2012年08月19日

8月12日 金閣寺と上七軒ビアガーデン

8月12日(日)のらくたび京都さんぽは、らくたび初の金閣寺拝観と、
芸舞妓さんがおもてなしをしてくれる上七軒ビアガーデンでの夜の宴を催しました。


集合は金閣寺。夕方でしたが、まだまだ大勢の観光客で賑わっていました。
らくたびの京都さんぽでは初めての金閣寺の散策です。


象徴でもある金閣(舎利殿)は、この日も西日に輝いて迎えてくれました。
多くの観光客がいる中でも、若村先生の解説はよく聞こえます!


かつては金閣から池泉庭園を眺めた金閣寺。鏡湖池には、
日本列島をかたどったとされる葦原島などがあります。
目の前の島も、解説があると亀の形に見えてきますよ!



金閣寺はお庭も見事。金閣寺垣は、特有の背の低い垣根です。


境内には龍門瀑と呼ばれる滝もあります。
鯉の滝登りにちなんだ石もあり、夏の夕方に清涼な空間を作り出していました。


金閣寺の境内は、元は西園寺家の山荘。
その跡地ともいわれる安民沢には、弁天様の使いである白蛇の塚があります。


お茶室の夕佳亭(せっかてい)は、江戸初期の茶人・金森宗和好みのお茶室。
南天の床柱が有名で、三角や四角の窓などの意匠もユニークです。
「夕日に佳い」との名前にもぴったりの時間帯でした。


金閣寺でたっぷりと学んだあとは、ビアガーデンを目指しながら周辺のお社を散策です。
こちらは、通称「わら天神」の名で知られる敷地神社。安産祈願の信仰を集め、
授与される藁の護符に節があれば男の子、なければ女の子が生まれるのだとか。


桜の名所で知られる平野神社は緑がいっぱいの神社となっていました。
平安遷都時に長岡京から遷された古社で、
御祭神も今を生きる力をくださる「今木神」などユニークです。



かつて京都の街を囲んだお土居の堀の役割も果たした紙屋川を越えると、洛中に。
北野天満宮へは北門から入って行きました。なかなか北門から入ることはありませんね!


後ろの赤いお社は地主(じぬし)神社。祀られているのは天神地祇(てんじんちぎ)で、
菅原道真が祀られる以前から、天の神である天神をお祀りしていた神社です。
北野天満宮の参道は現在の本殿へと真っすぐは続いておらず、実はこのお社へと続く道でした。


こちらは絵馬所。京都で最も古い絵馬堂として多数の絵馬が飾られています。
あの新撰組が「誠」の文字のモチーフにしたともされる絵馬もありますよ。


北野天満宮を抜けると、いよいよお待ちかねの上七軒ビアガーデンです!
暑さの中を歩いてきて、ちょうど喉も乾いてきたころ合いです(笑)



皆様でかんぱ~い!!


らくたびのテーブルには、舞妓市まりさんがずっと付いてくれました。



舞妓さんが箸袋で折り紙を作ってくれて、こぞって箸袋を渡すほどの人気に!



若村先生や舞妓さんや皆様から貴重なお話をたくさん聞きながら、
夏の宴は大いに盛り上がっていきました。



今回は、金閣寺を詳しく分かりやすい解説を聞きながらじっくりと散策し、
道中の神社も楽しみながら上七軒ビアガーデンに向かいました。

普段お話しする機会の少ない舞妓さんからも
貴重なお話やおもてなしの心を感じることができた散策でした。

雨に降られることなく、昨年のリベンジも果たせましたね。
ご参加頂きまして、ありがとうございました!



