2012年04月24日

2012年4月17日 遅咲きの桜を訪ねて 仁和寺&平野神社



4月17日(火)のらくたび京都さんぽは、遅咲きの桜を求めて歩きました。
まず最初に訪れたのは…

【 仁和寺 】 真言宗御室派の総本山です。

平安時代に創建され、宇多法皇以来、明治になるまでの長きにわたり、代々、
天皇家の皇子が住職を務めてきた格式あるお寺。大きな仁王門がその歴史と
格式を伝えるかのようにそびえています。


御所との関わりがとても強く、現在、境内にある建物の中には御所から譲り受けた
ものも。ご本尊・阿弥陀三尊像をお祀りする 金堂(こんどう) はもともとは御所の
紫宸殿(ししんでん:天皇が儀式などを行う場) であったものを慶長年間に
こちらに移築。当時の御所建築を知る上でも貴重な建築であることから国宝に
指定されています。


真言宗祖・弘法大師 をお祀りする御影堂(みえどう) 
こちらは御所の清涼殿の古材を使って建てられたものです。


そして…いよいよお待ちかねの御室桜 の見学へ!
今年は例年になく冬の寒さが長引き、桜の開花も全般的に遅れ気味…
実は御室桜も遅れていまして、前日、私が電話で聞いた時は 「3分咲き」 とのこと。
それが、それが、当日の午前中に気温もグングン上がって、この日は 「5分咲き」に!
木によっては 「満開」 になっているもの!


桜園には約200本の桜が植えられています。江戸中期にはすでに桜の観光名所に
なっていたとか!キャリア長いですね~。


御室桜は背丈が低く足元から雲が湧き立つように花を咲かせるのが特徴です。

      仁和寺や 足元よりぞ 花の雲   -春泥-


御室桜越しに見る五重塔は情緒満点~!

五重塔を支える天邪鬼 についてご案内をしていると、周囲にはたくさんの
人が集まって「どこ?どこ?」と(笑) 天邪鬼なんで「頑張れよ~」は禁句ね!

【 蓮華寺 】 

仁和寺に駐車場横にあるお寺。仁和寺には人、人、人…でしたが、こちらはとっても
静か。桜と江戸時代作の風情ある石仏を一緒にお参りできます。
参加者さまから 「仏さまも桜を楽しんではるみたいな表情やね」 とのお声が。
確かに、穏やかでいいお顔されていますね。

【 龍安寺 】

室町時代に細川勝元が妙心寺の僧を招いて創建されたお寺。
こちらはなんといっても白砂と15個の石で構成された 石庭 が世界的に有名です。

またJR東海の「そうだ 京都行こう」キャンペーンで今年の春にCM、ポスターで
紹介されていることから、堂内はこの通りの人気ぶり(^O^)/
                     ↓  ↓

白砂に桜が彩りを添えて、華やかな庭園となっていました。

秋には紅葉のトンネルとなる参道は、新緑が芽吹いていました。

龍安寺=石庭ですが、石庭だけで帰っちゃもったいない!
鏡容池の周りは散策できるようになっていて、春は桜、秋は紅葉がきれいなんです。

参加者さまからは 「こっちまで来たのは初めてやわ~」 とのお声が。
見事な桜を愛でながら、のんびりと散策しました。


最後に訪れたのは…
【 平野神社 】

もともとは奈良の宮中にお祀りされていたのですが、平安遷都とともに京都へ
「お引越し」された神社です。数ある神社でも、一緒に引っ越して来られた神社は
こちらだけ。宮中や貴族から篤く信仰され、のちに源氏・平氏の氏神としても
崇められてきました。

また、古くから桜の名所として知られ、境内は400本の桜が植えられています。
しかし!平野神社の桜が有名なのはその本数ではなく 50種類 という種類の多さ!
氏神としてして信仰された家々伝来の桜が奉納され、50種類という数の多さに
なったとか。

3月下旬の早咲きから4月下旬の遅咲きまで、桜の開花は次々とリレーされ、
約1ヵ月間楽しむことができます。

私たちが訪問した時も、様々な種類の桜が見ごろを迎えていました。






この日でもまだ「つぼみ固し」の桜もあり、 「この桜の花が咲く頃に来てみたい」、 
「桜といえば、ソメイヨシノしか知らなかったけど、こんなにいろんな種類があったんや」
などなど…のご感想をいただくことができました。

  世のなかに 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし -在原業平-
 (もし世の中に桜がなければ、「桜はいつ咲くのか」「風雨で花は散ってしまわないか」
  など、心配することはないのに…)

今年は梅の開花が約1ヶ月遅れ、私も「桜の開花はどうなる?」「京都さんぽに
間に合うのか?!」とハラハラ、ドキドキの日々を過ごしていました(笑)
加えて近年は花粉症に悩まされ、春=花粉の到来ということで、少々憂鬱な
気分もありました。

でも、やっぱり桜の花を見ると「あぁぁ~、春だ!!」と嬉しい気持ちにさせてくれます。
この日もステキな桜にたくさん出会うことができ、参加者の皆さまと「やっぱり春はいいな~」と
改めて感じた散策となりました。

皆さま、ありがとうございました。

                               案内・写真・文 / らくたび 森
                               受付・添乗 / らくたびガイド 冨田

  


Posted by らくたび  at 09:14Comments(0)金閣寺~仁和寺エリア

2012年04月14日

4月7日(土) 春爛漫の哲学の道と椿名所・霊鑑寺の特別公開へ


待ち遠しい桜の季節がやってきました!
今回は34名もの参加者様が集い、ソメイヨシノが咲き誇る京都の
桜の名所のひとつ岡崎界隈から哲学の道への散策が始まりました。

まずは地下鉄東山駅より白川沿いに歩みを進めました。
そして見えてきたのは、平安神宮の大鳥居です。
愛らしい桜と朱塗りの鳥居が美しいこの光景、いいですねぇ〜。


【 岡崎桜回廊十石舟めぐり 】
琵琶湖疏水と桜、今や大人気となってますね。
なんと絵になる風景でしょう〜face02


そして我らご一行は、桜並木が続く京都市美術館の敷地を通り抜け
東へと向かいます。


日本で二番目に古いという歴史をもつ京都市動物園を横切り、
着いたところは立派な門が建つ白河院址へ。


現在は美術館や図書館などが集まる文化ゾーンの岡崎一帯も、
平安時代には大河ドラマ『 平清盛 』に登場した白河法皇が営んだ白河院を中心に、
歴代天皇の御願寺が立ち並ぶ壮大な仏教ゾーンでした。


咲き始めたばかりの野村別邸前の桜並木を愛でながら、南禅寺へと・・・。


桜の季節、桜の名所と言われてるわけでもない禅寺・南禅寺。
それでもやはり貫禄ですね〜、境内は多くの参拝者で賑わってました!


境内の北側にはこのように白壁が美しい通りがあり、こちらは
この季節最も美しくなります。
以外と知られてなくゆっくりと桜を楽しめるICON144南禅寺の穴場的なエリアですよICON65


そして哲学の道への入口にある
熊野若王子神社( くまのにゃくおうじじんじゃ )
熊野神社、新熊野神社とともに称される「京都三熊野」のひとつで、
こちらの濃厚な桃色の花を付ける110本の陽光桜が咲き誇る
【 桜花苑 】は桜の名所です。


満開まであと少し、といった哲学の道の桜並木を進み、
狛ねずみが人気の大豊神社に到着です。


なごりの枝垂れ梅と、咲き始めの枝垂れ桜との競演は、まさに春爛漫ですね!


皆さま、桜サクラと浮かれてるわけではありません。
若村先生のお話を熱心に聞いておられますICON59


そうそう、こちらが人気の狛ねずみさん。

この季節は可愛らしく椿のお飾りでおしゃれさんですicon06


この後、本日の行程で皆さんが最も楽しみにしておられた霊鑑寺の参拝です!

【 霊鑑寺( れいがんじ )】普段非公開
青空に映え威風堂々とした山門がお出迎えです。
門前から格式が高いことが伺い知れますね。


江戸初期に後水尾天皇が創建した霊鑑寺は、歴代皇女が住持を継承してきた
格式高い門跡尼院のひとつです。
天皇が愛でられた樹齢300年を越える名椿・日光椿をはじめ、
約200本もの椿が咲き誇る名所です!


樹齢300年の日光椿は、今も大きく枝を広げ私たちを迎えてくれます。



200本もの椿は、ところ狭しと花をつけています。


散り椿も鮮やかですが、名残惜しいですね。


スタートからゴールまで、どこを歩いてもICON144桜が咲きICON144
春爛漫の京都をたっぷりと満喫した散策となりました!

参加者の皆さま、楽しい時間をご一緒できて幸せicon06でした。

京都の桜はこれからは遅咲きの桜へと映り行き、まだまだこれからです。
存分にこの華やかな季節を楽しんでくださいねface02

              ご案内 : らくたび代表 若村 亮
              写真 : らくたび会員 五島 千恵様
              文&写真 : らくたびレポーター 奥村




  


Posted by らくたび  at 21:00Comments(0)銀閣寺~南禅寺エリア

2012年03月31日

3月30日(金)花ざかりの御所さんぽ&御所雲月ランチ♪


3月30日(金)の京都さんぽは、御所さんぽと大人気の料理店でランチ♪
今年は例年になく冬の寒さが長引きましたが、この日はポカポカ陽気に
恵まれ、絶好の散策日和となりました。

11時30分に京阪・出町柳駅にご集合いただき、目指すは・・・
【 御所雲月 】
御所東にあるお店で知る人ぞ知る名店です。

落ち着いた和室で、ミニ懐石をいただきました。


こちらのお料理、おいしいのはもちろんですが、細工や盛り付けも美しく
目でも楽しめます。(写真はコースの一部です)




ご飯はお釜でふっくらと炊きあげられた・・・鯛ごはん
お代わりもOK!

デザートのわらび餅もおいしかったなぁ。

お料理にも出ていたこちらの名物「小松こんぶ」をお土産に購入された
方も大勢いらっしゃいました。

「はぁ~、満足やわ。もうこれで京都さんぽ終わってもいいよ(笑)」

というお声もいただきましたが・・・いやいや、散策しましょう!

