2007年06月10日

らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり

らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり

3月に創刊した、らくたび文庫10冊の中の1冊
「嵐電ぶらり各駅めぐり」にちなんだ散策です。
当日は、あいにく集合前からぽつぽつと雨が・・・。
ますは、 嵐電四条大宮駅から13時15分発 らくたび貸切嵐電 に乗って、
嵐山へと向かいます。

らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり

貸切の嵐電に乗るのは初めて。みんな小学生にもどったかのように
うきうきでした。
一つひとつの駅に停車し、本の編集を担当したガイドの山村さんより
解説やエピソードを披露してもらいました。
さながら車内は大きなカラオケボックスのような雰囲気に。

らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり

ところで、嵐電(らんでん)とは、京都で唯一路面を走る電車。
駅もちゃんとした駅ばかりでなく、山ノ内駅なんか、
三条通の真ん中に作られた安全地帯が駅になっています。

らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり

嵐山につくと雨はもう止んでいました。
天龍寺塔頭の非公開寺院 臨川寺(りんせんじ)を特別に開けて頂いて
拝観しました。臨川寺にいらっしゃる「カーシュナーさん」
(ここで修行をされておられます)から流暢な日本語で丁寧な解説を受けました。

らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり

境内の石庭は、京都で最も広い枯山水の庭で、嵐山を借景に、
中央の三尊石と四方の十六羅漢が美しく白砂に映えています。
お堂の中では窓から差し込む光が夢窓疎石像を浮かび上がらせ、
演出たっぷりの見学に皆さん大満足でした。

お寺を後に、嵐山駅から1日乗車券で車折神社駅に向かいました。
50人もの団体が一度に嵐電に乗ったので、もうぎゅうぎゅうです。
嵐電がラッシュ時間や観光シーズン以外にこんなに満員になるなんて・・・
運転手さんもびっくりだったと思います。

らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり

駅を降りたら、目の前に 車折神社 があります。
「車折」さて、なんと読むでしょうか? 正解は「くるまざき」です。
名前の由来は、後嵯峨天皇が牛車に乗って大堰川へ船遊びに行く際に、
この社の前で引棒が折れ、天皇は車折大明神の神号と
正一位が送られたことによります。
参道の途中には芸能神社と呼ばれる境内摂社があり、
撮影所が近くにあることからか、芸能人の信仰も厚く、
周りの朱色の玉垣には松平建や米倉涼子、ドリフターズなど
芸能人の名前が連なっています。
どんな芸能人の名前があるか、一度見に行ってみてはいかがですか?

らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり

再び嵐電に乗って、今度は 帷子の辻 へ。
またまたこの駅名、読めますか? 「かたびらのつじ」と読みます。
嵐電の駅名には、読みにくい駅名がいっぱいあります。
駅の名前を見ていくのも、楽しいですよ。

帷子の辻駅で降り、大映通りを通って、蛇塚古墳に向かいました。
蛇塚古墳は、住宅の真ん中にあります。かつては全長75mの前方後円墳で、
早くから墳丘を覆っていた封土が失われ、
現在は後円部中央にあった石室だけが露出しています。
露出した石室内に蛇が棲息し、岩石の間から出入りしていたため、
いつからか「蛇塚」という名が付きました。

それにしても、住宅街の真ん中で、周囲を鉄柵で囲まれた巨大な石室は、
どの角度から見ても異様です。場所によっては、
大蛇が裂けた口を大きく開いているようにも見えるかも・・・
解説をみんなで聞いている時、近所の人が自転車で通りかかったのですが、
自転車を降りて一緒に解説を聞いておられて、
「近くに住んでるけど、この蛇塚古墳がこんな意味があったなんて知らなかった」
って感心したはりました。

らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり


らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり

再び大映通 りにもどって広隆寺を目指して歩いていきました。
大映通りは、帷子の辻から広隆寺に至る約700メートルに
飲食店などのお店が軒を並べる商店街です。
かつて、俳優や監督など映画関係者で賑わっており、
今も映画フィルムをイメージしたカラー舗装、映画のカメラを模した街灯が
設置されており、映画全盛期を偲ばせています。
通りの中ほどには、戦前に人気を博した俳優が寄進した石柱が並ぶ
三吉稲荷があります。境内には、日本映画の父 牧野省三顕彰の碑が
建てられていました。
広隆寺 にたどり着き、ツアーはここで解散となりました。

らくたび文庫創刊記念!嵐電ぶらり各駅めぐり

<番外>まだ体力のある人は、そのまま三条通りを通って
木嶋神社(蚕の社) へ向いました。木嶋神社は秦氏の建てた神社で、
摂社(本社に縁のある神を祭った神社)に養蚕神社より、
この通称で呼ばれるようになりました。
境内の元糺の池には、珍しい三柱鳥居というものがあります。
鳥居の柱が三本あって、上から見ると三角形の形をしているというものです。
昔は池から水が沸き出ていたのですが、今はほとんど水がありません。

下鴨神社と同様、7月の土用の丑の日にこの池に手足を浸すと、
諸病にかからないと言われています。ぜひ一度お出かけになってみて下さい。

多数のご参加をいただき、ありがとうございました。お疲れ様でした!


文/敦梅  写真/らくたび会員 鴨田一美様 他
 

Posted by らくたび  at 12:14 │Comments(0)太秦エリア

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