                                  ご案内 / らくたび代表・若村 亮
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 18:47Comments(0)西陣~北野エリア

2012年08月05日

7月28日 下鴨神社・御手洗祭 御苑の百日紅と廬山寺の桔梗

7月28日(土)のらくたび京都さんぽは、
御苑に残る九条家の茶室・拾翠亭(しゅうすいてい)を見学し、
咲き始めた百日紅(サルスベリ)の花を観賞。

御所東では廬山寺の桔梗を愛で、
最後は下鴨神社の厄除けの行事・御手洗(みたらし)祭で、
冷たい水に足を浸して無病息災を祈願しました。


まずは丸太町駅を出発し、京都御苑内に残る
九条家のお茶室・拾翠亭へと向かいました。



九条池に面したお茶室は築200年。
一流公家も使った場所に、現在は気軽に上がることが出来ます。
「翠(みどり)」の草花を「拾」い集めるという
素敵な意味が込められた拾翠亭からは、
緑に囲まれて池にかかる高倉橋が望めました。


拾翠亭の2階からは咲き始めた百日紅の花が!
お公家さんの目線で楽しめます(笑)


お茶室からの眺めを楽しんだ後は、先ほど見ていた高倉橋へ。
橋から眺めるお茶室も、これまた優雅です。


御苑を抜けて、寺町通へ。
鴨沂(おうき)高校の正門も、九条家から移築されたもの。
図書館には6万冊もの蔵書があるなど、山村先生から豆知識が!


廬山寺に到着しました。この地は紫式部の邸宅跡とされ、
源氏物語の世界をイメージした、桔梗の咲くお庭があります。
物語に出てくる朝顔の花は実は桔梗のことなのだそう!


廬山寺の墓地には、平等院の阿弥陀如来像の作者で知られる
あの大仏師・定朝のお墓があります。


しかも境内東の土手は、豊臣秀吉が築いたお土居の跡です。
たいへん貴重な遺構ですね。


廬山寺のお隣は梨木神社
境内には京都三名水の一つ、染井(そめのい)が湧きます。
皆さんで一服しながら頂きました。


下鴨神社へと向かう道の途中の駐車場には
木村英輝氏が描いた象の絵があります。
青蓮院の襖絵などで知られている方ですね。


賀茂川近くの妙音弁財天
弁天様のお使いはということで、境内には蛇の絵が奉納されています。
来年はへび年ですので、注目を集めるかもしれませんね。


出町柳の三角地帯の葵公園には、映画俳優・尾上松之助の胸像があります。
昭和41年に当時の知事・蜷川虎三によって建てられました。


さて、糺の森に入り河合神社へ。
祀られているのは神武天皇の母の玉依姫命。
下鴨神社のご祭神とは別の神様で、美人祈願で知られています。


糺の森は緑が美しく、空を覆う木々の陰で涼しい森です。


森にはかつて神宮寺もありましたが、
明治期の神仏分離令に伴う廃仏毀釈運動で姿を消しました。
今は池の跡が残され、木漏れ日の美しいスポットになっています。


こちらは文豪・谷崎潤一郎が住んだ場所。
引っ越しの多かった谷崎も下鴨の地を気に入っていたそうですが、
冬の寒さが厳しかったようで、温かい熱海に引っ越して行きました。


さて、いよいよ御手洗祭へとやってきました。
冷たい水に足を浸して無病息災を願います。
この日の気温は、なんと37.5℃まで上がる厳しい猛暑!
まさに生き返るような心地がしました。


足を浸した後は、ご神水を頂きます。
これがまた冷たくておいしい!皆さまの無病息災を願いつつ、
こちらで解散とさせて頂きました。

今回は御所の拾翠亭で優雅なお茶室からの眺めを楽しみ、
廬山寺の桔梗も色鮮やかに咲き、梨木神社では名水を頂き、
下鴨神社では御手洗祭で無病息災を願いつつ涼を頂きました。
皆さま本当にお疲れ様でした。




                                  ご案内 / らくたび代表・山村 純也
                          受付・添乗・文・写真 / らくたびレポーター・吉村 晋弥
  


Posted by らくたび  at 16:08Comments(0)御所~下鴨エリア