2010年10月31日

≪初の東京開催≫江戸たび★江戸城の史跡散策と東京ランチ♪ 

2010年10月31日(日)らくたび京都さんぽ「江戸たび」が開催されました。
洛(らく=京都)を旅(たび)するらくたび、初の東京進出です!

前日(10月30日)より少々季節外れの台風14号が東京に接近しており、
お天気が心配されましたが、なんとか回復!
皇居前にある大正11年創業の東京會舘のレストラン シェ・ロッシニにて
優雅なランチタイムのあと、江戸城跡の散策となりました。

ご案内はらくたび代表の若村です。

京都で二条城のご案内は何度もさせていただいていますが、
江戸城のご案内はこの日が初めて!少々、緊張してる・・・?!





江戸城は長禄元(1457)年に太田道灌が江戸に築いたことに始まります。
天正18(1590)年に徳川家康の居城となり、以後、明治を迎えるまでの270年の
長きに渡り、徳川幕府の居城となりました。ここに徳川15代の将軍さま達が
暮らしておられたというわけです。



徳川将軍家の時代が終わりを告げた明治元年(1868年)10月に皇居となり、
翌2年(1869年)3月に明治天皇が千年余りの間お住まいであった京都から
この地に移られ、現在に至っています。

皇居内には、天皇皇后両陛下のお住まいである御所を始め、諸行事を行う宮殿、
宮内庁関係の庁舎、などがありますが、その一角、皇居東御苑は無料で開放されており、
大都会のオアシスとして広く親しまれているそうです。
苑内には江戸城当時の石垣なども残っているとのこと。楽しみです。

では、「江戸たびご一行のご入城~!」 





大手門は江戸城の正門にあたります。正門なのでとっても重要。
攻め込んできた敵を封じ込められるように、枡形になっているそうです。へぇぇぇ~。



高くそびえる石垣が徳川家の権威を今に伝えています。



番所を超えると見えてきたのは江戸城・本丸で唯一現存する富士見櫓(ふじみやぐら)
天守閣の焼失後は天守閣の代わりをしていた時代もあったとのこと。

かつての江戸城の本丸及び、二の丸を中心としたエリアは現在、東御苑となっています。
その面積は約21万平方m!!広~い!。




天守閣跡にやってきました。見晴らしがいいですね~。


寛永15(1638)年3代将軍・家光の時代に高さ51メートル、五層の天守閣が建てられたのですが、
明暦3(1657)年 の火災により天守閣を含め建物の多くが焼失しました。

再建も検討されましたが、幕府の重臣で4代将軍・家綱の叔父にあたる保科正之が
「戦国の世の象徴ともいえる天守閣はもはや時代遅れ、物見のためだけしか用をなさず、
むしろそれよりも城下の復興を優先させるべき」
と提言したことにより、再建は断念されたとのこと。
「天守閣が再建されなかったこと」、それほど平和な時代であったことを物語っています。

天主台からは東京の高層ビル群を見ることができました。


江戸城本丸は表、中奥、大奥に三大別されるそうです。政務を執る公の場所が
将軍の私的な居住空間が中奥、ここでは小姓、近習など、男性だけが将軍に奉仕していました。
そして一番奥が御台所(将軍の妻)を筆頭に、年寄(女中の重役)、奥女中など
総勢3000名もの女性が暮らした世界、大奥があったそうです。

そして、ここでらくたびではすっかりおなじみ「お玉さんのシンデレラストーリー」をご紹介。
私ももう20回ぐらいこの話を聞きましたが(笑)、本場・大奥で聞く「玉の輿ストーリー」は
感慨深いものが(?)ありました。 ここが大奥跡です。



こちらは二の丸庭園。かつては小堀遠州の作といわれる庭園があったそうですが、
二の丸御殿の焼失とともに失われてしまいました。
現在の庭園は明治になってから東御苑の整備をした時に、残されていた9代将軍・家重の時代の
庭の絵図面をもとに復元されました。とっても気持ちいいですね。



こんなお庭が無料で見学できるなんて、素晴らしい!

庭園内には、全国の都道府県の木が植えられています。京都は…北山杉



広い苑内を約2時間かけて、楽しいおしゃべりをしながらじっくりと散策をし、
江戸たびは終了となりました。

東京にお住まいの方も「楽しかった~」と江戸の魅力を再発見をしていただけたご様子。
大好評にお応えして(?!)、第2弾も開催します!!どうぞご期待下さい。

初の江戸たび、ご参加下さった皆さま、ありがとうございました。
また、開催にあたり、江戸に不慣れな私たちのために、江戸情報を提供してくださった皆さま、
ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

                                          写真:らくたび会員 松山哲也様
                                              らくたびスタッフ 森
                                          文  :らくたびスタッフ 森  


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