恩院よりも重い鐘です。


方広寺のとなりには豊国神社
伏見城の遺構と伝わる唐門が見事です。


豊国神社の前は正面通。耳塚が残ります。
周りの玉垣は歌舞伎役者さんが奉納されたそうです。



さて、今回は京阪七条駅で解散となりました。
三十三間堂界隈は、京都らしい見どころや歴史が
たっぷりと詰まっていて、歩きがいのある地域。

通し矢柳のお加持の賑わいから、
人知れず残る秀吉時代の痕跡まで、密度の濃い散策だったと思います。
今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。


                                  ご案内 / らくたび代表・山村 純也
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 18:34Comments(0)七条エリア

2013年01月14日

1月6日(日) 新春のご利益 「 七福神めぐり 」

2013年最初の京都さんぽは・・・
らくたび会員さま限定企画 ≪ 新春のご利益 七福神めぐり ≫ 
なんと!徒歩(10㎞)と電車を使って一日で 「 都七福神 」すべてを参拝しよう!
というびっくり企画。

ご案内は らくたび代表 若村 亮

集合は近鉄・東寺駅。参加者は15名さま+スタッフ3名。
金運、健康、商売繁盛、長寿・・・ご利益をたっぷり授かりに、いざ出発。
果たして・・・時間内に全員ゴールなるか・・・?!

① 【 東寺 ・ 毘沙門天 - 七福即生 - 】



こちらには平安京の入口・羅城門に祀られていた毘沙門天がお祀りされています。

参拝後は、一気に地下鉄で北上し、松ヶ崎駅へ。

松ヶ崎の住宅街を散策しながら・・・

② 【 妙円寺 ・ 大黒天 - 開運招福 - 】

笑顔の大黒天さまがお迎えです。見ているだけで福がいただけそう~(笑)

松ヶ崎の大黒天から歩いて約2km、比叡山の麓に位置する 赤山禅院 へ。

③ 【 赤山禅院 ・ 福禄寿神 - 延寿福楽 - 】

平安京の鬼門封じのお寺として信仰されているお寺。
初めて訪問された方も多くいらっしゃいました。

ここからは叡山電車と京阪電車を乗り継いで神宮丸太町駅で下車し、
京都御所の南に位置する革堂( 正式寺名 : 行願寺 ) へ大移動。

④ 【 行願寺 ・ 寿老人 - 不老長寿 - 】

境内には七福神の石仏が勢ぞろい!こちらでは健康を長寿を祈願しました。

ここまでかなりの距離を歩いてきましたので、「 もし、歩くのが大変な場合は
昼食場所までタクシーを利用していただいても・・・ 」とご提案したところ、皆さま、
「 大丈夫です! 」とのこと。 

革堂から宮川町まで本日最長距離となる約2.5kmをおしゃべりしながら散策。
「 京都さんぽに参加するようになってからホンマ足が強くなったわ~ 」
「 今年最初の散策やし、頑張るわ 」
「 わいわいしゃべりながらやったら案外歩けるもんやな 」


【 町家カフェろじうさぎ 】
七福神めぐりにふさわしい、縁起を担ぐ 特別ランチ をいただきました。

やさしい味わいの白味噌雑煮が疲れた体を癒してくれます。
かやく御飯もおいしく焚けていて、おかわりをされる方が続出(笑)
ろじうさぎさん、ありがとうございました~。
( カフェろじうさぎ : 公式HP http://ameblo.jp/cafe-rojiusagi/
ここまで約8kmを歩いた体をゆっくり休めたあとは、午後の散策へ!

⑤ 【 恵美須神社 ・ ゑびす神 - 商売繁盛 - 】

「 もう定年退職しているから、らくたびの繁盛を祈願しておいたわ 」と
言ってくださった方も!わぁぁ~、ありがとうございます♪

さらに南へ歩いて約10分、六波羅蜜寺の弁財天を参拝へ。

⑥ 【 六波羅蜜寺 ・ 弁財天 - 福徳自在 - 】

弁財天のお使いは「 へび 」であることから、一年の招福も祈願しました。

ここまでで「 六福神 」をお参りし、残すはあと1つ!
最後は宇治・萬福寺の布袋尊。京阪電車で一気に黄檗 へ。

⑦ 【 萬福寺 ・ 布袋尊 - 諸縁吉祥 - 】

総門・三門を抜け、境内を進んで行くと・・・

笑顔満点の布袋さんが、私たちを迎えてくれました。
皆さま、おめでとうございます~!ここがゴールです。

参拝をした七社寺でいただいた御宝印もずらりとそろいました!


