2009年02月11日

城南宮七草粥と安楽寿院特別

城南宮七草粥と安楽寿院特別

集合場所の近鉄竹田駅には30人を超える参加者が集まり、
久々に大所帯となりました。
12世紀から14世紀頃にかけてこの辺りには「鳥羽離宮」と呼ばれる
代々の上皇に使用された院御所があり、白河・鳥羽・後白河の3代の
院政の舞台となりました。

鳥羽離宮は、南殿・泉殿・北殿・馬場殿・東殿・田中殿などからなり、
近鉄竹田駅付近から国道1号線を越える広大な敷地を有していたそうです。

城南宮七草粥と安楽寿院特別

鳥羽離宮の造営を始めたのは白河上皇です。
白河上皇は拡張工事を行い最終的には邸内に三重塔を中心とした
安楽寿院を創建します。
12世紀の鳥羽上皇の時代にも造営は繰り返されます。
しかし、鳥羽離宮内の史跡は全く残っておらず
安楽寿院のみが今日まで法灯を守っています。

城南宮へ向かう途中 白河天皇陵 を訪れます。こんな所に
天皇陵があるとは驚きでした。

城南宮七草粥と安楽寿院特別

城南宮 に到着です。城南宮は古くから方除けの神として信仰集めましたが、
現在は交通安全の神としても有名です。4月と10月には
王朝風俗を再現した曲水の宴が催され多くの観光客で賑わいます。

本殿をお参りの後いよいよ本日のメインである七草粥をいただきます。

城南宮七草粥と安楽寿院特別

旧暦の正月7日の伝統行事で1年間の無病息災と延命長寿を
祈願しつついただきます。意外にお茶碗が大きく食べ応えがありましたね。
七草の他にも一口サイズのお餅も入っており非常に美味しくいただきました。

その後、城南宮のそばにある おせき餅本舗 でおせき餅を購入です。
餅の上につぶ餡をのせたもので、白い餅と草餅の2種類があります。
甘いものに目がないワタシですが、つい先ほど七草粥を食べたばかり。
散々迷った挙句購入するのを辞めました。次回訪れる時は必ず・・・・・・

城南宮七草粥と安楽寿院特別

次の目的地は 鳥羽離宮跡公園 です。今は鳥羽離宮の石碑があるだけで
寂しい感じがします。さらに公園内には鳥羽伏見の戦いの石碑もあります。

実はこの付近、幕末に鳥羽伏見の戦いが勃発した場所としても
知られています。鳥羽方面の戦いは鴨川の小枝橋付近。
伏見方面の戦いは御香宮神社付近で始まります。
石碑の前で鳥羽伏見の戦いの経緯を説明する山村さんの口調も
段々と熱を帯びていくのがわかります。
戦場に立っているかのような臨場感たっぷりの説明は圧巻でした!!

城南宮七草粥と安楽寿院特別

次は本日のもうひとつのメインであります 安楽寿院 を目指します。
途中、北向山不動院へ立ち寄ります。こちらも鳥羽上皇の勅願により
鳥羽離宮内に創建された寺院です。

そして、安楽寿院へ到着です。京の冬の旅で特別公開をしており、
さらに冬の旅初公開とのこと。特別公開・初公開と聞くと
ワクワクするのはワタシだけでしょうか。

最大の見所は鳥羽上皇の念持仏と伝わる本尊・阿弥陀如来坐像でしょう。
この阿弥陀様はなんと胸に卍が刻まれています。
そのことから「卍の阿弥陀」と呼ばれています。
その他にも、鳥羽法皇像、美福門院像などの寺宝が
特別展示をされております。

最後は雨に降られてしまいましたが、今回も充実した京都さんぽでした。
参加者の皆様、山村さんお疲れ様でした。


文/らくたび会員 森田和宏様  写真/らくたび会員 鴨田一美様



タグ :京都七草粥

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Posted by らくたび  at 16:52 │Comments(0)伏見~深草エリア

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