【 京都御苑 】
京都御所などを囲む東西700m、南北1300mの広大な国民公園。
江戸時代には200もの宮家や公家の屋敷が建ち並んでいました。
明治になって天皇が東京に移られたあと整備され、歴史的な
史跡、約5万本の樹木、野鳥や草花など楽しめる憩いの広場です。

【 近衛邸跡 】
近衛邸は「桜御所」とも呼ばれる桜の名所だったそう。幕末の
孝明天皇も桜の美しさを歌に詠んでいます。

   昔より 名には聞けども 今日見れば
          むべ目かれせぬ 糸さくらかな -孝明天皇-
 (昔から名前は聞いていたが、今日見るとなるほど目が離せない桜だな)


邸宅の跡地に植えられた糸桜の姿はとても優雅。


「きれいやね~」「来てよかったわ」

今年初のお花見をお楽しみいただきました。
まだまだ御所さんぽは続きます。

【 桃林/梅林 】



のんびりと歩きながら、春の訪れを感じることができました。

私が中学・高校と6年間通った平安女学院前を通過した時に
近くの散髪屋さんの前で、当時のお笑いエピソードをご紹介。

そして最終目的地に到着しました。
【 京都府庁 】


明治37年、京都府の技師・松室重光の設計で建築。かつては
京都府庁の本館として使用されていました。現在でも国の
重要文化財でありながら、執務室や会議室として使用され、
現役の官公庁の建物としては日本最古のものになります。

また、外観・内部ともに創建当時の姿をとどめていることから、
NHKドラマ『坂の上の雲』をはじめ、数々のテレビドラマ、映画の
撮影で使用されています。

こちらでは、らくたびとは長いお付き合いをさせていただいている
NPO法人・京都観光文化を考える会 都草坂本理事長 が詳しく
ご案内してくださりました。理事長さん、ありがとうございました。




中庭には円山公園の枝垂れ桜(初代)の孫桜にあたる桜の木があり、
近年、桜の隠れスポットとして人気急上昇中。

近代建築と桜の競演が楽しめます。

2年前、敷地内で珍しい種類の桜が見つかり、この場所が幕末に
京都の守護、治安管理に努めた松平容保の上屋敷があったことから、
容保桜(かたもりざくら) と命名されました。


こちらでこの日の京都さんぽは終了。
お食事・散策ともにワイワイ賑やかな、とても楽しい散策となりました。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

最後に・・・
こちらの散策はお食事場所の関係上、参加人数を限定した企画と
なりました。お申込みをお断りをさせていただきました皆さま、
大変申し訳ございませんでした。

                        案内・文・写真/らくたび 森 明子
                        受付・添乗/らくたびガイド 富田 啓子  


Posted by らくたび  at 20:00Comments(0)御所~下鴨エリア

2012年03月23日

3月17日(土) 御所と二条城 近くて遠き公武政権の二大拠点


雨の中の散策になるかと思いきや・・・傘要らずでスタート!
まずは弘法大師空海が雨乞い祈祷をしたことでも有名な
神泉苑( 平安京の禁苑 )に到着です。
みなさん、今日は雨乞い祈願してはダメですよ〜face02

平安京の造営時に天皇専用の苑地、即ちこれを禁苑という。
弘法大師空海が雨乞いの祈祷をおこなって以来、祈雨の霊場であり、
祇園祭の発祥となる御霊会がおこなわれた場所でもあり、
平安時代末期、源義経と静御前が出会ったのも、この神泉苑である。

歴史的にも貴重な場所であることを、若村先生熱〜く語っておられます!


威風堂々!  二条城の東大手門です。


まずは城内図を見ながらの解説です。
しかし、今回は城内に入っても一カ所ずつ若村先生の解説がありました!

初代・徳川家康が築城して江戸時代の幕開けを告げ、最後の将軍・
徳川慶喜が幕を下ろしたという歴史を詳しく解りやすく解説され、
参加者のみなさんから、
「 こんなに詳しいお話を聞けて良かった〜! 」
と嬉しいお言葉をいただきました。


小休憩中、向こうの方から何やら行列が・・・。
新郎&新婦さんが乗られた御所車と、その御一行様です!
二条城の庭園で結婚式を行われ、二条城前の国際ホテルでの披露宴へと
向かわれる行列だとか。


おめでたいシーンに遭遇して、みなさんも幸せ気分です。
歴史ある古都・京都ならではの結婚式ですね〜。


二の丸庭園


梅園も梅の開花が進み愛らしい梅の花は、清楚な華やかさです。



たっぷりと二条城を満喫したあとは、京都御所まで
洛中のまちなか散歩ですicon14

まずはこちら、薬師院へ。通称・こぬか薬師さん


疫病が流行った時、この薬師如来が住職の夢にあらわれて
「 一切の病苦を取り除こう。来ぬか、来ぬか 」
と告げて病気を治したことから こぬか薬師 と呼ばれるようになりました。
それ以来、二条通は薬屋さんがたくさん建ち並び、薬市で賑わったとかICON116


二条通室町北西角にある 三井越後屋跡( 現在の三越 )
三井越後屋は江戸に本店を構える当時最大の呉服店で、
呉服の仕入れのため京本店を構えたのがこの地です。
現在は一角にお庭が残っています。


二条通両替町西入るにある 薬祖神祠( やくそしんし )

二条通の薬問屋が江戸時代後期に創建した神社で、こちらには
日本の薬の神とされる
少彦名命( すくなひこなのみこと )
大己貴命( おおあなむちのみこと )と、
漢方医療の祖とされる中国の神農と、
古代ギリシャの医師で西洋医学の祖とされるヒポクラテスと、

三国の神様が一同に祀られている国内でも貴重な神社なんです!


建物の間に挟まれるようにひっそりと祀られている神社にも歴史あり!
これが京都の奥深さですねface08


さあ、二条通りを西へ西へと進み、京都御苑・京都御所に
やってきましたICON35

南北朝時代に御所が現在地に造営されて以来、歴代天皇が住まわれ
幕末には政争の中心地となったこの地。

厳島神社( いつくしまじんじゃ )
平清盛が母・祇園女御のため安芸の厳島神社の神様を祀ったのが
始まりとされており、社殿には祇園女御も祀られています。
大河ドラマにちなみ参拝者も増えているのでしょうかicon13


公家の 九条家の邸宅跡
である庭園の池越しに
拾翠亭( しゅうすいてい )を臨む。


宗像神社( むなかたじんじゃ )
御祭神は美しい女神様・宗像三女神。
平安京の守護神として祀ったのが始まりとされています。


この宗像神社の境内に、ある 京都観光神社
恵まれた観光都市・京都に感謝の念を表し、観光客の無事息災を願い、
道案内の神・猿田彦大神が祀られています。

観光業に携わるものとしては、ありがた〜いお社ですねICON59


こうして京都御苑・京都御所をたっぷりと散策し、
はんなりと彩られた梅林に到着し、ここで現地解散となりました。


たっぷり二条城、たっぷり京都御苑・京都御所と良いお勉強ができました。

本日のテーマ 『 近くて遠き公武政権の二大拠点 』
歴史背景を想像しながら思いを馳せることができたでしょうかface02

途中小雨もパラつきましたが、それもまた京の風情を感じさせてくれました。
総勢30名以上の参加者のみなさま、楽しかったですね〜ICON64
みなさま、お疲れさまでした!

              ご案内 : らくたび代表 若村 亮
              文&写真 : らくたびレポーター 奥村


  


Posted by らくたび  at 22:00Comments(0)二条城エリア

2012年03月11日

3月11日(日)東日本大震災・復興チャリティーさんぽ


3月11日、東日本大震災から1年を迎えたこの日、1日も早い復興を願って
「 今こそ前へ、1歩、2歩、散歩 ~歴史深い室町通を北から南へ~ 」
と題したチャリティーさんぽを実施しました。

ご案内は らくたび代表 若村 亮

この日のご参加は31名さま。

地下鉄・北大路駅をスタートし、室町通をひたすら南下し、
京都駅までの約7㎞を散策します。長い道のりですが、完歩目指して
いざ、出発!


【 足利将軍・室町第跡 】
室町3代将軍・義満が 花の御所 と呼ばれる邸宅を建てたのがこの付近。
その邸宅が 室町通 に面していたことから、 室町幕府室町時代
呼ばれることに。こんな細い通りが日本の歴史に名を刻んでいるのです。



【 福長神社 】
小さいながらも平安時代からの歴史を持つ神社。
もともとは水の神さまとして宮中にお祀りされたのが、豊臣秀吉の
聚楽第内のお社になり、聚楽第の取り壊しとともにこの地に。

見過ごしてしまいそうな神社に、なんと奥深い歴史が!驚きです。

【 富岡鉄斎邸跡 】
幕末から明治、大正にかけての日本画家・富岡鉄斎の邸宅跡。


【 清和院ならびに土御門内裏跡 】
平安末期、鳥羽・崇徳・近衛の3代の天皇が約30年にわたって
住まいしたところ。ちょうどNHK大河ドラマ『 平清盛 』で鳥羽上皇が
話題になっていますので、興味深いスポットです。


【 護王神社 】
室町通から少し東にあり 足腰守護のご利益 で厚く信仰される
神社。この日の完歩と足腰健康を祈願してちょっと寄り道です。

祭神・和気清麻呂が足のトラブルにあった時、イノシシがあらわれ、
助けてくれたという伝説があることから、狛犬ならぬ 狛イノシシ の姿が!


【 京都御苑 】
さらに寄り道をして、京都御苑へ。こちらの門は普段は閉ざされて
いたのが、江戸時代の火災で扉が開いたことから、熱を加えると口を
開けるハマグリに例えて 蛤御門 と呼ばれるようになりました。


御苑はかつては200を超えるお公家さんの邸宅が建ち並んでいたところ。
明治に天皇やお公家さんが東京へ移られ、荒れ果てていたのを整備して
現在は国民公園として親しまれています。


今年は遅れ気味だった梅の花も咲き始めていました。

この日はロングさんぽになりますので、お菓子もご用意!
皆さん、お菓子を食べて頑張って~!


