2011年12月25日

12月24日(土) 日本語&英語 通訳さんぽ


12月24日(土)、2011年を締めくくる「らくたび京都さんぽ」が開催されました。

この日は「日本語&英語 通訳さんぽ」と題して、京都さんぽ史上初の
2ヶ国語さんぽとなりました。

ご案内は・・・
日本語:らくたび 若村 亮 & 英語:和来堂 玉田 三絵さん

初企画にドキドキ、ワクワクのスタートです。

≪ 南座 ≫

らくたび・若村が日本語で説明をし、次に玉田さんが英語でご案内。
「現在の歌舞伎は“男性”が演じる」など、日本語ではあえて説明しない
内容が入るのは英語ならではですね(笑)

≪祇園≫

こちらでは、「花街が誕生した由来」「舞妓と芸妓の違い」などをご紹介。
「日本人が日本語と英語で案内を聞く」という、ちょっと不思議な光景に
道行く人たちは「・・・?」ギモン顔。

≪建仁寺≫



建仁寺の歴史、禅宗、お茶の歴史についてのご案内のあと、法堂に描かれる
「雲龍図」について日本語&英語の両方でご紹介。龍は仏教では「仏法の守り神」
されていますが、西洋で龍は「マイナスイメージの生き物」に入るとのこと。
東洋と西洋の大きな文化の違いを知りました。

禅宗寺院における「浴室」は身を清めるために非常に大切なもの。
この「浴室」を英語に訳すと「bathroom」となりますが・・・
「bathroom」には「お手洗い」の意味もあり、玉田さんから「お手洗いでは
ありません(笑)」
との補足説明が。玉田さんのユーモア溢れる説明に笑いも!

≪祇園路地裏散策≫
このころになると、参加者の皆さまの緊張もほぐれたようで(?)、散策しながら
若村、玉田さんに質問される姿も見られました。
若村からは祇園の路地裏に佇むおススメのお店をご紹介~♪




≪八坂神社≫

こちらでは、神道と仏教についてのご案内のあと、多くの神仏を受け入れてきた
日本人の寛容的な宗教観が見られるのが、12/25:クリスマス(キリスト教)→
12/31:除夜の鐘(仏教)→1/1:初詣(神道)
であるとの話を聞き、
参加者の皆さまは「ホントやね、でもこれが日本よね!」と納得。

また、若村より神社の正しい参拝方法の説明があり、ひと足早く初詣。
来年もよい年となりますように・・・


「美人祈願」で人気急上昇中の≪美御前社≫では、玉田さんが
「こちらにお参りすると、(アメリカのトップスター)アンジェリーナ・ジョリーの
ようになれますよ」
とご案内され、一同笑い!


≪知恩院≫
大晦日の「ゆく年、くる年」でもおなじみの大鐘楼。東大寺、方広寺と並び
日本三大梵鐘にあげられています。




浄土宗祖・法然上人をお祀りする御影堂。2日後の12月26日から修復工事が
始まり、平成30年まで参拝ができなくなるとのこと。修復前の最後のお参りです。





夕陽を浴びて輝く三門を見ながら、ゴールへと向かいます。

≪青蓮院≫

樹齢800年、親鸞聖人お手植と伝わるクスノキの前でこの日の
京都さんぽは終了となりました。

「日本語&英語 通訳さんぽ」は初めての試みでしたが、あえて英語を
入れることで、普段は気に留めることができない日本文化の素晴らしさを
再認識することができました。

また、3時間ではありますが、英語に触れることで、“プチ海外旅行”の気分を
味わい、玉田さんから英語の勉強の方法や通訳ガイドのお仕事ぶりなども教えて
いただいた貴重な散策となりました。

参加者の皆さま、玉田さん、ありがとうございました。

May peace and Joy be yours at Christmas and throughout the new year. 
                          

                              ご案内/若村 亮 (らくたび) 
                                    玉田 三絵 (和来堂)
                      受付・添乗・文・写真/森 明子 (らくたび)
  


Posted by らくたび  at 21:24Comments(0)祇園~円山エリア

2011年12月18日

12月13日(火) 華やぐ師走の祇園さんぽと「豆すし膳」


12月13日(火)の京都さんぽは師走の祇園を散策しました。

「事始め」のこの日は祇園の芸舞妓さんが、日ごろお世話になっている芸事の
お師匠やお茶屋さんに、ひと足早く新年の挨拶回りをされる日。
その様子を路上で見学するという企画です。

スタートは南座。京の師走の風物詩となった「顔見世興行」の真っ最中で
正面には出演する役者の名前がかかれた看板「まねき」が上がり、とても華やか。
「毎年テレビのニュースで見るけど、初めて見られた」と参加者のWさん。


祇園白川には祇園をこよなく愛した歌人・吉井勇の歌碑が建っています。


この辺りにくるとカメラマンが大勢結集。芸舞妓さんの登場を今か、今かと
待っておらました。時間もちょうどいい頃になったので、私たちも一時解散し、
芸舞妓さんの登場を待つことに。

あっ、来られました~!かわいいですね~。


お母さん、お姉さん、舞妓さん、見習いさんが揃ってご挨拶に向かわれる姿も。

後姿もまたステキ。


途中、置屋さん同士が遭遇されると、ここでもご挨拶が!



