2012年10月01日

9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

9月23日のらくたび京都さんぽは、明智光秀シリーズ最終章として、
天王山の戦いで敗れ、再起を図るべく坂本城を目指して、
光秀が通ったと思われる道のりを歩き、最後の地・小栗栖を目指しました。

散策の最後には、東山へと移動して、
光秀の首塚を守る餅虎さんで光秀饅頭を頂きました。
(写真は桔梗の時期に撮影した首塚です。)
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

出発はJR藤森駅。
光秀は暗闇にまぎれながらこの辺りから大亀谷を経て、
小栗栖へと向かったと思われます。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

入り組んだ住宅街も、先生がいると道に迷わず楽しく歩けますね。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!


丘に広がる住宅街の道をしばらく進むと、
古御香宮(ふるごこう)と呼ばれる神社に出会いました。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

伏見城を築城した豊臣秀吉が、鬼門除けとして
御香宮神社をこの地に遷したといわれ、
後に家康によって元の地・すなわち現在地に再度遷されました。
そのために、ここは古御香宮と呼ばれています。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

皆さんで古御香宮を参拝します。拝殿前の長い石は、
桓武天皇のものともいわれる石棺の台石なのだとか。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

古御香のとなりには、桓武天皇陵墓参考地があります。
秀吉がこの地に神社を移したのは、
この地を保護する目的もあったともいわれています。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

峠を越えた下り坂は、突然竹林に変わります!
光秀もこうした道を望みを捨てずに通って行ったのかもしれません。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

竹林の細道の途中には、
弘法大師が杖をついて水を湧きださせたという杖の水
今も大切にされていました。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!


やがて竹林を抜けると、小栗栖や醍醐の街並みが広がります。
この辺りは光秀と交流のあった人物(勧修寺晴豊)の領地で、
光秀もここまで来てホッとしたのではないかと、山村先生が語ります。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

こちらは小栗栖八幡宮。平安時代からの由緒を持つ古い神社です。
いよいよ小栗栖へと入ってきました
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

小栗栖一帯にある本経寺境内には、明智光秀供養塔が立っています。
一般的にはこの辺りの竹藪で農民の長兵衛に脇腹を刺されて
最期の時を迎えたとされ、終焉の地との立て看板もあります。
ただ、山村先生によると、光秀の死には不可解な点も多いそうですよ。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

同じく本経寺境内一角の藪地には、明智藪の石碑もあります。
京都検定でも明智藪の祟りの話が出てきますね。
それだけ光秀には無念があったと思われていたのでしょう。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

小栗栖の地で刺された光秀は、一説にはしばらく逃げるものの、
もはやこれまでと家臣に介錯を求め、首を切られたといわれます。
その胴を埋めた胴塚が、小栗栖からしばらく歩いたところに残されています。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

さて、胴塚からは地下鉄の小野駅から東山駅へと移動して、
首を埋めたと伝わる首塚を目指しました。
光秀は知恩院へ自らの首を運んで供養してほしいといったとも伝わりますが、
真相は謎に包まれています。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!

その首塚を管理し守っているのが、近くにある和菓子屋・餅虎さん。
名物の光秀饅頭を頂きます。薄皮まんじゅうで、黒糖と抹茶の二種類があります。
なぜか抹茶味が人気(笑)餅虎さんからはお茶も頂きました。
お心遣いに感謝感激です。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!


明智光秀の足跡をたどる散策も今回が最終章
光秀は何を思い、小栗栖へとたどり着いたのか・・・
実際に歩いてみることで思いを重ねることができたかもしれません。
胴塚や首塚が伝説として残されているところにも、歴史のロマンを感じますね。

今回はじっくりと歩く散策でしたが、
普段は歩くことの少ない道ばかりだったと思います。
ご参加頂きまして、ありがとうございました。
9月23日 明智光秀最終章 小栗栖に儚く消えた光秀を追う!


                                  ご案内 / らくたび代表・山村 純也
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥


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Posted by らくたび  at 01:13 │Comments(0)山科~醍醐エリア

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