ここで2時46分、1年前に地震が起きた時刻となり、参加者の皆さんと黙祷。
また、復興を願って京都市立第三錦林小学校(左京区)の生徒・保護者の
有志が、大文字山に人文字で「大」の文字を現わす様子を見守りました。



再び室町通に戻って・・・
【 旧二条城跡 】
織田信長が室町幕府の第15代将軍・足利義昭の居城として築いた
城跡。現在は平安女学院中学・高等学校になっています。

室町通をはさんで左右両側に建つレンガの建物が 平安女学院
なんと・・・私(らくたび 森)の母校です!


6年間も通いながら、そんな歴史的な地であったとは、当時は
まったく知らず!

懐かしの学び舎周辺を京都さんぽで歩けるとは嬉しいですね。

【 三井越後屋跡 】
三井越後屋、つまり 三越の発祥の地 です。


まだまだ、歩きますよ~!
この辺りの室町通は、私たちがイメージする呉服屋さんが並ぶ通りに。
北から同じ道を歩いてきたことで、ひとつの通りも、場所によって随分と
役割が異なることに気が付きます。


【 祇園鉾町 】
山伏山、菊水鉾、鉾の辻・・・
4ヶ月後には 祇園祭 で大賑わいになっていることでしょう。楽しみですね。




五条通を横切ると、京都駅ビルが見えてきて、皆さんの足取りも順調に!
さぁ、あと少し頑張りましょう!


【 東本願寺 】
いよいよ、ゴールの東本願寺に到着~。お疲れさまでした。

7㎞というロングさんぽとなりましたが、皆さん無事に完歩することが
できました。おめでとうございます!皆さんのお顔にも達成感が!

この日、皆さまからお預かりした参加費は日本赤十字社を通して
すべて復興への義援金とさせていただきます。
そして、今後もさまざまな形で支援を続けて参りたいと思いますので
どうぞよろしくお願い致します。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

                      ご案内/らくたび代表 若村 亮
                    受付・添乗/らくたび代表 山村 純也
                      文・写真/らくたび 森 明子  


Posted by らくたび  at 23:00Comments(0)その他

2012年03月10日

3月4日(日) 青谷梅林の梅の花と知られざる城陽の里を歩く


この日の散策は、京都市内から少し足を伸ばして、城陽市へ!
そして城陽市は山村先生の地元なんですね〜face01
さあ、先生のディープなご案内が始まります。

まずは、駅からすぐのところにある城陽市内唯一で地元でも評判の
蔵元・城陽酒造さんへ。
この日は「 蔵開きまつり 」が催されていました。


振舞い酒もいただき、お祝い気分満載でした〜ICON64


よさこい踊りのようなパフォーマンスが行われていてとっても賑やか!


おっ、売店の中には『 らくたび文庫 』も売ってましたよ!
新酒や梅酒、酒粕などのお買物も楽しかったですね〜。


さあ、お祭りをたっぷり楽しんで、いざ散策へ出発!

土壁のある古い町並を歩き、
到着したのは 中天満神社( なかてんまじんじゃ )です。


創建年代は古くてはっきりとしたことは不明とのことですが、社殿の
一番古い棟札が慶長11年( 1606年 )であることから、それより以前に
創建されたと言われています。


天満神社というくらいですから、もちろんご祭神は、菅原道真公です。
境内にはちゃんと神使の牛さんもいらっしゃいますよ。


この中天満神社周辺には黒土古墳群があり、この神社も古墳の一部で高台にあります。


ここから城陽の市内が一望できるんですね〜icon12


そして、このすぐ側にある龍福寺へ。

龍福寺は、慶長12年( 1607年 )に僧侶の曇誉(どんよ)が創建したのが
始まりと伝えられています。何度が火災で焼失していますが、近年としては
大正12年(1923年)に再び火災で焼失、しかし翌年に再建され、
現在にいたっているそうです。


本殿には立派なお雛様と、お釈迦様のご入滅を忍ぶ涅槃図が飾れてました。


境内に建つこちらの豊川稲荷神社は、大正12年の火災の後、再び火災を
出さないようにという願いを込めて建てられたとか。商売繁盛、家運隆盛の
ご利益もあるそうです。


さていよいよ青谷梅林・梅まつり会場に到着です。
栽培面積、生産量とも府下一を誇る梅園にある約1万本もの梅がお出迎えです。


しか〜し!
みなさんもご存知かと・・・今年は梅の開花が遅れているとは聞いていましたが、
なんと見事に咲いてない!!

これだけは仕方ないですよね〜、自然のことですから。
人間の都合だけで考えちゃあいけませんよねICON49

ご参加いただいた皆さまには、
「 仕方ないよ〜 」とお優しいお言葉をいただきました。
おまけに「 満開のときに来なアカンなぁ 」というお言葉までicon06
さすがは らくたび のお客様です、皆さまお優しい〜ICON35


梅の花が咲いてないことは残念でしたが、個人で来ることがないであろう城陽市を
散策できて良かったなぁ、と思いましたICON65

参加者の皆さま、ほんとに雨の中お疲れさまでした!
来年またリベンジ出来たらいいですねface02


              ご案内 : らくたび代表 山村 純也
              文&写真 : らくたびレポーター 奥村

  


Posted by らくたび  at 09:00Comments(0)その他

2012年03月06日

2月25日(土) 妙心寺玉鳳院と梅の香漂う北野天満宮へ


小雨降る午後、花園駅に集合し
「 雨きつくならへんかったらいいねぇ〜icon03 」などと言いながら
妙心寺へと向かいました。

平安時代、双ヶ丘の麓には四季折々の美しい花が咲き誇ったことから
『 花園 』 と呼ばれた。
その地に室町初期には花園天皇が離宮を営み、のちに禅寺に改められた
ことが妙心寺の始まりです。現在は、臨済宗妙心寺派の大本山で、
広大な敷地に46の塔頭寺院が立ち並んでいます。

山村先生の後ろに見えるのは浴室・明智風呂
光秀の叔父である密宗和尚が光秀の菩提を弔うために建立したとされる。


今回は『 京の冬の旅 』( 〜3/18 )で特別公開されている、妙心寺にとって
最も由緒ある塔頭・玉鳳院を拝観しました。
残念ながら撮影禁止ですが、花園法皇を祀る開山堂「 微笑庵 」や、
狩野派の襖絵、豊臣秀吉の子鶴松の霊屋などをたっぷりと拝見しました。


そして広大な境内にある塔頭寺院の説明をそれぞれ受けながら通り抜け、
東へと進み、地蔵院へと向かいました。

浄土宗・地蔵院( 洛陽三十三所観音霊場の第三十番札所 )
神亀三年 ( 726 )行基が、聖武天皇の勅願により創建したのが始まりである
というほどの歴史をもつ古刹です。こちらは通称 「 椿寺 」と呼ばれている。


写真の椿は「 五色八重散り椿 」といい豊臣秀吉が北野大茶会の縁により
献木したと伝えられています。
現在は二代目で樹齢約100年!、毎年3月下旬〜4月中旬が見頃です。
花びらが一片づつ散るのが特徴で、側に咲く満開の枝垂桜散椿との
競演がみごとなので、その季節にぜひお越しくださいねface02

らくたびご一行様は、「 妖怪ストリート 」と呼ばれる一条通を東へと進みます!
こんな妖怪や、

あんな妖怪が次々に登場します。

妖怪を見てワイワイicon14と言いながら、大将軍八神社へ到着!

大将軍八神社( だいしょうぐんはちじんじゃ )
桓武天皇が平安遷都の際、王城鎮護( 西の方位を守護するため )に
創建された神社です。この神社には素盞鳴尊( スサノオノミコト ) と
その御子( ミコ )八神、暦神八神、そして聖武天皇、桓武天皇と
多くの神様が祀られる ありがた〜い神社です。
方徳殿( 宝物殿 )では貴重なご神像 80体を拝見することができます。


そしていよいよこの後、北野天満宮へ。

まずは天神市で賑わう境内の側にある東向観音寺( ひがしむきかんのんじ )をご参拝。
神仏習合時代の創建で、明治になり神仏分離令がなされた後も神社の
境内の中にお寺がるあるという神宮寺( じんぐうじ )として現存するのは
この東向観音寺のみだとか。
ご本尊は菅原道真自作という十一面観音菩薩です。
( 洛陽三十三所観音霊場の第三十一番札所 )


こちらの境内には、京都学ではかかせない京都三珍鳥居のひとつ
伴氏社にお祀りされている道真公のお母様のお墓があります。


そしてこちらは、土蜘蛛塚と呼ばれる石灯籠。京の町には怨霊めいた
伝承がたくさんあり、その中のひとつがこの土蜘蛛塚です。


     平安時代の武将・源頼光が熱病にかかったが、
     夜中に目覚めると枕元に怪しい僧の姿が・・・。
           斬りつけた血の跡を四天王が追うと巨大な土蜘蛛が!
     これを退治し河原に晒すと、頼光の熱病が治ったという。

このようなコ〜ワいお話が残る『 塚 』は、強いパワーがあるので興味本位で
写真を撮らないようにしましょうICON49

さあ、最後は天満宮さんのご参拝です!
この日は、京都に春の訪れを告げる北野天満宮の梅花祭が
行われていたことから、境内はとっても賑わっていました。


楼門には、あまりにも有名な道真公の歌が詠まれていました。


みなさんが見上げておられるのは・・・そう! 三光門です。
豊富な彫刻の中にある【 日・月・星 】を探しておられるんですね〜。
みなさん、楽しそう〜icon14


境内には約1500本という梅があり、この日は 3分咲きほどでした。
それでも梅の花の芳しい甘〜い香りが立ちこめ、もうすぐそこまで
春がやってきているなぁICON64、と感じることができました。


参加者の皆さま、ほんとうにお疲れ様でした!

北野天満宮・梅宮大社・御苑、城南宮に、隨心院と。
京都の梅の見頃はまだまだこれからです!
お気に入りの梅の名所を訪れてみてくださいねface01

              ご案内 : らくたび代表 山村 純也
              写真 : らくたび会員 五島 千恵様
              文&写真 : らくたびレポーター 奥村  


Posted by らくたび  at 09:00Comments(0)西陣~北野エリア

2012年02月12日

2012年2月12日 普茶料理と萬福寺


2012年2月12日(日)の京都さんぽは、黄檗宗大本山・萬福寺参拝と
普茶料理をいただく企画です。

ご案内は、らくたび代表 若村 亮 


集合はJR黄檗駅。参加者は38名様。

12時に皆さまおそろいいただき、(ご協力ありがとうございますICON61)まずは・・・腹ごしらえに!