路地の周辺はカメラマンさんにとって、ベストスポットのひとつみたい。


再集合の後、「皆さん、芸舞妓さん見られましたか~?」と確認すると
「近くでいっぱい見られました!楽しかった」と嬉しい声が。よかったです。

続いては八坂神社へ。
八坂神社は創建の歴史が今から約1350年前にさかのぼる古社。
古くから「疫病退散」の神さまとして信仰されていて、京の夏を彩る祇園祭は
ここ八坂神社の祭礼です。

皆さんで来年の健康を祈願しました。

八坂神社の境内に建つ「美御前社(うつくしごぜんしゃ)」は美人の誉れ高き
三女神さまがお祀りされていて、「美人祈願」で人気のスポット。
鳥居の横の「美容水」をお顔につけると、身も心も美しくなれるそうな・・・

この日は、参加者さん、スタッフ共に「全員女性」ということで、もう大騒ぎ!
修学旅行のノリで、ワイワイいいながら、たっぷりお顔につけてきました(笑)

続いては、お待ちかねのお食事へ!
≪豆皿懐石 汁る碗 豆寅≫
「らくたび女子会」の始まりです(笑)



この日、初めてご参加いただきた方もいらっしゃったのですが、とにかく賑やか!
おしゃべりしながらのお食事ってホント楽しいですね。

そんな、賑やかな私たちも、こちらのお店の名物「豆すし膳」が登場するやいなや・・・
一瞬、シーンと静まりかえり、その後、一斉に「かわいい~!」という声が!


皆さん、まずは写真におさめて・・・

おいしくいただきました♪

ここでこの日の京都さんぽは終了。
参加者さん同士、「よいお正月をお迎えくださいね」「来年もよろしくね」と
言葉を交わし、お別れをしました。

参加者の皆さま、朝早くからご集合していただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

~おまけレポート~
この日、家に帰って夕刊を見ると、今日の「事始め」の様子が掲載されていました。

あっ、写真に写っている舞妓さん見た!

実際に見たものが、報道されていると嬉しいもんですね。


                            ご案内・文・写真/らくたび 森 明子
                            受付・添乗/富田 啓子  


Posted by らくたび  at 12:00Comments(1)祇園~円山エリア

2011年12月12日

12月8日(木)北野天満宮・もみじ苑と千本釈迦堂・大根焚き


12月8日(木)の京都さんぽは、今秋のフィナーレを飾る紅葉狩りと
京の冬の風物詩・大根焚きを訪れました。

冷たい小雨が降る中、嵐電・北野白梅町を出発。
最初に向かったのは、
≪平野神社≫
もともとは奈良の都にあったのですが、平安京遷都とともに
お引っ越しをされたという由緒あるお社。
春は400本、50品種の桜が咲く京都随一の桜の名所です。

御神木からパワーをいただき、また寒桜や見事な小金色に色づいた
イチョウ、橘の実・・・など秋ならではの平野神社に出会うことができました。


続いては・・・
≪北野天満宮≫

すでにお正月の準備が進められていました。
こちらは学問の神様・菅原道真をお祀りしているので、もちろん皆さんで、
「学問成就」を祈願しました(笑)

また、この北野天満宮には豊臣秀吉が、鴨川の氾濫と東からの
侵略に備えて築いた土塁「御土居(おどい)」が残っており、
その周辺は「もみじ苑」として近年人気の紅葉スポットとなっています。

舞台から見ると、紅葉一色!!

本殿を角度を変えて、紅葉とともに見ることもできます。


階段を下りると「御土居」がよく見えます。

この日の御土居は「散り紅葉御土居」でした(笑)

「御土居って聞いたことはあったけど、見たのは初めて!」
「こんな土塁が22.5㎞も続いていたんですか!」
「洛中洛外の区切りがわかった」

皆さん、御土居を楽しまれたご様子。

しっとりと雨に濡れた紅葉が一層輝いていました。

このもみじ苑の入苑料には、お茶とお菓子が付いていて、ちょっと一服。
嬉しいですね。

秋のフィナーレを見事に飾ったあとは、冬の風物詩へ!
≪千本釈迦堂≫


大根焚きは鎌倉時代、慈禅上人が大根の切り口に梵字を書いて、魔よけとして
人びとにふるまったことに始まる伝統行事。毎年12月7日、8日の2日間
行われ、1万人が訪れるそう。