なにより、15名さまがそろってゴールできたのがうれしい~♪
そろって記念撮影です。

「 疲れたけど達成感がある 」「 なんとも “ らくたびっぽい散策 ”やったわ 」
「 一日で回ろうと思ったら可能なんや~ 」「 ひとりやったら絶対に途中で
あきらめたけど、みんなと一緒やったし完歩できた! 」などのご感想を
いただくことができました。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございます。
皆さまにたくさんの福が舞い込む、幸多き一年となりますように・・・

                            ご案内 / らくたび代表 若村 亮
                          受付・添乗 / らくたびガイド 五島 千恵
                   受付・添乗・レポート文 / らくたびスタッフ 森 明子
                             写真  / 若村・五島・森  


Posted by らくたび  at 23:00Comments(2)その他

2012年12月30日

12月22日(土) 柚子の里「水尾」へ 名物・鶏すきで忘年会

12月22日のらくたび京都さんぽは、保津峡駅からの送迎バスで、
柚子の里・水尾を訪れ、清和天皇陵へと足をのばし、
柚子湯にも入り、皆さんと鶏すきを囲んで忘年会を行いました。


この日の集合はJR保津峡駅
普段なかなか降りる機会のない駅で、
なんと橋そのものが駅になっているのです。
一駅隣りが、嵯峨嵐山駅とは思えない程、山あいにあります。


さて、送迎の車に揺られて山道をおよそ4kmで、
いよいよ水尾の里に到着です。


まずは、鶏すきを頂く直八さんへ。
こちらで、清和天皇陵へ参拝する組と、
先に柚子風呂に入る組とで分かれました。


水尾の里からは、愛宕山にも登ることが出来ます。
愛宕山への案内板もありました。
かつては水尾の女性が(しきみ:ハナ)を売りに
ここから険しい山道を登って行ったのです。


水尾には柚子畑も広がっていますが、
なんと!柚子には太いトゲがあるんです!
トゲに刺さらないよう、柚子の収穫には熟練の技がいるそうです。


その柚子畑の合間から清和天皇陵への参道が伸びています。


一旦、水尾川の谷へと下りて行きます。
水尾には「きれいな水が湧くところ」の意味があり、
その名に違わぬ美しい川が流れている里です。


清和天皇陵への参道は、
鞍馬山のつづら折れの参道を彷彿とさせる険しい道のり。
数ある天皇陵の中でも5本指に入る難所ではないかと、
個人的には思っています(笑)
足元が悪い場所もあり、ゆっくりと登って行きました。


なんとか皆様無事に清和天皇陵へと到着。
若村先生からの解説にも熱が入ります。
清和天皇は、水尾天皇とも呼ばれ、
清和源氏の祖としても知られています。


ただ、武士の祖先らしい荒々しさは無く、学問を愛した天皇。
30歳で出家して各地を回り、
この水尾を終焉の地と定めたのです。


さて、再び来た道を戻って、直八さんへ。
いよいよお待ちかねの鶏すきの登場です!
お野菜も新鮮で、鶏もとてもおいしく、皆さん大満足でした。


こちらは柚子湯
柚子の香りが口の中に広がっていきます。


デザートのシャーベットも口当たりがよく美味でした^^


今回は、柚子風呂にも入らせていただきました。
冬至と湯治をかけ、柚子風呂に入るのは
「融通がきくように」との意味があるそう。
実際に、血行促進の効果があるので、体の芯まで温まります。


皆さまで、和気あいあいとお話をしながら時間を過ごし、
お土産も買ったりしながら、水尾の里を後にしました。



今回は普段はなかなか訪れる機会のない水尾の里で、
美味しい鶏すきを頂き、柚子風呂にも入って、
清和天皇が過ごした場所の雰囲気も感じ取ることができました。

まるで、遠くへと旅行へと来たような気分です(笑)
今年最後の、京都さんぽ。2012年の締めくくりとして、
京都の奥深さを発見できる散策だったのではないでしょうか。

本年も、多くの皆様にご参加頂き、本当にありがとうございました。
2013年も、らくたびでは数多くの企画を行って参ります。
皆さまと一緒に京都の魅力を感じられるコースが揃っていますので、
来年もどうぞよろしくお願い致します!