【 普茶料理 白雲菴 (ふちゃりょうり はくうんあん) 】

普茶料理は萬福寺を創建した隠元(いんげん)禅師によって中国から
伝えられた精進料理。「普」とは「あまねく」の意味があり、招いた人(主人)と
招かれた人(客人)、分け隔てなく、一緒に楽しく食卓を囲むお料理です。

「精進料理」ですから、動物性の食材は使わずヘルシーに調理されており、
また、一般的な中華料理と同じく、大皿に色鮮やかに盛り付けられたお料理を
取り分けていただきます。

では、さっそくいただきましょう!



「きれいやね~」
「これ、何の野菜かわかる?」
「これ、食べた??」
始めてテーブルを囲んだ方とも、自然に会話が弾みます。これぞ、普茶料理!

わいわい、賑やかなひと時となりました。

食事後は、若村による≪ 禅宗ミニ講座 ≫を開講。

臨済宗、曹洞宗、黄檗宗、の日本三禅宗の歴史や特徴などを学びました。

お腹いっぱい、しっかり勉強(?)した後は・・・いよいよ、萬福寺へ。

【 萬福寺 】
江戸初期、中国からやって来られた禅僧・隠元禅師が徳川将軍家から
土地を与えられ創建された黄檗宗・大本山の萬福寺。
仏像、建築、習慣・・・すべてを中国の様式にあわせて造られたため、
日本の寺院とは異なる中国風の雰囲気に満ちています。

若村 : 「萬福寺に初めて来たという方??」 
参加者さま : 「はーい」
大勢の方が初めてのご参拝のようです。

山門には隠元禅師の書かれた「黄檗山」「萬福寺」の額が掲げられています。

では、ご本尊にお参りを・・・

萬福寺の本尊は弥勒菩薩。ただ、姿がちょっと変わっていて、布袋さんの
姿をしておられます。中国では「布袋さんは弥勒菩薩の化身」と考えられて
いるそう。笑顔がとってもステキですね。


萬福寺には「仏像ファン」の間では超人気の仏さまもいらっしゃります。

それが、こちら「韋駄天 (いだてん)」

ハンサムですね~。しかも足が速いらしく、釈迦さまの遺骨が盗まれた時、
自慢の足で追いかけたとか。それが「韋駄天走り」の語源になってます。
へぇぇぇ~。それにしても、男前さんicon06


こちらの大きな魚は、食事や儀式の時間を知らせるためのもの。
木魚の原型となりました。大きい!

「いつも見ている京都のお寺と全然違うね~」

中国風情溢れる萬福寺をたっ~ぷりご覧いただきました。


次に向かったのは・・・【 宝蔵院 】



こちらでご覧いただくのは、我が国の活字文化の原点となる明朝体の
版木「鉄眼版一切経」

かつて経典は手書きで書き写されていましたが、時代の流れのなかで、
次第に誤字脱字が発生し、経典の正しい意味が伝わらなくなったため
鉄眼禅師が版木にされたもの。これにより、正しい教えを伝えることができる
ようになりました。すごい功績ですよね~。

版木の数は・・・なんと6万枚!!建物いっぱいに並んでいます。

これらの版木は国の重要文化財に指定されていますが、今でも使用されて
いる現役の文化財。職人さんの作業風景も見学させていただきました。

彫刻された版木の美しさ、数、そして職人さんの作業風景・・・
初めてご覧になる方が多く、「いいもの見せてもらったわぁ~」と大変
楽しんでいただけたよう。

その後、JR・京阪の黄檗駅まで戻り、この日の京都さんぽは終了と
なりました。

「普茶料理を前から食べてみたかったからよかった」
「宇治は平等院、三室戸寺は行ったことがあったけど、萬福寺は初めて
行けたのでよかった!」
「版木が素晴らしかった」・・・など、それぞれにお楽しみいただけた様子。
よかったです。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
また、京都さんぽでお会いできる日を楽しみにしています!

                               ご案内/らくたび 若村
                       受付・添乗・文・写真/らくたび 森  


Posted by らくたび  at 20:00Comments(0)宇治エリア

2012年02月10日

2月5日(日) 平家ゆかりの地を訪ねて & 長講堂と平等寺



2月だというのに小春日和のような絶好の散策日和となりましたicon01
鴨川も清々しく美しいですね〜。


京阪電車・清水五条駅で集合し、まずは五条大橋へ。

平安京の時代、五条通りは現在の松原通りにあたり、
豊臣秀吉が方広寺大仏殿創建の際、通りの名称を変更し、
天正17年( 1589 )に ここに橋を架けたそうです。

その五条橋、正保2年( 1645 )に石橋に架け替えられ、
その時の擬宝珠( ぎぼし )が現存しています!
西の方角から二つ目の擬宝珠です、よく見ると「 正保二年 」の文字がface08


「 京の五条の橋の上・・・♪ 」 と口ずさむことも度々face01
牛若丸と弁慶が出会った橋としても有名で、その五条大橋の西詰めの
公園に御所人形のようにふくよかで愛らしい石像があります。


河原町五条の交差点を南下し、
源氏物語の光源氏のモデルとされる源融ゆかりの地・河原院跡を経て、
市比賣神社に到着。


女人守護のご利益で厚く信仰されている
市比賣神社( いちひめじんじゃ )は、桓武天皇が平安京の市場に
創建されたという由緒あるお社です。
現在は『 女人の神様 』ということで女性の参拝者が絶え間なく
お越しになります。

こちらは平安時代の歴代天皇の産湯に用いられたという伝承が残る
天之真名井( あめのまない )
絵馬を掛け、天之真名井のご神水を飲んで手を合わせると、
心よりの願い事が一つだけ叶うと伝えられています。
写真の赤いモノは「 姫みくじ 」、ぎっしりと納められていますね♪


『 京の冬の旅 』( 〜3/18 )で特別公開されている長講堂へ。


源平争乱の平安末期の権力者・後白河法皇の邸宅・元六條御所に営んだ
持仏堂をはじめ、法皇の持念仏であり臨終仏( しんじゅうぶつ )であった
阿弥陀三尊像や、通常一年に一度・法皇忌のみ開帳される後白河法皇像が
特別公開されいます。

平家の栄華を象徴する東山七条の後白河上皇の御殿・法住寺殿。
源平争乱期、木曾義仲の軍勢によって襲われ( 法住寺合戦 )、
上皇は命からがら逃げ延び、以後上皇は長講堂に移り生涯を終えた。

私自身このエピソードをらくたび京都講座で学んでから、
一度は拝観したいと思っていたお寺のひとつでした。
法皇が自身にゆかりある人々を弔うために書かれた『 過去現在牒 』は
とっても貴重な宝物で必見です!

駒止地蔵 ( こまどめじぞう ) と呼ばれる平 清盛にまつわる伝承が残る
蓮光寺を経て、京の世継地蔵・上徳寺へ。

※駒止地蔵の伝承。
平清盛が駒( 馬 )で六条河原にさしかかった時、急にその場から
動かなくなり、その地を掘ってみると地中から地蔵が出てきた
ことから駒止地蔵( こまどめじぞう ) と呼ばれるようになったと
伝えられています。

ここ上徳寺は慶長8年( 1603年 )に徳川家康が建立されました。
お寺の歴史はもちろん立派ですが、こちらは『 京の世継地蔵さん 』
として慣れ親しまれています。

上徳寺・地蔵堂

江戸時代の初め、子供を亡くし悲しむご夫婦が、世継ぎ誕生を願って
御堂に籠もり祈願したところ、その夢枕に地蔵が現れ
「 我を石に刻み祈念せよ 」というお告げ受け、このお地蔵さんを刻み
厚く祈念した。そうすると見事に世継ぎに恵まれた!、
ということから世継地蔵として世に知られる様になりました。

堺町通りを北上し、おどろおどろしい伝承が残る・鉄輪井戸( かなわのい )から、
夕顔の碑へ。
源氏物語・第4帖の舞台となったのがこの辺り。


「心あてに それかとぞみる白露の 光そへたる 夕顔の花」

と、扇にこの詩をしたためるたことから物語は始まります。

山村先生は石碑を前に、この詩の意を唱え、それにまつわる伝承を
わかりやすく解説してくださり、参加者皆さんはとっても喜んで
おられました。

そして真宗佛光寺派・本山 佛光寺 です。

春になると枝垂れ桜が美しく、この辺りの憩いの場となりますICON144


旧五条通( 現在の松原通 )を少し上がったところ鎮座するお社は、
花咲稲荷社( はなさきいなりしゃ )。江戸時代初期の俳人・歌人である
松永貞徳の屋敷内に祀られていた稲荷神が現存しています。


サクラの花を好んだ松永貞徳が邸宅を花咲亭と称したことから、
花咲稲荷社と呼ばれ今も地域の人々の信仰厚く守られているそうです。

本日もうひとつの『 京の冬の旅 』で特別公開されている
平等寺にやってきました。


平安時代よりこの地にあり高倉天皇が命名した平等寺は「 因幡薬師 」
と呼ばれ、庶民の信仰に支えられてきました。
創建当初より祀られている” 防災ずきん ” をかぶったご本尊薬師如来は
「 日本三如来 」のひとつでもありめずらしい仏様です。


高倉天皇に愛され、平清盛の娘の恋のライバルでもあった
小督ゆかりの寺宝が公開されており、参加者の皆様は興味深く
拝見しておられました。

そして最後に訪れたのは、
新玉津嶋神社( にいたまつしまじんじゃ )です。
創建は鎌倉時代の初期に、藤原定家の父である藤原俊成が、和歌山の
玉津嶋神社の神様を勧請し自宅に祀ったのが由来だそうです。
ということからこの辺りに藤原俊成の大きなお屋敷がありました。


あの松尾芭蕉さんもこの新玉津嶋神社を訪れて、北村季吟の弟子に
なったんだそうです。知らずに通ると見過ごしそうになるお社ですが、
一流の文化人が暮らした松原通り界隈の隠れた史跡です。

今回の散策は、駒止地蔵さん、世継地蔵さん、そして因幡薬師さん、
そして花咲稲荷社に新玉津嶋神社。
どこも観光地京都にありながらも派手さはなく、京の洛中に浸透した
史跡ばかりを訪れました。


京都のご案内に精通した” らくたび ”らしい散策でした。
参加者30名、皆様に満足していただけたと思います。

参加者の皆様、ありがとうございました!
そしてご案内の山村先生、お疲れさまでした!