5000本の大根が大きなお鍋で焚かれます。



私たちはラッキーなことに、国宝に指定されている本堂内でいただくことが
できました。

ホッカホカの大根を、ふぅーふぅーとさましながら、いただきます。
じっくりと焚きこまれていて、おいしい~♪

「無病息災」のご利益があるということですが、食べ終わった後には
早くも身体がポカポカしてきました。これで冬も元気に過ごせそうです。

おかめさんも参拝者の様子を笑顔で見守っておられました。


小雨の降る中の散策となりましたが、皆さん、ワイワイと賑やかに
楽しく散策することができました。

さて、いよいよ、京都に本格的な冬が到来!
寒さに負けずに、冬も京都を楽しみましょうね~♪

                          ご案内・文・写真/らくたび 森
                          受付・添乗/富田  


Posted by らくたび  at 10:30Comments(0)西陣~北野エリア

2011年12月06日

11月26日(土)山科毘沙門堂から“ 小関越え ”で三井寺へ



秋の晴天の中、山科毘沙門堂〜“ 小関越え ”で三井寺
この散策に約30名もの参加者が集まりました!

まずは、ボリューム・美しさともに京都屈指の紅葉の名所として
人気の毘沙門堂へ。
今年のJR東海さんの「 そうだ京都、行こう。 」のポスターで紹介されている
毘沙門堂は地元人の私が初めて見るほどの賑わいでしたface08


しかし、紅葉の見頃はまだまだで、これからが楽しみですね。


毘沙門堂から
一足のばして塔頭である山科聖天双林院( やましなしょうてんそうりんいん )へ。
武田信玄や多くの信徒や寺院から奉納された聖天像を七十数体合祀し、
「 山科の聖天さん 」として広く信仰されています。



そして山科の歴史の古さを実感できる諸羽神社( もろはじんじゃ )に到着。


創建は862年という古刹。このあたり( 四ノ宮、安朱 )の産土神です。
森の中にありますが、山科駅からはすぐなんですよ。


境内には大きな「 岩坐 」が祀られています。


山際の琵琶湖疎水に沿ってどんどん歩くと、住宅街に至りますが、
疎水はまだまだ続いているんですね。


しかし、紅葉が美しい!


春の桜の季節も良いでしょうねface01


さあ、いよいよここからが小関越です。
浄土真宗 普門寺さんが目印です。


小関越は、大津と京都を結ぶ古道の一つで、
山科で東海道・東山道とが分かれた北陸道の道筋。
東海道・東山道の「 逢坂の関 」が大関、
それに対して裏道のこちらが「 小関 」だとか。


しんどい登りはいかにも小関越、と古を偲ぶことができる道ですが、


下りはアスファルトの車道でしたface07


ひたすら下り到着したのは長等神社( ながらじんじゃ )
三井寺はこのすぐお隣です。

天智天皇が大津宮の守り神とし、その後667年大友皇子によって祀られました。
860年には円珍が三井寺の鎮守社としたとういう歴史があります。


境内には兄・平清盛を偲んだ「 平薩摩守忠度( ただのり )」の
歌碑が建てられています。
『 さざなみや 志賀の都は 荒れにしを 昔ながらの山桜かな 』


さあいよいよ三井寺に到着しました。
ここ三井寺は、正式には 長等山園城寺( ながらざん おんじょうじ )といい、
天台寺門宗の総本山です。

まずは観音堂へ。西国三十三所観音霊場・第14番札所でもあるので
参拝者が途切れることがありません。


この観音堂は小高い位置にあるので展望がよく、
琵琶湖の向こうの対岸までくっきりと見えました。


滋賀県有数の紅葉名所といわれる三井寺。
観音堂と本堂をつなぐ参道の紅葉はほんとに美しかったなぁ。


参道にはこんなに可愛らしいお地蔵さんがface02


国宝の金堂に着いた頃には日も暮れてきて、静寂の中の参拝となりました。

境内には天智・天武・持統の三天皇の御産湯に用いられたとされる
霊泉( 井戸 )があることから、「 御井(みい)の寺 」と称され、
後に「 三井寺 」と通称されるようになったそうです。


京都の有名寺院はもちろんですが、すぐお隣の滋賀県にも
格式高く紅葉も美しい寺院がたくさんあります。

次回の ” 滋賀たび ” に期待したいと思いました!

参加者の皆さん、お疲れさまでした。
そして山村先生、ありがとうございました!

    文・写真/らくたび会員 奥村なるみ
  


Posted by らくたび  at 21:00Comments(0)山科~醍醐エリア