                                  ご案内 / らくたび代表・若村 亮
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 13:32Comments(0)その他

2012年12月09日

12月1日 紙屋川に沿う紅葉 鷹峯・源光庵から北野天満宮へ

12月1日(土)のらくたび京都さんぽは、
鷹峯・源光庵から紙屋川に沿って紅葉の名所を訪ね、
北野天満宮までを散策しました。


出発地の鷹峯・源光庵前。
今年は紅葉の進みが早いのですが、まだ鷹峯でも紅葉が残ってくれました。
この日も多くの皆様にご参加いただきました。


源光庵は、丸窓血天井で知られる禅宗寺院です。
丸窓「悟りの窓」の奥には散り紅葉が敷き詰められ、
楓と入れ替わりに山茶花の花も咲いていました。



境内はまだ見頃の紅葉と散った紅葉が程良い具合で、
時雨れ模様の天気の中、日差しの強弱とともに
様々な表情を見せてくれます。



源光庵からは光悦寺の前を経て、
長坂道を下っていきます。かつては北山杉の産地と都とを結び、
氷室へとも繋がる道です。


急な坂を下りきるとそこは紙屋川沿いの道。
紙屋川は、平安時代に宮中で使う紙を作る
紙屋院という役所がこの川沿いにあったところからそう呼ばれています。


紅葉の隠れ名所の吟松寺は散り果てていましたが、
しょうざんの入り口にはまだまだ綺麗な楓が輝いていました。


山あいの道の出口には鏡石があります。
その名の通り昔は鏡のように前を通る人や馬の姿を移したそうですが、
馬が前を通ると驚いてしまうので、あえて映らないようにしたそうです。
現在はそれと言われなければ気がつかない石になっています。


そして近くには一条天皇・三条天皇火葬塚があります。
洛北にはこうした平安時代の天皇の火葬塚がいくつも眠っています。



一旦紙屋川を越えると、今度は高い土塁が現れました。
皆さんで登ってみると…


史跡・御土居の石碑が立っています。
豊臣秀吉が京都を囲んだ防壁である御土居の跡が
今でも見事に残っています。


先に進んで卵型アーチの北大路通の下をくぐり・・・



紅葉の超穴場・紙屋川児童公園へとやってきました。
この辺りから紙屋川は深い谷川となり、
高低差のある園内に立派な楓が佇んでいました。


鞍馬口通を過ぎて、氷室道を回り込むと、
花山天皇陵があります。
西国三十三ヵ所観音霊場巡りで知られる方ですね。


細い道を抜けながら、
成形された美しい御土居を過ぎ・・・


平野神社へと到着です。
桜の名所だけあって、境内にはなんと寒桜が咲いていました!
今日は紅葉狩りと花見を両方楽しめてしまいました(笑)


平野神社独特の建築について若村先生から語られます。


そして最後の目的地、北野天満宮へ。
天満宮の七不思議の一つ・筋違いの参道の突当たりにある
地主(じぬし)神社には、黄金色のイチョウの葉が降り積もっていました。


最後に本殿前でこの日は解散です。
北野天満宮にも御土居が残り、
大変見事な紅葉の名所として知られています。

例年、紙屋川が散り紅葉に覆われるころ合いで、
きっと素晴らしい光景が見られたのではないでしょうか。



今回は、窓からの風景が美しい鷹峯・源光庵を出発し、
数々の歴史紅葉の名所が隠れる紙屋川沿いを探訪し、
寒桜の咲く平野神社を経て、北野天満宮まで散策しました。
時雨れ模様の替わりやすい天気でしたが、
光の加減で様々な表情の紅葉を眺めることができたと思います。