この洛中の路地裏めぐりとほぼ同じ内容の散策を
こちら「 らくたびガイドと歩く京都めぐり♪ 」でご案内しています。
今回参加出来なかったあなた、ぜひご参加くださいねface02

              ご案内 : らくたび代表 山村 純也
              写真 : らくたび会員 新田 久美子様
              文 : らくたびレポーター 奥村



  


Posted by らくたび  at 12:00Comments(0)河原町~烏丸エリア

2012年02月09日

2月3日(金) 節分祭で招福除災


2月3日(金) 節分まつりをめぐる京都さんぽが開催されました。

ご案内は私、らくたび 森 です。
「京都の年中行事のなかで好きな行事は?」と聞かれたら「節分!」と
答える節分好きICON61 ご案内もとっても楽しみです。

この日の散策は、訪問社寺の節分スケジュールに合わせて、
12時30分に百万遍の交差点を出発しました。
京大キャンパスを横切りながら、吉田神社に向かっていると
参加者のMさまが「京大の中を歩いたのは初めてです」と。
そうですね、なかなかキャンパス内を歩く機会ありませんよね~。

さて、京大キャンパスを抜けると、吉田神社の参道が目の前ですが、
辺り一帯はたくさんの出店で大賑わい!

【 吉田神社 本殿 】
吉田神社の節分祭は、室町時代からの伝統を誇る京洛の一大行事。
毎年、2月2日~4日の3日間で約50万人もの参拝者が訪れるそう。
また参道・境内に所狭しと並ぶ800店もの出店も人気です。

境内には参拝者の方が持ち寄った古いお札が積み上げられ、3日の
午後11時~焚き上げの神事が行われます。そして、この炎の煙が
天に届く時…待ち焦がれていた春(立春)が訪れるというわけ。

また、もうひとつ、この神社の名物となっているのが…
≪抽選券付き福豆≫ 豪華景品がズラリと並びます!
1等はなんと、、、トヨタのヴィッツicon12


皆さん、当たるといいですね~(笑)

この日の境内はホント賑やか!お祭りムード満点です!


【 山蔭神社 】
吉田神社を創建した藤原山蔭をお祀るお社です。
実はこの藤原山蔭さん、日本で最初に食材に味付けをした方ということで
「料理の祖」として料理関係者から信仰されています。
ここで私たちも、「お料理の腕の上達」と「これからもおいしいお料理がたくさん
食べられますように!」と祈願をしました(笑)


【 大元宮 】
吉田神社が室町時代の戦乱で荒廃したあと、復興に尽力した吉田兼倶が
当時の日本中の神さまを一同に集めたところで、その数、3132柱
(※神さまは「柱:はしら」と数えます)
ここにお参りをすれば、日本全国の神社に参拝したのと同じご利益が
あるのです。

厄塚で厄を落とし、3132の神さまからご利益をたっぷりいただきました。



「私は河内国やわ」、「息子の住んでいる所の神さまにお参りしとくわ」、
「私は、母と兄と娘と…」 皆さん、お忙しくお参りされました。

吉田神社を後にした一行は、宗忠神社でこぶ茶のご接待を受け、ホッと一服。
さらに歩みを進め、続いての節分スポットに到着。

【 須賀神社 】

こちらは「懸想文(けそうぶみ)」の授与で人気急上昇中の神社です。
懸想文は今でいうラブレターICON115のようなお守り。これを人知れずタンスの引き出しに
入れておくと… 着物が増え、美人になり、良縁に恵まれる!と京の女性たちが
買い求めたもの。また、この懸想文を売っておられる方の姿がちょっと珍しい。

昔は庶民は文字が書けなかったため、あまり裕福ではないお公家さんが
アルバイトとしてラブレターの代筆をしていました。ただ、お公家さんは
アルバイトをしていることがバレてしまっては困る…ということで、変装を
しておられたというわけ。
皆さんには懸想文を、人知れず、ひっそりとお求めいただきました(笑)

また、境内では、節分限定のお菓子も販売されていました。


さて、須賀神社で良縁祈願をしたあとは…最後の節分スポットへ。

【 平安神宮 】
15時から境内で繰り広げられる「鬼の舞い」と「福豆まき」を見学しました。

神社の境内に鬼が侵入してきて…

我が物顔に暴れまわります。

しかし、豆をまかれて退散!

鬼を演じておられるのは、狂言の茂山社中の方なので、躍動感たっぷり。
まるで舞台を観ているよう!

そして、鬼が無事に退散したあとは、「鬼は外~」「福は内~」の元気な
掛け声とともに福豆まき♪

平安神宮の豆まきは、境内も広く、数も多いので、皆さんゲットできました。
(なかには「7個もらった」という方も!)


ここでこの日の京都さんぽは終了となりました。
少々寒さは感じたものの、ワイワイとおしゃべりの花が咲き、終始和やかな
散策となりました。

節分が終わるといよいよ新しい年の到来です。
この一年が皆さまにとって福多き年となりますように…

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

                                案内・文・写真/らくたび 森 明子
                                受付・添乗/らくたびガイド 冨田 啓子
                                写真/らくたび会員 五島 千恵様 
                                ※ご協力ありがとうございました








  


Posted by らくたび  at 12:00Comments(0)岡崎~吉田山エリア

2012年01月30日

1月28日(土) なにわたび!大坂冬の陣へ


らくたび京都さんぽ恒例の遠征シリーズ。京都散策をより深くお楽しみ
いただくために、これまで、「ならたび(奈良)」、「しがたび(滋賀)」、さらには
「江戸たび(東京)」を実施してきました。

そして・・・この冬、ついに実現したのが、 「なにわたび!」 です。
京都さんぽ初の大阪遠征は、 「なにわたび!大坂冬の陣」 と題して、
大坂冬の陣の最大の激戦地であり、戦国武将・真田幸村が「真田丸」を
築いた玉造エリアから、大坂城へと散策しました。

ご案内は・・・ 戦国スペシャリスト・山村 純也 (らくたび代表) ICON59
「好きな歴史上の人物は?」の問いに「豊臣秀吉」と答える山村がご紹介
するこの散策。期待が高まります!


ご案内の山村、参加者24名様、らくたびスタッフ若村、森、の総勢27名にて、
大坂冬の陣へ、いざ出陣~!

駅を出てすぐの商店街には、真田幸村をモデルにしたキャラクターが!

交差点名は・・・

参加者のGさんは真田氏と同じく信州のご出身。戦国随一の武将として
歴史に名を刻む地元のヒーローゆかりの地を歩くことを、楽しみにして
くださっていたそうです。嬉しいですね!

【 鎌八幡 】

大坂冬の陣の時、真田幸村が戦勝祈願に神木に鎌を打ち込んだところ、
真田丸で大勝利をおさめることができ、「必勝祈願の木」として評判に
なったそう。また、「鎌」が「切る」に通じることから、現在では「縁切り」の
ご利益で信仰されています。

【 心眼寺 】

真田幸村の菩提を弔うために、江戸時代に創建された浄土宗の寺院。

門の扉には真田家の「六文銭の家紋」が見られます。

【 どんどろ大師 】

正式名称は善福寺。 通称の「どんどろ大師」は、江戸時代、大坂城代の
大名・土井利位 (どい としつら)が弘法大師 に深く信仰を寄せてこちらに
参拝していたことから “ 土井殿の大師 ” (どいどののだいし)がいつしか
「どんどろ大師」 となったそう(大笑)

ここで、らくたび・若村は早くも戦線離脱・・・? 
いや、大阪での講義があるため、お仕事へ向かいました。いってらっしゃ~い!


【 三光神社 】

大坂冬の陣の時に、真田幸村が築いた出城 「真田丸」 と跡地と伝えられ、
境内には幸村が掘ったと伝わる 「真田の抜け穴」 や幸村像が立っています。

ここで、山村が幸村の戦いぶりを熱~く熱~く語り、参加者の皆様は熱心に
耳を傾けてくださいました。

【 玉造稲荷 】
大坂城の鎮守社として信仰されたお社。

境内には豊臣秀頼寄進の石の鳥居と秀頼像があります。

【 聖マリア大聖堂 ・ 越中井 】

大坂冬の陣から遡ること14年前、天下分け目の決戦「関ヶ原の戦い」の時、
細川越前守忠興の妻・ガラシャ夫人が西軍・石田三成の人質になることを拒み、
屋敷のあったこの地で最期を遂げました。



   ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の
              花も花なれ 人も人なれ  (細川ガラシャ辞世の句)


真田幸村はじめ、戦国武将のゆかりの地を歩き、いよいよ、大坂城へ登城します。


【 大坂城 】

豊臣秀吉によって築城され、子・秀頼の時代の「大坂夏の陣」で焼け落ちた天守閣は
徳川幕府によって再築されますが、その後の落雷で再び焼失。現在の天守閣は
昭和6年に市民の寄付によって完成され、大阪のシンボルとなっています。

エレベーターで8階の展望台まで上がると、地上50mから広大な大阪城公園と
大阪の街を一望。天下人と同じ風景を見ることができました。

また、館内では 「プチ変身」 もできまして、せっかくなので・・・ 
Aさん(写真左) : 豊臣秀吉    森(写真右) : 真田幸村 に変~身!


【 淀殿 ・ 豊臣秀頼 自刃の地 】


山村から大坂夏の陣における二人の最期についてのご案内がありました。

この後、JR/京阪・京橋駅まで歩き、この日の「なにわたび!」は無事終了と
なりました。参加者の皆さまからは、「戦国ゆかりの地を歩いてきた後に、大阪城
から見る景色は最高でした」、「京都との違いが感じられた」、「大阪市在住なので
地元の魅力がわかった」などのご感想をいただきました。

さらに、「“大坂冬の陣”が開催されたということは、“大坂夏の陣”もありますよね?」
とのご質問があり、山村からは「ぜひ、開催しましょう」と。

参加者の皆さま、6.3㎞のロングさんぽとなりましたが、お疲れさまでした。
次回は、夏の陣でお会いしましょう~!

