2012年09月23日

9月15日 大覚寺「源平ゆかりの寺宝」観賞と京料理

9月15日のらくたび京都さんぽは、嵯峨釈迦堂で知られる清凉寺から
初秋の嵯峨野を経て、大覚寺で京の夏の旅「霊宝館」の
源平ゆかりの寺宝展を鑑賞しました。

途中、京料理おきなにて、嵯峨豆腐を用いたおいしい京料理も頂きました。

出発は嵯峨嵐山駅。愛宕山が美しく見えています。


最初はゆっくり歩きながら、清凉寺へ。


嵯峨釈迦堂とも呼ばれる清凉寺では、釈迦37歳の像を写した
生身(しょうしん)の釈迦如来像を、間近で拝観させていただきました。

釈迦像の中からは五臓六腑の模型も見つかっており、
本当に生き写しであることが想像できますね。
若村先生に展示品を丁寧に説明して頂けました。




お堂をじっくりと回った後は、境内もゆっくりと散策します。
こちらは豊臣秀頼公の首塚。清凉寺は秀頼によって復興されており、
昭和55年に大阪城の三の丸跡の発掘で見つかった頭蓋骨が
秀頼のものではないかとして、こちらに首塚が作られました。


一切経蔵では、輪蔵(りんぞう)を回すことで、
一切経を読んだのと同じ功徳を授かれるとされます。
参加者の皆様もゆっくりと回されていましたよ!



さて、じっくりと清凉寺を散策した後は、お待ちかねの豆腐料理♪
京料理おきな」さんは、嵯峨豆腐「森嘉」さんの向かいにあって、
ミシュランガイドでは☆も獲得されています。


次々と運ばれるお豆腐料理に舌鼓を打ちます♪






皆さんと歓談しながら和やかに頂きました。
とてもおいしかったです。


お腹を満たした後は、大覚寺へ向けて嵯峨野を散策!


稲の穂も実りだし、遠くには鳥居形も見えます。
9月も半ばを迎えながら残暑が厳しい一日でしたが、
初秋の雰囲気も感じることが出来ました。



大覚寺は、格式高い門跡寺院
大玄関では後宇多法皇が使用した輿が置かれ、
雅な雰囲気で迎えてくれます。


こちらは宸殿(しんでん)の蔀(しとみ)戸に付けられた金具。
蝉の形をしていて面白いですね。一つ一つ蝉の種類も違うそうですよ。
蝉は逃げる時に鳴き声を出すので、
侵入者を検知する防犯の願いが込められています。



参加者の皆様も興味津々で見上げています。


さて、霊宝館では源平ゆかりの寺宝展が行われています。
ちょうど中で観賞している間に・・・


外は一時的に大雨になっていました!心経殿も雨にかすみます。
心経殿の中には歴代天皇直筆の写経が収められ、
天皇の命により封印がされて信仰の対象ともなっている建物。
60年に1回の開扉と開封で、次回は平成30年に開かれますよ。



雨上がりの大覚寺苔の緑が生き生きとしていました。


今回は大覚寺前で解散です。
ちょうど雨に降られる前に嵯峨野大覚寺の風景を眺めることでき、
京料理おきなさんでは、豆腐料理を堪能することができました。
雨上がりの大覚寺も苔が綺麗で、晴れと雨、
それぞれを楽しめたのはラッキーでしたね。
今回はご参加頂きまして、ありがとうございました。



                                  ご案内 / らくたび代表・若村 亮
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 22:18Comments(0)嵐山~嵯峨野エリア

2012年09月10日

9月1日 比叡山「横川」へ慈覚大師「円仁」ゆかりを訪ねて

9月1日(土)のらくたび京都さんぽは、
ロテル・ド・比叡フランス料理を堪能し、
ダイヤモンド社から出されている
慈覚大師円仁と行くゆかりの古寺巡礼 比叡山の歩き方」の一部を
らくたびで執筆している出版記念として、
慈覚大師「円仁」ゆかりの延暦寺・横川を訪ねました。




集合は、出町柳駅。ロテル・ド・比叡さんの送迎で、
バスに分乗して一気に比叡山へと向かいます。


標高が高くなるにつれ、壮大な琵琶湖の眺めが広がってきました!



ロテル・ド・比叡に到着すると、
早速レストランでフランス料理のコースが始まります。



彩りも鮮やかなお料理は、味も文句なしです♪
窓からの眺めもよく、遠くへ旅行に来たような気分。
皆さまで素敵な時間を過ごせました。





じっくりとフランス料理を堪能した後は、
再びロテル・ド・比叡さんのバスで延暦寺の横川へと向かいます。
それにしてもやはり比叡山は少し涼しい♪
実は気候が北海道と変わらないんです。



さて、横川慈覚大師・円仁によって開かれた修行地で、
延暦寺の中でも宗教的な雰囲気が残る場所です。
若村先生に資料を解説して頂きながら、じっくりと巡ります。


延暦寺は数多くの宗教者を出していきました。
親鸞道元らの人生を描いた看板の前でも、
先生の分かりやすい解説が光ります!


横川の中心となる横川中堂は、朱色が鮮やかな舞台造り。
円仁が乗った遣唐使船を表しているのだとか。




横川中堂には、円仁作と伝えられる
聖観世音菩薩像がお祀りされています。

若村先生の詳しいお話を聞いてから堂内へと入ると、
これまで訪れた時にはわからなかった発見もありますね。




ちなみにこの方が慈覚大師・円仁です。
15歳で比叡山に登り、伝教大師・最澄に師事。
その後、最後の遣唐使船で唐に渡り、帰国すると天台密教を大成しました。


こちらは閻魔大王が裁きをする場面。
若村先生の迫真の解説に皆がひきつけられました。


緑の美しい山道を歩いて・・・


元三大師・良源の住居跡と伝わる元三大師堂へ。
四季にわたって法華経が論議されたところから四季講堂とも呼ばれます。


元三大師といえば、角(つの)大師と呼ばれるこのお姿。
二本の角を持つ痩せた鬼は疫病神を追い払った時のお姿とされ、
現在でも厄除けの信仰を集めます。


こちらは元三大師の御廟
お坊さんのお墓ですが鳥居が立っているのも面白いですね。


こうして横川をぐるりと一周。最後は根本如法塔を眺めて、
横川を後にしました。


帰りもロテル・ド・比叡さんのバスで、出町柳駅まで送迎して頂きました。
途中の峰道では、車を止めて美しい琵琶湖の風景を見せて頂きました。
お心遣いに感激です!



今回は、ロテル・ド・比叡でフランス料理を堪能し、
緑に包まれた横川では円仁元三大師の足跡を求めて、
じっくりと散策しました。

自力で横川へ行くのはなかなか大変ですが、
今回は出町柳から送迎バスで行くことが出来、
若村先生の詳しい解説で、充実した散策だったのではないでしょうか。
ご参加頂きまして、ありがとうございました。



                                  ご案内 / らくたび代表・若村 亮
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 00:09Comments(0)比叡山エリア