今回もたくさんの方々にご参加いただきまして、
本当にありがとうございました。




                                  ご案内 / らくたび代表・若村 亮
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 23:27Comments(0)大徳寺~鷹峯エリア

2012年12月02日

11月24日 六波羅蜜寺・秘仏の特別開帳と清水寺から清閑寺

11月24日のらくたび京都さんぽは、
国宝の十一面観音像が特別公開されている六波羅蜜寺と、
紅葉を訪ねて清水寺から清閑寺を歩きました。



出発は京阪五条駅。
紅葉シーズン真っ盛りということもあって、
駅から既に多くの観光客が訪れていました。
まずは、秘仏が御開帳されている六波羅蜜寺へと向かいます。

六波羅蜜寺は、空也上人ゆかりのお寺。千年以上前、
都で疫病が流行った際に空也上人自ら十一面観音像を彫り、
疫病を鎮めるために像を台車に乗せて念仏を唱え、
厄除けのお茶を振る舞ったといわれます。


今回御開帳されるのはまさにその時の観音像!!
基本的には12年に1度の御開帳というたいへん貴重な機会です。
辰年に行われるのは、かつて門前の池に住んだ龍にちなみます。
境内は多くの方で賑わっていました。


素晴らしい仏像を参拝した後は、
平家の本拠地六波羅を抜けて清水寺方面へ。
東大路まで来ると、今まで以上のものすごい混雑
らくたびの旗を見失わないように大谷本廟へと入ります。


大谷本廟の”めがね橋”の辺りも紅葉が綺麗でした。


大谷本廟には親鸞聖人や西本願寺の門信徒のお墓があります。
その中に、親鸞聖人が火葬に付された御荼毘所(おだびしょ)跡へと続く道が!


ずいぶんと進んで御荼毘所跡にたどり着きました。
これは一人では来にくい場所です!


平安時代からの葬送地・鳥辺野を抜けて、清水寺へとやって来ました。
さすがに三連休の中日とあって恐るべき人の数です。


しかし境内は紅葉がまさに見頃!!
ちょうど西日が射して、素晴らしい輝きで迎えてくれました。


舞台の大混雑を抜け、その舞台がよく見える奥の院を通過します。
こちらは清水寺一の混雑スポット。人の波に揉まれながら
何とか一瞬のスキで素晴らしい紅葉を眺めること出来ました(笑)


奥の院を抜けると人混みを離れ、清閑寺へと向かいます。
清水寺の出口にも唐紅(からくれない)の紅葉が輝いていました。


喧騒から一転、長閑な道を進みます。
この道は歌の中山という素敵な名前で呼ばれています。


高倉・六条天皇陵へとやって来ました。
紅葉の隠れ名所です。


高倉天皇は、今年の大河ドラマ平清盛でも登場する天皇。
小督局(こごうのつぼね)との純愛の物語が若村先生から臨場感を持って語られます。


そして清閑寺へ。娘を高倉天皇の后にしていた清盛は
小督局に圧力をかけ、小督はこの清閑寺で出家したといわれます。


それでも帝の心は変わらず
「私が死んだら小督がいる清閑寺に葬ってくれ」と遺言されました。
今でも高倉天皇陵の傍らに小督の墓もあるそうです。
清閑寺紅葉に優しく包まれ、往時を偲ばせてくれました。


境内にある要石からはちょうど扇の要のように
京都の街を望むことができました。夕暮れの街並みも美しいですね。
今回は清閑寺近くのバス停で解散です。



今日の散策では12年に1度の六波羅蜜寺の秘仏を拝観し、
鳥辺野を抜けて、紅葉輝く清水寺へ。
人の波をすり抜けて、静けさに包まれた清閑寺では
古の物語を感じました。

荘厳な仏像に美しき紅葉、賑わう場所から静かな場所へと、
内容の濃い散策だったと思います。今回も多くの方にご参加いただきまして
ありがとうございました。

余談ですが、昼の紅葉が最高でしたので、
この日の夜、改めて個人的に清水寺へと行ってきました。
夜景も期待を裏切らない見事さと人の波でした(笑)


                                  ご案内 / らくたび代表・若村 亮
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 21:58Comments(2)五条~清水寺エリア