                               ご案内:らくたび代表 山村 純也
                                 写真:らくたび会員 鴨田 一美様
                       受付・添乗・文・写真:らくたびスタッフ 森 明子  


Posted by らくたび  at 11:00Comments(0)大阪エリア

2012年01月16日

2012年1月15日(日)着物で神社へ新年参拝


2012年1月15日(日)の京都さんぽは・・・
 「着物で神社へ新年参拝
     御粥祭でいただく除災招福長寿祈願」 
 です。

ご案内は らくたび代表 若村 亮 ICON59

着物姿でご案内です~♪

京阪・出町柳駅をスタートし、まずは 【 下鴨神社 】 
 
大きな境内図の前で、神社の歴史をご紹介。

平安京以前の原生林の植生を伝える自然林「糺の森(ただすのもり)」
参道を進むと朱色の鳥居が見えてきました。
 
「早くお参りに行きたい!」と気持ちは高まりますが、まずは身を清めましょう。
 
次に「鳥居の正しいくぐり方」のご紹介です。
 
「鳥居のまん中は神さまの通り道」となりますので、まん中を避けて・・・

 

「柱に近い端っこを通る」のが正しいくぐり方です。

下鴨神社の御祭神は、
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと) と 玉依媛命(たまよりひめのみこと)

古来、京都の守護神として、国家国民の安穏と平和を祈願するとともに、
厄除け、交通安全、縁結び、安産、子育ての神さまとして篤く信仰されています。

皆さまにとって2012年がよき年となるように・・・お参りしましょう。


また、干支のお社「言社」には、十二支の生まれの年の守り神さまがお祀り
されていますので、それぞれのお社に参拝。

 「私のお社はどこ?」、「丑さんはあっちです」、「あっ、一緒のお社ですね」・・・
大勢でワイワイと参拝すると楽しいですね♪

参拝後は、この日のメインイベント(?) 【 除災難招福長寿粥 】



京都では小豆粥を「あずのおかいさん」といい、1/15(小正月)に食べると
邪気を祓うと言われています。小豆とお餅の入った熱々の御粥をいただきました。

下鴨神社の境内にある 【 河合神社 】 は美人祈願のお社として人気急上昇中!


手鏡をかたどった絵馬にお化粧をして奉納すると、身も心も美しなれるとか。

本殿には愛らしいニコニコ笑顔の絵馬がたくさん奉納されていました。



またこちらは『方丈記』の著者・鴨長明ゆかりの神社でもあります。

河合神社の神官の家に生まれた鴨長明でしたが、事情により神官を継ぐことが
できず、この無常感がのちに『方丈記』を書くにいたったとか。
境内には復元された方丈が公開されています。

「美人祈願の効果はあったかな?」なんて話をしていると、参加者のKさまが
「京都さんぽに参加していると楽しいから“笑顔美人”になっていますよ」と
嬉しいお言葉が!ありがとうございます(*^_^*)

下鴨神社をたっっっ~ぷりと参拝し、次の訪問地へと向かいます。



【 幸神社(さいのかみのやしろ) 】

現在は小さな神社ですが、創建の歴史は非常に古く、御所を護る鬼門(北東)の
神さまとして崇められてきました。現在では、方除け、縁結びのお社として
信仰されています。

「鬼門除けの猿」もちゃんといらっしゃいます。



続いては、現在≪京の冬の旅≫特別公開中の
【 相国寺・大光明寺 】

辰年の守り本尊である普賢菩薩像を拝観。また伊藤若冲筆の襖絵、室町幕府の
9代将軍・足利義尚の自筆などの寺宝などを見学しました。



そして、最後は・・・
【 俵屋吉富 】


御抹茶と季節の和菓子をいただきました。



おいしいお菓子でホッコリし、こちらで京都さんぽは終了となりました。

参加者の皆さまからは、「普段なかなか着物を着る機会がないので
よかったです」
と嬉しいお言葉をいただきました。

皆さまのきれいな着物姿を見ていると、私も着てみたくなったりして・・・
日本文化の良さをあらためて感じた京都さんぽとなりました。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

【 おまけ 】
実はこの日は≪第30回全国都道府県対抗女子駅伝≫が開催されており、
解散後、第8区の力走を観戦することができました。
第8区は中学生が3㎞を走ります。

この時点で1位は大阪、2位が京都。
「頑張れ~!」

京都さんぽの参加者さんの出身地、千葉、東京、長野、群馬、兵庫、鹿児島・・・
みんな頑張れ~!

冬の都大路を懸命に駆ける姿に、元気をいただくことができました。

                         ご案内・写真/らくたび 若村
                    受付・添乗・文・写真/らくたび 森

  


Posted by らくたび  at 10:14Comments(0)上賀茂~北山エリア

2012年01月15日

2012年1月9日(月・祝) 新春! えべっさんめぐり


1月9日(月・祝)
2012年 辰年 最初の「 らくたび京都さんぽ 」が開催されました!

新年最初の京都さんぽは、新春!えべっさんめぐり です。

まずは平安時代から八坂神社に祀られている えべっさん を参拝しました。
蛭子社を参拝し、商売繁昌・開運招福を願い・・・。


大国主社を参拝し、良縁成就・家内安全を願い・・・。


最後に本殿を参拝し、厄除・災難除を願い・・・。


新春吉例「 三社詣 」をお参りして、今年はこれで縁起が良い〜。

お参りし各お社でご朱印をいただき、こんな有り難〜いお札が完成。
自宅に持ち帰り御祀りしますface02

この日の午後、蛭子祭が行われるため八坂さんの境内には 七福神 を
乗せる えびす船 がスタンバっていました。


今日のもうひとつのテーマ、
2012年大河ドラマ「平清盛」にちなむこちらは 忠盛灯籠 です。
清盛の出生にまつわるエピソードが残る史跡ですが、この日は前日の
大河ドラマ初回放映について賛否両論の会話が行き交ってましたよicon14


賑やかな八坂神社を後に、閑静な円山公園を抜け、2012年大河ドラマ
「平清盛」
に合わせて公開されるようになった? 京都祇園堂 へ。
こちらは清盛の母、という説もある祗園女御の御廟があるお堂です。
今まではほぼ閉じられていましたが、今年は常時開放されるようです、
ぜひ一度は訪れてみてくださいね。


祗園閣がそびえる大雲院 〜 月真院 〜 ねねの道 〜圓徳院の境内にある
秀吉の出世守り本尊・三面大黒
をご参拝。


大黒天、弁財天、毘沙門天の三面のお顔を持ち、
一 つの仏様を拝むことによって三尊のご利益が得られるということで、
これまた縁起が良い〜ICON59


京情緒あふれる石塀小路をぬけ、八坂庚申堂 〜 八坂の塔を経て、
大河ドラマ「平清盛」
の舞台・六波羅界隈へと進みます。

夏のお精霊迎えの際に賑わう六道珍皇寺へ。


こちらには小野篁が冥界に通ったと伝わる井戸が今も残り、その井戸を
拝見するために木戸の一部が覗けるようになってまして、
・・・みなさん頑張っておられま〜すface02


平家ゆかりの六波羅蜜寺では、都七福神のひとつ弁財天を参拝しました。


こちらは平清盛公の供養塔です。
昨年秋には大河ドラマ主役の松山ケンイチさんもご参拝に来られたそうです。

六波羅蜜寺のご本尊は12年に一度「 辰年 」に、そう今年の秋にご開帳されます。
大河ドラマ「平清盛」ゆかりの地として、
そしてご本尊ご開帳と一年を通して賑わうこと間違いなしですね。

さあ、いよいよツアーも終盤です!
新春の商売繁盛を願い 宵えびす で賑わう 祇園の恵美須神社 をご参拝。


福笹に縁起物をたくさんつけて、それぞれの思いを込めてお参りしました!


最後は、お正月飾りでicon12華やかなicon12花街・宮川町から帰路へとつきました。


新春らしくおめでたく、ご利益をいっぱいいただいた「 京都さんぽ 」でした。

参加者のみなさん、
これで辰年の龍のごとく、今年の運勢はぐんicon14ぐんicon14と上昇しますね〜。

    文・写真/らくたび会員 奥村なるみ
  


Posted by らくたび  at 16:07Comments(0)祇園~円山エリア

2011年12月25日

12月24日(土) 日本語&英語 通訳さんぽ


12月24日(土)、2011年を締めくくる「らくたび京都さんぽ」が開催されました。

この日は「日本語&英語 通訳さんぽ」と題して、京都さんぽ史上初の
2ヶ国語さんぽとなりました。

ご案内は・・・
日本語:らくたび 若村 亮 & 英語:和来堂 玉田 三絵さん

初企画にドキドキ、ワクワクのスタートです。

≪ 南座 ≫

らくたび・若村が日本語で説明をし、次に玉田さんが英語でご案内。
「現在の歌舞伎は“男性”が演じる」など、日本語ではあえて説明しない
内容が入るのは英語ならではですね(笑)

≪祇園≫

こちらでは、「花街が誕生した由来」「舞妓と芸妓の違い」などをご紹介。
「日本人が日本語と英語で案内を聞く」という、ちょっと不思議な光景に
道行く人たちは「・・・?」ギモン顔。

≪建仁寺≫



建仁寺の歴史、禅宗、お茶の歴史についてのご案内のあと、法堂に描かれる
「雲龍図」について日本語&英語の両方でご紹介。龍は仏教では「仏法の守り神」
されていますが、西洋で龍は「マイナスイメージの生き物」に入るとのこと。
東洋と西洋の大きな文化の違いを知りました。

禅宗寺院における「浴室」は身を清めるために非常に大切なもの。
この「浴室」を英語に訳すと「bathroom」となりますが・・・
「bathroom」には「お手洗い」の意味もあり、玉田さんから「お手洗いでは
ありません(笑)」
との補足説明が。玉田さんのユーモア溢れる説明に笑いも!

≪祇園路地裏散策≫
このころになると、参加者の皆さまの緊張もほぐれたようで(?)、散策しながら
若村、玉田さんに質問される姿も見られました。
若村からは祇園の路地裏に佇むおススメのお店をご紹介~♪




≪八坂神社≫

こちらでは、神道と仏教についてのご案内のあと、多くの神仏を受け入れてきた
日本人の寛容的な宗教観が見られるのが、12/25:クリスマス(キリスト教)→
12/31:除夜の鐘(仏教)→1/1:初詣(神道)
であるとの話を聞き、
参加者の皆さまは「ホントやね、でもこれが日本よね!」と納得。

また、若村より神社の正しい参拝方法の説明があり、ひと足早く初詣。
来年もよい年となりますように・・・


「美人祈願」で人気急上昇中の≪美御前社≫では、玉田さんが
「こちらにお参りすると、(アメリカのトップスター)アンジェリーナ・ジョリーの
ようになれますよ」
とご案内され、一同笑い!


≪知恩院≫
大晦日の「ゆく年、くる年」でもおなじみの大鐘楼。東大寺、方広寺と並び
日本三大梵鐘にあげられています。




浄土宗祖・法然上人をお祀りする御影堂。2日後の12月26日から修復工事が
始まり、平成30年まで参拝ができなくなるとのこと。修復前の最後のお参りです。





夕陽を浴びて輝く三門を見ながら、ゴールへと向かいます。

≪青蓮院≫

樹齢800年、親鸞聖人お手植と伝わるクスノキの前でこの日の
京都さんぽは終了となりました。

「日本語&英語 通訳さんぽ」は初めての試みでしたが、あえて英語を
入れることで、普段は気に留めることができない日本文化の素晴らしさを
再認識することができました。

また、3時間ではありますが、英語に触れることで、“プチ海外旅行”の気分を
味わい、玉田さんから英語の勉強の方法や通訳ガイドのお仕事ぶりなども教えて
いただいた貴重な散策となりました。

参加者の皆さま、玉田さん、ありがとうございました。

May peace and Joy be yours at Christmas and throughout the new year. 
                          

                              ご案内/若村 亮 (らくたび) 
                                    玉田 三絵 (和来堂)
                      受付・添乗・文・写真/森 明子 (らくたび)
  


Posted by らくたび  at 21:24Comments(0)祇園~円山エリア

2011年12月18日

12月13日(火) 華やぐ師走の祇園さんぽと「豆すし膳」


12月13日(火)の京都さんぽは師走の祇園を散策しました。

「事始め」のこの日は祇園の芸舞妓さんが、日ごろお世話になっている芸事の
お師匠やお茶屋さんに、ひと足早く新年の挨拶回りをされる日。
その様子を路上で見学するという企画です。

スタートは南座。京の師走の風物詩となった「顔見世興行」の真っ最中で
正面には出演する役者の名前がかかれた看板「まねき」が上がり、とても華やか。
「毎年テレビのニュースで見るけど、初めて見られた」と参加者のWさん。


祇園白川には祇園をこよなく愛した歌人・吉井勇の歌碑が建っています。


この辺りにくるとカメラマンが大勢結集。芸舞妓さんの登場を今か、今かと
待っておらました。時間もちょうどいい頃になったので、私たちも一時解散し、
芸舞妓さんの登場を待つことに。

あっ、来られました~!かわいいですね~。


お母さん、お姉さん、舞妓さん、見習いさんが揃ってご挨拶に向かわれる姿も。

後姿もまたステキ。


途中、置屋さん同士が遭遇されると、ここでもご挨拶が!



路地の周辺はカメラマンさんにとって、ベストスポットのひとつみたい。


再集合の後、「皆さん、芸舞妓さん見られましたか~?」と確認すると
「近くでいっぱい見られました!楽しかった」と嬉しい声が。よかったです。

続いては八坂神社へ。
八坂神社は創建の歴史が今から約1350年前にさかのぼる古社。
古くから「疫病退散」の神さまとして信仰されていて、京の夏を彩る祇園祭は
ここ八坂神社の祭礼です。

皆さんで来年の健康を祈願しました。

八坂神社の境内に建つ「美御前社(うつくしごぜんしゃ)」は美人の誉れ高き
三女神さまがお祀りされていて、「美人祈願」で人気のスポット。
鳥居の横の「美容水」をお顔につけると、身も心も美しくなれるそうな・・・

この日は、参加者さん、スタッフ共に「全員女性」ということで、もう大騒ぎ!
修学旅行のノリで、ワイワイいいながら、たっぷりお顔につけてきました(笑)

続いては、お待ちかねのお食事へ!
≪豆皿懐石 汁る碗 豆寅≫
「らくたび女子会」の始まりです(笑)



この日、初めてご参加いただきた方もいらっしゃったのですが、とにかく賑やか!
おしゃべりしながらのお食事ってホント楽しいですね。

そんな、賑やかな私たちも、こちらのお店の名物「豆すし膳」が登場するやいなや・・・
一瞬、シーンと静まりかえり、その後、一斉に「かわいい~!」という声が!


皆さん、まずは写真におさめて・・・

おいしくいただきました♪

ここでこの日の京都さんぽは終了。
参加者さん同士、「よいお正月をお迎えくださいね」「来年もよろしくね」と
言葉を交わし、お別れをしました。

参加者の皆さま、朝早くからご集合していただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

~おまけレポート~
この日、家に帰って夕刊を見ると、今日の「事始め」の様子が掲載されていました。

あっ、写真に写っている舞妓さん見た!

実際に見たものが、報道されていると嬉しいもんですね。


                            ご案内・文・写真/らくたび 森 明子
                            受付・添乗/富田 啓子  


Posted by らくたび  at 12:00Comments(1)祇園~円山エリア

2011年12月12日

12月8日(木)北野天満宮・もみじ苑と千本釈迦堂・大根焚き


12月8日(木)の京都さんぽは、今秋のフィナーレを飾る紅葉狩りと
京の冬の風物詩・大根焚きを訪れました。

冷たい小雨が降る中、嵐電・北野白梅町を出発。
最初に向かったのは、
≪平野神社≫
もともとは奈良の都にあったのですが、平安京遷都とともに
お引っ越しをされたという由緒あるお社。
春は400本、50品種の桜が咲く京都随一の桜の名所です。

御神木からパワーをいただき、また寒桜や見事な小金色に色づいた
イチョウ、橘の実・・・など秋ならではの平野神社に出会うことができました。


続いては・・・
≪北野天満宮≫

すでにお正月の準備が進められていました。
こちらは学問の神様・菅原道真をお祀りしているので、もちろん皆さんで、
「学問成就」を祈願しました(笑)

また、この北野天満宮には豊臣秀吉が、鴨川の氾濫と東からの
侵略に備えて築いた土塁「御土居(おどい)」が残っており、
その周辺は「もみじ苑」として近年人気の紅葉スポットとなっています。

舞台から見ると、紅葉一色!!

本殿を角度を変えて、紅葉とともに見ることもできます。


階段を下りると「御土居」がよく見えます。

この日の御土居は「散り紅葉御土居」でした(笑)

「御土居って聞いたことはあったけど、見たのは初めて!」
「こんな土塁が22.5㎞も続いていたんですか!」
「洛中洛外の区切りがわかった」

皆さん、御土居を楽しまれたご様子。

しっとりと雨に濡れた紅葉が一層輝いていました。

このもみじ苑の入苑料には、お茶とお菓子が付いていて、ちょっと一服。
嬉しいですね。

秋のフィナーレを見事に飾ったあとは、冬の風物詩へ!
≪千本釈迦堂≫


大根焚きは鎌倉時代、慈禅上人が大根の切り口に梵字を書いて、魔よけとして
人びとにふるまったことに始まる伝統行事。毎年12月7日、8日の2日間
行われ、1万人が訪れるそう。

5000本の大根が大きなお鍋で焚かれます。



私たちはラッキーなことに、国宝に指定されている本堂内でいただくことが
できました。

ホッカホカの大根を、ふぅーふぅーとさましながら、いただきます。
じっくりと焚きこまれていて、おいしい~♪

「無病息災」のご利益があるということですが、食べ終わった後には
早くも身体がポカポカしてきました。これで冬も元気に過ごせそうです。

おかめさんも参拝者の様子を笑顔で見守っておられました。


小雨の降る中の散策となりましたが、皆さん、ワイワイと賑やかに
楽しく散策することができました。

さて、いよいよ、京都に本格的な冬が到来!
寒さに負けずに、冬も京都を楽しみましょうね~♪

                          ご案内・文・写真/らくたび 森
                          受付・添乗/富田  


Posted by らくたび  at 10:30Comments(0)西陣~北野エリア

2011年12月06日

11月26日(土)山科毘沙門堂から“ 小関越え ”で三井寺へ



秋の晴天の中、山科毘沙門堂〜“ 小関越え ”で三井寺
この散策に約30名もの参加者が集まりました!

まずは、ボリューム・美しさともに京都屈指の紅葉の名所として
人気の毘沙門堂へ。
今年のJR東海さんの「 そうだ京都、行こう。 」のポスターで紹介されている
毘沙門堂は地元人の私が初めて見るほどの賑わいでしたface08


しかし、紅葉の見頃はまだまだで、これからが楽しみですね。


毘沙門堂から
一足のばして塔頭である山科聖天双林院( やましなしょうてんそうりんいん )へ。
武田信玄や多くの信徒や寺院から奉納された聖天像を七十数体合祀し、
「 山科の聖天さん 」として広く信仰されています。



そして山科の歴史の古さを実感できる諸羽神社( もろはじんじゃ )に到着。


創建は862年という古刹。このあたり( 四ノ宮、安朱 )の産土神です。
森の中にありますが、山科駅からはすぐなんですよ。


境内には大きな「 岩坐 」が祀られています。


山際の琵琶湖疎水に沿ってどんどん歩くと、住宅街に至りますが、
疎水はまだまだ続いているんですね。


しかし、紅葉が美しい!


春の桜の季節も良いでしょうねface01


さあ、いよいよここからが小関越です。
浄土真宗 普門寺さんが目印です。


小関越は、大津と京都を結ぶ古道の一つで、
山科で東海道・東山道とが分かれた北陸道の道筋。
東海道・東山道の「 逢坂の関 」が大関、
それに対して裏道のこちらが「 小関 」だとか。


しんどい登りはいかにも小関越、と古を偲ぶことができる道ですが、


下りはアスファルトの車道でしたface07


ひたすら下り到着したのは長等神社( ながらじんじゃ )
三井寺はこのすぐお隣です。

天智天皇が大津宮の守り神とし、その後667年大友皇子によって祀られました。
860年には円珍が三井寺の鎮守社としたとういう歴史があります。


境内には兄・平清盛を偲んだ「 平薩摩守忠度( ただのり )」の
歌碑が建てられています。
『 さざなみや 志賀の都は 荒れにしを 昔ながらの山桜かな 』


さあいよいよ三井寺に到着しました。
ここ三井寺は、正式には 長等山園城寺( ながらざん おんじょうじ )といい、
天台寺門宗の総本山です。

まずは観音堂へ。西国三十三所観音霊場・第14番札所でもあるので
参拝者が途切れることがありません。


この観音堂は小高い位置にあるので展望がよく、
琵琶湖の向こうの対岸までくっきりと見えました。


滋賀県有数の紅葉名所といわれる三井寺。
観音堂と本堂をつなぐ参道の紅葉はほんとに美しかったなぁ。


参道にはこんなに可愛らしいお地蔵さんがface02


国宝の金堂に着いた頃には日も暮れてきて、静寂の中の参拝となりました。

境内には天智・天武・持統の三天皇の御産湯に用いられたとされる
霊泉( 井戸 )があることから、「 御井(みい)の寺 」と称され、
後に「 三井寺 」と通称されるようになったそうです。


京都の有名寺院はもちろんですが、すぐお隣の滋賀県にも
格式高く紅葉も美しい寺院がたくさんあります。

次回の ” 滋賀たび ” に期待したいと思いました!

参加者の皆さん、お疲れさまでした。
そして山村先生、ありがとうございました!

    文・写真/らくたび会員 奥村なるみ
  


Posted by らくたび  at 21:00Comments(0)山科~醍醐エリア

2011年11月30日

11月23日(水・祝)紅葉の高雄から清滝渓谷へ。川床で京料理



いよいよ紅葉シーズン本番!今回の京都さんぽは
紅葉ピークを迎えている高雄〜保津峡を歩くツアーです。
JR花園駅まで昼食場所のもみぢ家さんにお迎えに来ていただき、
高雄までらくらくでした ICON64

まずは、平安時代の古くから紅葉の名所として誉れ高い
高雄・神護寺へ。


国宝・薬師如来立像が祀られている、金堂前のモミジ
鮮やかに色づいていました。
ここでたっぷりと若村先生の解説です!
このあと解散し、それぞれに神護寺を堪能しました。


まるで絵画のような彩りです。
ここだけではなく、どこもほんとにキレイでした。


さあ、お待ちかねの昼食タイム♪
高雄「 もみぢ家 」さんで紅葉に包まれた川床で
清滝川を眺めながら湯豆腐料理をいただきました。


こちらのお豆腐は、嵯峨野名物・森嘉さんのお豆腐
やわらかく優しいお味は絶品でした!


身体も温まり ほっこり としたところで、さあ午後の散策開始です!
これから清滝川の渓谷美を見ながら東海自然歩道を約7km歩きます。

この先にある紅葉の美しさに期待を寄せながら歩みを進めました。


まっすぐに延びる北山杉
お客様の背丈と比べるとかなり高く延びるんですね。
でもこの中でも一級品とされるのはほんの数パーセントだとか。
ほんとに貴重な自然の恵みなんですね。


紅葉が美しい山の景色を見ながらにどんどん進みます。


谷を下り橋を渡り。


清滝川の渓谷美を堪能しながら自然歩道を進みます。


真っ赤に色づいた愛宕山登山道の入口までやって来ました!


この辺りの景色は素晴らしかった〜。
一時解散場所の清滝に到着。
この後もほとんどの方がゴールの保津峡に向かいました!


こんな鉄橋を渡り。


あんな橋も渡り。


ゴールまでもう少し。


向こうの方からガタゴトと音がして・・・、
うわー、保津川下りの船がやってきましたよ♪
とうとう清滝川〜保津川に至りました!


そしてトンネルを抜けると、
その先の方に見えるのが鉄橋の上にある「保津峡駅」


そうです、ゴール地点です!
今回は初めての参加者さんもたくさんいらっしゃいましたが
みなさん元気に完歩されました。

絶景の紅葉と、絶品の京料理をいただき、そして天候にも恵まれ
秋を満喫しとっても素敵な一日となりました。


ICON133おまけICON135
この「保津峡駅」電車を待っていても鉄橋が揺れます、あーコワい!
こんな駅ってほかにもあるんでしょうかねface08

    文・写真/らくたび会員 奥村なるみ


  


Posted by らくたび  at 19:00Comments(0)三尾~周山街道エリア

2011年11月07日

10月29日(土)牛若丸ゆかりの地を歩き孤篷庵で文化を感じる



この日は 洛北・紫竹 を さんぽ です!
地下鉄・北山駅で集合し植物園の北側から西へ、西へと進んで行きます。
「 前方に見えているのは光悦寺などがある鷹峯の山ですよ〜 」の
声に一同 「 へぇ〜」と納得!face01

閑静な住宅地を経て、まずは久我神社へ。
こちらは上賀茂神社の境外摂社。


そして、こちらの貴船神社も、明治時代まで
上賀茂神社の摂社でした。


いずれも元々は、
この地は古くから賀茂別雷神社( 上賀茂神社 )の
荘園だったことからその歴史を今に伝えています。
手水には葵が・・・。


さあ、この先は源氏の棟梁・源義朝の別邸があったことから
牛若丸( 源義経 )ゆかりの史跡が点在する地をめぐります。

日蓮宗の立派なのぼりがはためくのは常徳寺( じょうとくじ )。
牛若丸の母である常盤御前が安産祈願した
「 常盤地蔵 」が安置されています。


「 牛若丸誕生井碑 」
常盤御前がこの地で牛若丸を産んだと伝わることから、
産湯に使ったといわれる井戸があります。


「 牛若丸胞衣塚( えなづか )」
畑の中に立つ松の木の下に
「へその緒」を祀ったとされる塚が残っています。


この後に訪れるのですが、不思議なことに?、
牛若丸の産湯の井戸の石碑がもうひとつあるんです。
「 源義経産湯の遺跡碑 」
といい個人のお宅の前にあります。
牛若丸が生まれたのは古の昔・・・それもロマンかな。

光念寺( こうねんじ )は、常盤御前の守り本尊である
「 腹帯地蔵 」が安置されています。
公開寺院ではありませんが、来年の大河ドラマ『 平清盛 』にちなみ
ご案内することになると思います、と若村先生談・・・お楽しみに!



ここまで結構歩きましたよ〜、でも今回はここで休憩タイムです♪
今宮神社の門前名物「 あぶり餅 」で一服して、厄除けを願います。


今宮神社はほんのり秋色に染まっていましたicon14


そしていよいよ本日のメインイベント!
大徳寺の塔頭「 孤篷庵(こほうあん)」の参拝です。
久しぶりの特別公開ということで多くの方がいらっしゃいました。


小堀遠州が創建した名刹で、著名な茶室・忘筌席と
美しいお庭を拝見し心があらわれました。

残念ながら写真撮影はNG。
山門前にかかる橋を横から撮影しました。
会員様に「 良いアングルがあるよ 」と教えていただきましたface02


全行程 約4.5kmを歩きましたが、皆さんお元気です!
リタイアされる方もなく楽しくツアーを終えることができました。

ほんとに皆さんお疲れさまでした!

    文・写真/らくたび会員 奥村なるみ

  


Posted by らくたび  at 21:00Comments(2)上賀茂~北山エリア

2011年11月02日

11月2日(水)京都御所の一般公開と厚凛ランチ


11月2日(水)のらくたび京都さんぽ
「京都御所 秋の一般参観と厚凛で町家ランチ」が開催されました。

いよいよ秋本番!ということで・・・この日は≪3つの秋≫
お楽しみいただくスペシャルな散策です!

11時半に京阪・神宮丸太町駅に集合後、御所の東にある
大人気のお店 「厚凛(こうりん)」 にてランチ♪

築75年の趣のある町家で1つ目の秋≪食欲の秋≫を満喫。





ワイワイとおしゃべりにも花が咲き、楽しい昼食となりました。

続いて同志社英学校の創設者・新島襄先生がかつて暮らしておられた
「新島旧邸」へ。

明治11年に建てられた建物は、和に洋を取り入れた独特のスタイル。

新島先生は幕末に函館からアメリカへ脱国。10年後に帰国し、
明治8年にこの地で学校教育をスタートされました。当時の生徒は
わずか8人だったとか。

ちょっと気が早いですが・・・
2013年の大河ドラマは新島先生の妻・八重さんが主人公。
話題を先取りです!(早すぎ?)

続いて「京都御苑」を散策。2つ目の秋≪運動の秋≫です。
緑豊かな木々のトンネルを歩いてリフレッシュ。心地よい散歩となりました。


そして、いよいよ、本日のメインへ。
宮廷の雅を今に伝える「京都御所の一般参観」では、3つ目の秋
≪文化の秋≫
をお楽しみいただきます。




現在、京都府の各地で「国民文化祭」が開催されていることもあって、
御所内には人形や生け花の展示があり、とても華やいだ雰囲気。
参加者の皆さまからは「きれいやねぇ~」の声が。

御所の中でもっとも重要な儀式が行われた「紫宸殿」の前にある2本の樹木。
向かって右を「左近の桜」、向かって左を「右近の橘」と呼ぶ訳を
ご紹介すると、「ここで説明を聞くと納得できるわ!」と言っていただきました。


天皇が日常生活を送られた「清涼殿」では、御所詞(ことば)をご紹介。
「魚は“おまな”と呼ばれ、“おまな”を調理した板が・・・」
「まないた!」 大正解~!!(拍手、拍手)

御所の雅を存分に感じたあとは、御所の西にある「護王神社」へ。

祭神・和気清麻呂が足のケガで困っていた時に、イノシシが助けて
くれたことから、「足腰丈夫祈願」の神社として厚く信仰されています。

参加者の皆さまが、これからも元気に歩いて京都散策を楽しんで
いただけることを祈願し、この日の散策は終了となりました。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

                  ご案内・写真・文/らくたび 森 明子
                  受付・添乗/富田 啓子
  


Posted by らくたび  at 00:00Comments(0)御所~下鴨エリア